立春を解説!縁起の良い風習や花、フラワーアレンジメント8選もご紹介
「立春」=「春が立つ日」です。立春とは、厳しい冬が終わり、木々や花々が芽吹き、春の気配が漂い始める日のことです。この言葉を耳にしたことがあっても、立春を特別な日としてお祝いした経験がある方は少ないのではないでしょうか。
実は、立春は「春の始まり」というだけでなく、「1年の始まり」とされる縁起の良い日とされています。
この記事では、立春とは何かをわかりやすく解説し、前日の節分との関係や、立春に行われる伝統的な風習をご紹介します。また、おすすめフラワーギフト8選も取り上げますので、立春のお祝いとして、そして日常に春の彩りを添えるヒントとして、ぜひ参考にしてください。
立春とは?二十四節気の最初を飾る縁起の良い日
立春(りっしゅん)は、季節を表す「二十四節気(にじゅうしせっき)」の一つです。
二十四節気とは、古代中国で生まれた暦の概念で、1年を24に分け、それぞれに名称が付けられています。よく耳にする冬至や夏至も、この二十四節気の名称です。
その中でも立春は、二十四節気の最初の日にあたり、1年の始まりを象徴する特別な日とされています。そのため、立春は古くから「縁起の良い日」として大切にされ、この日に合わせてさまざまな風習が行われてきた歴史もあります。
2025年の立春は2月3日
立春は、具体的な日付で言うと2025年は2月3日です。しかし、立春の日付は毎年若干異なり、2024年は2月4日、2026年も2月4日となります。
なぜ毎年日付が異なるのかというと、地球が太陽を1周する時間が365日ではなく、365日と6時間であるためで、ズレが生じるようです。とはいえ、大きく日付がズレることはありません。2月3日~5日あたりとなりますので、覚えておくと良いでしょう。
立春と節分の関係は?
2月3日と聞いて、多くの方が立春ではなく節分を思い浮かべたのではないでしょうか。
実は、その節分は、1年の始まりとなる立春の日を迎える前に行われ、邪気を払って無病息災を願うために行われる行事です。そのため、節分の日は立春の前日、つまり2025年の立春は2月3日ですので、節分の日は2月2日となります。
立春に行う縁起の良い4つの風習
立春は1年の始まりとされる縁起の良い日であり、古くから以下のような風習が行われてきました。現在もこれらの風習は残っており、少し形を変えつつ継続されています。
- 立春大吉
- 立春朝搾り
- 立春生菓子
- 立春大吉豆腐
それでは、それぞれの風習について詳しく紹介していきます。
立春大吉
「立春大吉」とは、立春に家の門の横に貼る紙札に書かれる語句です。この文字が書かれるのは、左右対称である点がポイントで、表から見ても、裏から透かしてみても「立春大吉」。悪い鬼が入ってきても、この文字を見て「まだ外にいる」と勘違いし、出て行ってしまうと言われています。
この風習はもともと禅寺やその檀家で行われていたものですが、特に縛りはありません。大切な1年の始まりとなる立春に、魔除けや厄除けの願いを込めてこの風習を取り入れてみてはいかがでしょうか。
立春朝搾り
「立春朝搾り」とは、立春の朝に搾りあがったばかりのお酒をその日のうちに飲むという風習です。立春においしく仕上がるように作られる立春朝搾りは、職人・蔵人・酒屋が手塩にかけた一品。飲む人の手に渡る前には、関わるすべての人の無病息災や家内安全、商売繁盛を祈願するお祓いが行われ、とても縁起の良いお酒として出荷されます。
特に日本酒がお好きな方は、立春朝搾りを用意して、立春をお祝いしてみてはいかがでしょうか。
立春生菓子
「立春生菓子」とは、立春の朝に作られた和菓子をその日のうちに食べる風習です。あんこに使われる小豆には邪気払いのパワーがあるとされ、その縁起を担いで、桜餅やうぐいす餅が選ばれることが多いです。また、大きな福を呼び込むとされる「立春大福」や、立春限定の特別なお菓子「立春大吉」をつくる和菓子屋もあります。
縁起が良く、甘くておいしい「立春生菓子」の風習は、気軽に取り入れることができそうですよね。
立春大吉豆腐
立春には白いものを食べると邪気払いに良いとされ、その中でも豆腐は「立春大吉豆腐」と呼ばれ、幸福を呼び込む縁起が良い食材とされています。
豆腐は日常的に食卓に並ぶ食材なので、気軽に取り入れやすいでしょう。この立春は、豆腐を食べて体の中の邪気を払い、幸せを呼び込んでみてはいかがでしょうか。
立春にしてはいけないこと|大掃除
汚れを払ってきれいにする大掃除には清らかなイメージがあり、縁起の良い日にぴったりと思いがちですが、実は立春に大掃除をするのはおすすめできません。というのも、大掃除は「運を掃き出してしまう」とされているためです。
