あらゆるお花の中で最も美しいとされ、「花の女王」と呼ばれているバラ。優雅で華やかな姿で、古くから人々の心を魅了してきたお花です。歴史をひも解くと、紀元前からバラの栽培がなされており、バラの花を楽しんでいたことがわかります。現在でも、花束やフラワーアレンジメントなどにバラの花がよく使われています。また、バラの花には、素敵な花言葉が付けられていることから、恋人や奥様にプレゼントするという方も少なくありません。

バラ全体には「美」「愛情」という花言葉が付けられているほか、お花の色や状態などによって異なる花言葉が付けられているのをご存知でしょうか。例えば、赤いバラの花は「情熱」「愛情」「美」、ピンクのバラなら「感謝」「しとやか」「上品」という花言葉を持っています。つぼみの状態の赤いバラは「純粋な愛に染まる」、満開のピンクのバラは「赤ちゃんができました」など、お花の状態によって花言葉が異なるのも興味深いのではないでしょうか。

さらに、異なる色のバラや他のお花と組み合わせによる花言葉も存在します。例を挙げると、赤いバラに白いバラを組み合わせると「結婚してください」、3本のバラのつぼみに開花したバラを1本だけ加えると「あのことは永遠に秘密」という意味になります。

バラの本数によっても花言葉が異なることをご存知の方は多いかもしれません。どの本数も素敵な言葉が付けられているので、恋人にバラの花をプレゼントするときには、本数も考慮してみてはいかがでしょうか。バラの花1本の「一目ぼれ」、3本の「愛しています」のほか、12本の「私と付き合ってください」などは、これからお付き合いをしたいというときにお贈りするのにおすすめです。プロポーズなら、108本の「結婚してください」がストレートですが、９本の「いつも一緒にいてください」、50本の「永遠」、100本の「100％の愛」なども素敵ですね。現実的な本数ではありませんが、999本のバラになると「何度生まれ変わってもあなたを愛する」という意味になります。

近年は、LINEやMessengerなどコミュニケーションツールが発達したため、以前よりも他者とのやり取りが容易になりました。そのような時代だからこそ、花言葉でメッセージを伝えてみるのも素敵ではないかと思います。古くは、トルコやフランスなどでは、お花を恋人に贈って自分の気持ちを伝えていたと言われています。ときには、このようなかつての風習を真似て、お花にご自分の思いを託してお花をお贈りしてみてはいかがでしょうか。