優雅で華やかな佇まいや洗練された香りを持つことから、バラは古くから人々に愛されてきたお花です。紀元前から人々は鑑賞用としてだけでなく、バラを部屋中に飾って香りを楽しんだり、ローズウォーターやローズオイルをスキンケアに使ったりしてきました。また、数々の花言葉が付けられていることも人気の理由のひとつでしょう。バラ全体の花言言葉やお花の色ごとに異なる花言葉はもちろんのこと、葉やトゲなどお花以外の部分にまで花言葉が付けられています。例えば、バラの葉に付けられた花言葉は「希望」「あきらめない」、トゲは「不幸中の幸い」です。さらに、お花の状態によっても花言葉は異なります。赤いバラが蕾の状態ですと「純粋な愛に染まる」という意味ですし、トゲがないバラには「誠意」という意味になります。

お贈りするバラの本数によっても、異なる花言葉が付けられている点も興味深い点ではないでしょうか。バラの花1本で「一目ぼれ」2本で「この世界に二人だけ」、3本になると「愛しています」「告白」……といったように、バラの本数ごとに素敵な意味が付けられているのです。主に、恋人に贈るようなロマンチックな花言葉が付けられておりますので、恋人や奥様にバラをお贈りするときには、本数を意識してみてはいかがでしょうか。

なかでも最近、人気を集めているのは「ダズンローズ」と呼ばれる12本のバラです。12本のバラには「私と付き合ってください」という意味がありますが、同時に「『愛情、情熱、真実、尊敬、栄光、努力、永遠、感謝、誠実、幸福、信頼、希望』の12の事柄すべてを相手に誓う」という意味も併せ持っています。よって、ヨーロッパではプロポーズをするときにダズンローズを相手の女性にお贈りするという方もいらっしゃいます。

近年はダズンローズが素敵だとSNSで話題となり、日本でもプロポーズでダズンローズを贈るという方が増えてきています。SNSにアップされている実際にいただいたダズンローズの画像を見ると、赤いバラが圧倒的に多いのですが、赤でなければいけないというわけではありません。お贈りする方のお好きな色のバラを12本お贈りしてみてはいかがでしょうか。女性から人気の高いピンクのバラもおすすめです。

お付き合いしている方にお贈りするだけでなく、ご友人やご親戚がご結婚されるときにダズンローズでお祝いするのも素敵ですね。ロマンチックな贈り物として喜んで受け取っていただけるのではないでしょうか。