大掃除といえば、年末の大みそかに行うイメージが強いですが、思い立った時に掃除をすることもあるかもしれません。しかし、何気ない行動が運気を払い出す原因になることもあります。これを機に、「立春には大掃除をしてはいけない」ということを覚えておくとよいでしょう。
立春に花を飾る|おすすめの立春の花4選
立春は1年の始まりとされる、とても縁起のよい日です。今改めて、和菓子やお豆腐を食べるという風習を大切にするのも素晴らしいですが、少し気軽に立春を楽しむ方法として、お花を飾ってみませんか?素敵な花を飾れば、立春の特別感が増し、幸福が舞い込む良い1年の始まりとなりそうですよね。
ここでは、立春にぜひ飾ってほしい、おすすめの花を4つ厳選してご紹介します。
- 梅
- 蝋梅
- 菜の花
- スイセン
それでは、それぞれの花について詳しく見ていきましょう。
梅
梅は、春を象徴する桜や桃に先駆けて開花し、春の訪れを感じさせてくれる花です。その可愛らしい見た目も大きな魅力で、花びらの柔らかな質感や色合いは、空間全体を和やかな雰囲気で包み込みます。立春をお祝いする花としてだけでなく、その温かい存在感で心をほっこりと満たしてくれる力を感じさせてくれますよね。
梅は枝もので出回っており、比較的手に入れやすい花です。空間デザインを楽しみながら、飾ってみてはいかがでしょうか。
蝋梅
蝋梅(ろうばい)は、黄色い花を咲かせる植物で、その花びらがロウ細工のように艶やかなのが特徴です。生け花の花材として使われることが多く、枝ものとして出回っていますが、身近な花屋では手に入らないこともあるかもしれません。
手に入りづらい花ではありますが、その希少性が逆におめでたい印象を与えるものです。また、黄色は華やかさがあり、お祝いのシーンを盛り上げる色合いです。立春という特別な日と、珍しい蝋梅の花をかけ合わせることで、とても縁起の良いスタートを迎えることができるでしょう。
菜の花
菜の花は、2~5月に開花期を迎える、鮮やかな黄色の花を咲かせる植物です。1本の茎先にいくつもの花を咲かせ、その姿を束ねると圧巻。空間を明るく照らすような、神々しい存在感を放ちます。
菜の花といえばおひな祭りを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、立春の頃にも手に入ります。1年の始まりの日であり、春の気配が立ち始める立春に、菜の花を飾ってお祝いしてみてはいかがでしょうか。
スイセン
スイセンは背の高い植物で、長く伸びた茎先に黄色や白の花を咲かせます。花の中心にラッパのような形状の花弁があり、花の顔が空ではなく横を向いているという花の姿が、大きな特徴としてあげられるでしょう。
スイセンは12月頃から咲き始める花であり、日本では正月を祝う定番の花として親しまれ、また、中国では幸運を呼ぶ花とされています。
そんなラッキーフラワーであるスイセンは、立春の頃もきれいな花を咲かせます。立春祝いに飾るのも素敵ではないでしょうか。
立春に花を飾る|おすすめフラワーアレンジメント8選
立春は1年の始まりを祝う大切な日です。この特別な日を祝うために、縁起の良い素敵な花を選らんで飾りたいものですよね。
以下に、立春にぴったりな花を取り入れたフラワーアレンジメントを8つご紹介しますので、花選びやデザイン選びの参考にしてください。
ストーリー性を感じるかわいいアレンジメント
フラワーアレンジメントの魅力の1つは、器選びを楽しめるところです。例えば、このアレンジメントは取っ手がついているバスケットを使用しており、「お花摘みに行ってきたのかな?」というようなストーリーを思わせる雰囲気を演出しています。
さまざまなアレンジメントがある中で、ひと工夫を加えたデザインを選ぶことが、センスを光らせるポイントです。普通のアレンジメントでは物足りないと思う方には、こうしたデザインを選ぶのがおすすめです。
春の訪れを感じるエネルギッシュなアレンジメント
立春は春の訪れを祝う日なので、春の花らしいビタミンカラーをふんだんに取り入れたアレンジメントを選んでみてはいかがでしょうか。立春と言ってもまだ寒く、道端に春の花が咲いているわけではありません。そんな中、このようなエネルギッシュなフラワーアレンジメントを飾れば、空間全体を華やかに彩り、見る人の心も晴れやかにしてくれることでしょう。
春の花畑のような可愛らしいアレンジメント
お花畑を再現したかのような、可愛らしい花々を集めたアレンジメントは、春も訪れを感じさせる素敵な雰囲気がありますよね。
