さまざまな場面で贈られるフラワーギフトには、特定の種類のお花だけで仕立てられたものや、複数の種類や色のお花をあしらって色彩豊かにまとめたものがあります。そうしたお花は、贈る相手の性別や年齢、属性、好みなどを考慮して選択するという方が多いのではないでしょうか。

フラワーギフトをおまとめする際に、もう1つ重要な役割を持っているのがグリーンの葉物や枝物などの、お花以外の素材です。一般的にグリーンには、自然や癒し、新鮮、健康、調和、リラックスなどのイメージがあります。グリーンにも濃淡はありますが、深い色合ならば落ち着いた印象になりますし、明るい場合は新緑のようなフレッシュでみずみずしい雰囲気を醸すことができます。暖色でも寒色でもない中間色のグリーンは、他の色とのバランスを整えるのにも役立ちますし、赤とは補色の関係にあり互いを引き立て合うと言われています。

グリーンのお花も含めて、フラワーギフトに葉物などをあしらうのは、色のバランスだけが目的ではありません。たとえば専用のスタンドにプロのフローリストがアレンジしたお花をセットしたスタンド花は、全体的にボリューム感があり、高さも2メートルに達する商品があります。そうした商品に、高さや広がり、動きのイメージを見せるために、葉物はしばしば使われます。植物としても馴染みのある種類の、さまざまな形の葉物があしらわれ、またその量をコントロールすることにより、フラワーギフトはより一層の華やかさを持つのだと言えます。

グリーンの存在を効果的に感じられる、お花との組み合わせには、どのようなものがあるでしょうか。実際にはどのような色とも合わせやすいのもグリーンの特徴と言えますが、赤やピンクなどのお花にグリーンを組み合わせれば、たいへん華やかで可愛らしく、どのような季節のギフトにもおすすめできますし、クリスマスの雰囲気を醸すこともできます。白いお花との組み合わせでは、シンプルでナチュラルな雰囲気になり、贈る相手にはオシャレな印象も感じていただけそうです。

ナチュラルを意識する中では、薄いブラウンなど、くすみ系の色との組み合わせもおすすめです。ワイルドフラワーと呼ばれる種類のお花なども含めて、そのような色合いのお花と組み合わせることにより、アンティークな装いのオシャレ感を演出することができ、カフェやレストランなどに飾っても映えそうです。お花を選択する際は、一緒にあしらわれたグリーンにも注目してみてはいかがでしょうか。