近年、お花がより身近になりつつあるのをご存知でしょうか。特に若い世代の方が日常的にお花を楽しむようになり、ご自身のためにお花を購入しお部屋に飾るという方が増えてきました。いくつかの企業が、定期的にお花が届くサービスを提供し始めましたし、2021年には新宿駅に期間限定でお花の自動販売機が設置され、注目を集めました。中でもドライフラワーの人気が高まっており、おしゃれなカフェにはドライフラワーでつくったスワッグが飾られているのをよく目にします。100円均一ショップでもドライフラワーを販売されるようになりました。このように、お花を楽しむ人が増えたのは、自宅で過ごす時間をより快適にしようという考えが広まったことが要因だと考えられます。

さらに、女性にお花をプレゼントする男性も増えてきています。特に20～30代の若い世代の方が、お付き合いをしている方や奥様に、誕生日やお二人の記念日などにお花をお贈りするようになりました。なぜ、お花を贈る男性が増えたのか、明確な理由はわかっていませんが、海外文化の影響という説があります。例えば、若い世代に人気なのが、韓国カルチャーで、その影響を受けているのではないかと考える人もいます。韓国は、日本よりもずっと気軽にお花をプレゼントする習慣が根付いており、異性にお花を贈るだけでなく、同性の友人同士でもお花を贈りあっているようです。そういったシーンを韓国旅行で目にした、または韓流ドラマで見た、などの理由でそういった文化を取り入れていると言われているのです。

とはいっても、まだまだ、お花は特別な日の贈り物というイメージをお持ちの方は多いかもしれません。実際、頻繁に誰かにお花を贈るという方や、常にお部屋にお花を飾るという方は、どちらかというと少数派でしょう。しかし、もしお花を日常的に楽しみたいとお考えの方は、この流れに乗ってお花をより身近な存在にしてみてはいかがでしょうか。例えば、お祝いでなくても、引っ越しを手伝ってもらったり、仕事で助けていただいたりしたときには、お礼にお花をお贈りしてみてはいかがでしょうか。ご友人宅に招かれたときに、手土産としてお花を持っていくのもおすすめです。

お花は、飾られた空間を明るく華やかにしてくれますし、見る人の心を和ませてくれる、素敵な贈り物です。そんな素敵なものを特別な日にしか贈らないというのは、少々もったいないかもしれませんね。ぜひ、気軽にお花を楽しんでいただければ幸いです。