このアレンジメントで特に目を引く黄色は、春の花であるチューリップと、マメ科の植物であるミモザです。ミモザは3月に開花期を迎えますが、2月から手に入ることも。「魔滅」の植物として縁起が良いだけでなく、「幸せの花」としても知られ、立春に飾る花にぴったりです。
どの角度からも花々がきれいに見えるデザインなので、ダイニングテーブルやリビングのテーブルなどに飾るのがおすすめです。
草原に蝶が舞うような爽やかなアレンジメント
使用する草花をホワイトグリーンに変えると、とても爽やかな印象に変わります。淡い水色の小花や実は、単調な色合いにアクセントを加え、黄色のミモザは春の芽吹きを感じさせるように配置されています。赤やピンクではなく、癒しを感じる落ち着いた雰囲気のアレンジが好みの方におすすめです。
立春に飾る花として特に注目したいのは、「魔滅(マメ)」の植物とされるミモザがあり、邪気払いのパワーを持つ白色の花がふんだんに使われているところ。丸い鉢を使ったドーム型のデザインは、角がないため、より一層縁起の良さを感じさせてくれます。
白色と暖色を組み合わせた大人アレンジメント
大人な印象を受けるシックな色合いのフラワーアレンジメントです。穏やかで上品なデザインが、立春という1年の始まりにふさわしく、気持ちが正されるような落ち着いた雰囲気を演出してくれます。
中心に使用されているバラは、立春の風習を意識した白色で、邪気払いのパワーを持つとされています。その奥には春の花として知られるチューリップが配置され、春の訪れを告げるかのように高く花蕾を伸ばしている様子が印象的です。
直径が20~25cmと比較的コンパクトなサイズなので、花台や棚上、カウンターなどに飾りやすいのではないでしょうか。
枝ものを組み合わせたおしゃれアレンジメント
立春に飾るフラワーアレンジメントなら、枝ものを取り入れたデザインもおすすめです。例えば、こちらのアレンジメントはビビッドな赤色の花がふんだんに使用されていますが、奥に配置されている枝ものも印象的。唯一無二の存在感を放ち、メッセージ性も抜群です。立春の季節にオーダーすれば、梅や蝋梅、ミモザなどが使われ、華やかでお祝い感のあるデザインに仕上げてもらえるでしょう。
また、枝もののあるアレンジメントは和風の雰囲気を演出してくれる点もポイントです。和風のお宅やお店に飾る花に、ぴったりではないでしょうか。
上品で落ち着いた雰囲気のモダンアレンジメント
どの花も主役のように際立つ、縦ラインを意識したフラワーアレンジメントです。ラインを意識することで花同士が押しつぶし合うことなく、それぞれの魅力が存分に引き立っていますよね。とても贅沢な気分にさせられるデザインが特徴です。
このアレンジメントには、「魔滅(マメ)」の植物として知られるスイートピーと、春を告げる花の代表的な存在であるチューリップが使われており、まさに立春にぴったり。スマートなデザインですので動線の邪魔になりにくく、玄関先やお座敷、オフィスの窓口などに飾りやすいのではないでしょうか。
大ぶりのお花を使ったパワフルなアレンジメント
1年の始まり、そして春の気配が立ち始める立春を豪華に彩り、景気付けたい方には、大ぶりの花を組み合わせたパワフルなフラワーアレンジメントがおすすめです。鉢から飛び出していくかのようなデザインは、躍動感があり、空間にはもちろん目にする人の気持ちまで勢いづけてくれます。
特に胡蝶蘭を使用している点が大きな魅力で、その花言葉は「幸福が富んでくる」です。立春のお祝いに飾る花に、ぴったりではないでしょうか。
素敵な花言葉を持つ胡蝶蘭はさまざまなギフトシーンに選ばれますが、こうしたフラワーアレンジメントで取り入れるのもおすすめ。カジュアルな雰囲気で、オフィスやカフェなどに飾りやすいのではないでしょうか。
立春に飾る花選びは「フラワーギフトラボ」にお任せ
立春は、1年を24に分けて名称をつけた二十四節気の一つです。1年の始まりと春の気配が立ち始める、とても縁起の良い日とされています。立春がこれほど大切にされていることを知ることができたこの機会に、花を飾って、春の訪れを祝う素敵なひとときを過ごしてみませんか?
立春に飾る花選びは、ぜひ花の通販サイト「フラワーギフトラボ」におまかせください。経験豊富なフローリストがデザインした、立春のお祝いにぴったりなフラワーアレンジメントを豊富に取り扱っています。通販サイトなので、24時間商品の閲覧が可能で、そのまま発注・発送まで完了させられます。忙しい毎日を送る方でも、立春の頃に素敵なアレンジメントが届きますよ。
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