お花をお贈りするときは、何らかのお祝い事や記念日のときという方は多いのではないでしょうか。欧米では恋人や友人などに日常的にお花をプレゼントすることが一般的です。しかし、日本ではお花は特別なときの贈り物というイメージが定着している傾向にあります。

とはいっても、近年はお花を気軽に楽しむ方が増えてきました。ある市場調査結果を見ると、回答者のうち約4割の人がここ数年で自宅にお花を飾る機会が増えたと回答していることがわかります。また、ドライフラワーがブームとなっており、都心にドライフラワー専門店ができたり、ドライフラワーを販売する雑貨店が増えたりしています。以前に比べて、お花が身近な存在になってきているのではないでしょうか。

その一方で、お花を親しむ習慣がないという方も少なくありません。お部屋にお花を飾る習慣がないという方は、「お手入れが大変」という理由でお花を飾らないという回答が大半を締めました。しかし、お手入れは本当に大変なのでしょうか。「大変だ」と感じるかどうかは人それぞれですが、お手入れには、そう手間はかからないのではないかと思います。

花束をいただいたら、まずは花瓶の大きさに合うよう、茎をカットします。このとき、お水を張ったバケツの中で茎を切るとお花が長持ちしやすくなります。飾っていただいた後は、花瓶の中を清潔に保つために、定期的に花瓶の水を交換するだけです。花瓶のお水は、冬場なら2、3日に一度、夏なら毎日行うのが理想ですが、お忙しい方は花瓶の水交換の時間すらないという方もいらっしゃるでしょう。そういった方は、花瓶にお花の延命剤を入れてあげると花瓶の水中に細菌が繁殖するのを防げます。お花の延命剤がない方は、塩素系漂白剤で代用できます。ただし、殺菌効果が非常に強力ですので、花瓶に1,2滴程度垂らすだけにしておいた方が良いでしょう。

また、そもそも花瓶を持っていないためお花を飾れないという方もいらっしゃるかもしれません。花瓶をお持ちでない方は、コップやボトルなどに活けてみてはいかがでしょうか。ペットボトルの飲み口を切り取って、簡易的な花瓶を手作りするという方法もあります。

お花のお手入れ方法を調べると、多くの方法や注意点などが出てきます。しかし、それらすべてを守らないといけないというものではありません。また、お手入れをしてみると、そう難しいものではないことがわかるのではないでしょうか。ですから、気軽にお花を飾ってみることをおすすめいたします。