飾られた場を華やかにしてくれる赤いお花。赤いお花があるだけで、雰囲気がガラリと変わるのではないでしょうか。また、エネルギーやパワーを彷彿させる赤い色は、大脳を刺激し情熱や活気を生み出してくれます。日本では古くから、赤い色は生命を象徴する色で、霊や邪気を払う色と考えられてきました。そのため、人生の節目に行われるイベントにおいて、赤い色に喜び祝う気持ちを託すようになったと言われています。現在でも、赤は慶事にふさわしい色とされ、紅白幕に見られるようにお祝いのシーンでは赤を用いられています。このように、赤は縁起が良い色とされており、お祝いの贈り物に赤いお花をお贈りするという方も少なくありません。

例えば、還暦祝いでは、本来は赤いちゃんちゃんこをお贈りするしきたりですが、近年は赤いお花を贈り物に選ぶという方も増えてきました。還暦を迎えても、若々しく美しい方が増えてきている昨今、赤いちゃんちゃんこよりも赤いお花の方が喜ばれることが理由かもしれません。また、赤は「勝利」や「勝負」を連想させることから、就任祝い、昇進祝い、当選祝い、合格祝いなどにもおすすめです。

赤いお花を恋人や奥様にお贈りするという方も多そうです。特に赤いバラはロマンチックで情熱的な雰囲気があるため、プロポーズでは定番のお花ですよね。「深紅のバラの花束をプレゼントしてもらいたい」という女性は多いと言われていますから、お誕生日やお二人の記念日などには、赤いバラをお贈りすると喜んでいただけそうです。また、バレンタインに赤いバラをお贈りするのもおすすめです。日本では、女性が男性にチョコレートを贈る日となっていますが、海外では、大切な方にお花やメッセージカードなどを贈り合っています。中でも、赤いバラの花束は人気のプレゼントです。

さまざまな場面でお贈りできそうな赤いお花ですが、少し前までは、開店祝いや引っ越し祝い、新築祝いでは赤いお花をお贈りするのはタブーとされてきました。なぜなら、赤は「赤字」や「火事」を連想するためです。しかし、最近は気にする方が少なくなっていますので、開店祝いなどでも赤いお花が贈られるようになりました。赤いお花が好きな方や開店するお店のイメージカラーが赤などの場合は、赤いお花を選ばれると喜んでいただけるのではないかと思います。

多くの人の目を惹く華やかさと縁起の良さは、赤い色の特長です。まさにお祝いにうってつけのお花をお贈りしてみてはいかがでしょうか。