みなさんは、日常的にお花を飾る習慣をお持ちでしょうか。一般的には、お花は記念日やお祝いなどにお贈りするものという位置付けですが、中にはご自身のためにお花を購入してお部屋に飾るという方もいらっしゃいます。自然豊かな地域にお住まいの方なら、摘んできたお花を飾るということもできるかもしれませんね。近年、少しずつですが、お花をご自分用に購入してお部屋やオフィスに飾るという方が増加中です。お花が持つ魅力に惹かれる方が増えているのかもしれません。

お花を飾ると、さまざまな素敵な効果を得られることをご存知でしょうか。例えば、お部屋にお花を飾ると、その部屋がきれいになると言われています。その理由は、人は美しいものを飾ると、無意識のうちにその美しいものの周辺をきれいに片づけたくなると考えるためです。お部屋を整理整頓し、きれいな状態を保ちたいという方は、定期的にお花を飾ってみてはいかがでしょうか。整理整頓やお掃除が身につくかもしれませんね。

また、お花を眺めると、気持ちが高揚したり幸福感を得られたりした経験はありませんか。これは、お花を見た人の脳内で、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンやドーパミン、オキシトシンという3つの物質が分泌され、心身ともに良い状態へと導いてくれるためです。
例えば、お花を眺めたり、香りを嗅いだりした人の脳波には、身体がリラックス状態のときに発生する脳波・アルファ波が見られました。アルファ波はストレスを抑制するほか、脳の動きが活発になる、免疫力が向上するといった効果が得られると言われています。

また、2011年に千葉大学はお部屋に花を飾ることで、人の心理がどう変化するかを測定しました。すると、お花がある部屋で過ごした人は、疲労感や緊張感、不安などのネガティブな感情が低下し、活力が大幅にアップしました。さらに、身体をリラックさせる副交感神経の活動が30％近く向上したという結果が得られました。

こうしてみると、お花は空間を美しく彩ってくれるだけでなく、私たちの心と身体に良い影響を与えてくれます。お花を飾るだけで、素晴らしい効果を得られますから、積極的に日常生活にお花を取り入れてみてはいかがでしょうか。ご自身で楽しむだけでなく、ご友人やご家族へお花をお贈りするのもおすすめです。特別なお祝いのときはもちろんのこと、ホームパーティーの手土産や、ちょっとしたお礼など、気軽にお花をお贈りしてみてはいかがでしょうか。