吸水性のスポンジに花を挿して美しく配置するフラワーアレンジメント。おしゃれなだけでなく、花瓶に移し替えずに、受け取ったらそのまま飾れる手軽さが魅力です。そのため、贈り物として、多くの方に喜ばれているのではないのでしょうか。

お花は「消え物」で相手の方が保管場所に困ることがないことも、ギフトとして選ばれている理由と言えそうです。とはいえ、できるだけ長く美しいお花を楽しんでいただきたいものですよね。そこで、アレンジメントを長持ちさせるコツを5つご紹介します。

1.ラッピングを外す
多くのアレンジメントは、デコレーションや外部の刺激からお花を守るため、セロファンなどでラッピングがされています。ラッピングを外して、通気性の良い状態を作ってあげることが、長持ちするポイントです。ラッピングをしたままのほうが、美しく見えるかもしれません。しかし、セロファンや包装紙などでお花が覆われた状態のままですと、内部がムレてしまい茎や花が傷む原因になり得ます。

2.オアシスを乾燥させない
花が挿してある水を含んだスポンジのことを「オアシス」と言います。オアシスに含まれている水分をお花が吸収するため、オアシスが乾いてしまうと、花は水分補給ができなくなってしまいます。また、オアシスは一度乾燥してしまうと、吸水性が落ちてしまいますので、常に湿った状態を保つことが大切です。夏は毎日、冬は2～3日に1回程度、オアシスに水を注いであげると乾燥を防げるでしょう。

3.お花にとって快適な環境に飾る
人間と同じように、お花にも心地よい環境があります。それは、直射日光やエアコン・扇風機の風が当たらない場所です。直射日光もエアコンの風も乾燥の原因となるため、花が早く枯れてしまいます。

4.傷んだお花は取り除く
傷んでしまったお花をオアシスに挿したままにしておくと、雑菌が繁殖しやすくなります。お花が傷んでしまったら、早めに引き抜いてあげてください。しおれてしまった場合は、一度引き抜いて水揚げをしてあげると、元気を取り戻します。

5.ペットの手が届かないところに飾る
猫や犬などのペットを飼われている方は、少し注意が必要かもしれません。ペットがいたずらをしてアレンジメントを落としてしまう可能性があるため、ペットが触れられないような場所に飾ることをおすすめいたします。また、お花の中には犬や猫にとっては、毒となるものが存在します。例えば、ユリ、シクラメン、菊、そしてスズランは有害で、食べてしまうと下痢や嘔吐、けいれんなどの症状を引き起こす可能性があると言われています。

アレンジメントは、ポイントさえ踏まえればお花の寿命を延ばせます。相手の方にアレンジメントをお贈りするときに、これら5つのポイントをお伝えしてみてはいかがでしょうか。お花を飾り慣れていない方でも、アレンジメントを長く楽しんでいただけそうです。