お祝い事があると、「おめでとう」の言葉とともに、花束やフラワーアレンジメントなどのフラワーギフトをお贈りする方は多いのではないでしょうか。見る人の心を楽しませ、飾られた空間を明るく華やかにしてくれるお花は、まさにお祝いにうってつけの贈り物と言えそうです。しかし、お花はただ楽しませてくれるだけでなく、心身に良い効果を与えてくれるのをご存知でしょうか。

さまざまな研究から、お花は人の心にも身体にも良い影響を与えることがわかっています。そのお花効果を利用し、季節のお花に触れて脳を刺激し活性化させる「フラワーセラピー」という心理療法があるほどです。また、植物を育てることで身体と精神、知能、そして社会的に良い効果をもたらす「園芸療法」という療法もあります。

お花が、人の心身にどのように作用するのか見てみましょう。よく知られているのが、お花のリラックス効果です。お花を見た人の脳波を測定したところ、「α（アルファ）波」という脳波が出ているのが確認されました。α波は、リラックス状態のときに見られる脳波ですから、お花を眺めることでリラックスできることがわかります。また、心身がリラックスしていると、記憶力や集中直の向上が期待できると言われています。オフィスや仕事部屋にお花を飾っていただくと、仕事のパフォーマンスが上がるかもしれませんね。

また、α波が出現しているときには、β（ベータ）エンドルフィンという神経伝達物質が分泌されやすくなると言われています。βエンドルフィンは「脳内麻薬」とも呼ばれ、痛みを和らげ、気分を高揚し、幸福感が得られる物質です。お花を見て気持ちが高まり、幸せな気持ちになるのは、βエンドルフィンの影響かもしれませんね。

お花を眺めたときに分泌される物質はまだまだあります。精神を安定させるセロトニンや、やる気を促すドーパミン、幸福を感じるオキシトシンという物質が脳内で分泌されることが研究でわかっています。このように、お花を見たときにはさまざまな物質が分泌されますから、お花が持つ力というのは絶大なのではないでしょうか。

お花の効果は、他にも免疫力の向上や、過去の嫌な記憶を忘れさせてくれる効果、お花の色による心理への影響、開運効果など多岐に渡ります。お花ごとに素敵な花言葉が付けられており、メッセージ性のある贈り物になることも魅力の一つと言えます。美しいだけでなく、さまざまな力があるお花を贈り物に選んでみてはいかがでしょうか。