世には非常に多くのギフト商品が販売されていますね。お酒やお菓子、調味料、トイレタリー商品、食器などなど、例を挙げたらキリがないほどです。花束やフラワーアレンジメント、鉢植えなどのフラワーギフトも人気の高い贈り物です。美しい姿は眺める人の目を楽しませてくれるだけでなく、心を和やかにしてくれたり、空間を明るく華やかに彩ってくれたりと多くの魅力を持っています。また、「花言葉」も他のギフト商品にはない魅力ではないでしょうか。

一般的によく知られているように、お花にはそれぞれ花言葉を持っています。その花言葉にご自身の気持ちを託して相手の方にプレゼントするという方は多いものです。相手の方のご状況やお祝いのシーンに合った花言葉を持つお花をお贈りすれば、美しいだけでなくメッセージ性のある素敵な贈り物になります。ご自身の気持ちを言葉で表現することが苦手な方や、相手の方への思いを言葉では言い表せないというときには、花言葉にこだわってお花をお選びになるのもおすすめです。

では、花言葉という文化はいつ頃出来上がったのでしょうか。花言葉のルーツは諸説ありますが、17世紀にトルコで流行した「セラム」が起源ではないかと言われています。セラムとはお花に自分自身の思いを託して恋人に贈るという習慣です。トルコの人々は、美しいお花は神が宿ると考え、自分の気持ちを恋人に伝えてくれると考えていたと言われています。もう一つが、19世紀のフランスの貴族たちの間で流行した詩です。当時、フランスの貴族たちは恋人を植物に例えて詩を書き、それをコミュニティ内の人々で回し読みをするという文化がありました。それは、恋人を称えるだけでなく、相手の不実を告発するものや悪口も含まれていたと言われています。

そういった背景があってか、1812年にはシャルロット・ド・ラトゥールによって「花々の言葉」という花言葉集が出版されました。この本はヨーロッパでブームとなり、明治時代には日本にも伝わり、日本でも花言葉を楽しまれていたようです。

お花の種類だけ花言葉がありますが、最も取り入れやすいのが、ピンクのガーベラやバラ、カーネーションなどの「感謝」ではないでしょうか。ご友人やご家族、仕事関係の方など、どなたにもお贈りできるのではないかと思います。恋人や奥様へお贈りするなら、「愛」が花言葉のバラや、「壮大な美しさ」という花言葉のカサブランカがおすすめです。

お花をお贈りするときに花言葉を知っておくと便利ですので、気になる方は調べてみてはいかがでしょうか。