白いお花は、ピュア、純潔といった印象もあり、フラワーギフトでよく用いられています。他の色との相性もとても良く、白をメインとせずとも、アクセントや組み合わせの色としても、使い勝手の良い色と言えます。また同じ白系でも純白に近いものや、少しクリームがかったもの、ほんのりグリーンが乗っているものなど、複数のバリエーションがあります。そして好きなお花の色アンケートで白は、常に上位人気となっています。

そんな白いお花は、ウェディングシーンでも定番のお花として重宝されますし、真逆のシチュエーションとも言えそうなお悔やみ系の場面でもたいへん多く用いられます。たとえばお部屋やオフィス、お店などに白いお花を単体で飾っても、茎や葉のグリーンとの色バランスもたいへん良くナチュラルでオシャレな印象を演出できるのではないでしょうか。また白系の色は光を多く反射するので明度が高く、その空間を明るい雰囲気に雰囲気にしながらも、彩度が低く派手な色合いではないので、空間の他の演出を邪魔しにくい印象もあります。

そうした中で、フラワーギフトを贈る際に白いお花を用いながら、他の色を組み合わせてメッセージ性を込めたり、彩りで個性を演出したいとお考えになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのようなとき、おすすめの色の1つがブルー系です。ブルーはローマカトリックにおいて聖母マリアを象徴する色とされており、歴史的に女性をイメージする色として定着していました。現代はピンクが女性を象徴する色として認知されていますが、近年は女の子の色として水色などブルー系の人気が高まりつつあるようです。

ブルー系のお花は、他の色のお花と比較して数が少ないというのも、ちょっとしたストーリーやメッセージ性の演出として付け加えられそうです。たとえばブルーのバラの栽培は、長く不可能と言われてきましたが20年ほど前、ようやく開発されました。まさに現代のバイオテクノロジーの結晶とも言うべきブルーのバラの花言葉は、「不可能」から「夢かなう」になりました。

なぜブルーのお花は種類が少ないのでしょうか。ブルーのお花が咲くためには、デルフィニジンという色素を合成する酵素遺伝子が必要なのですが、それを持たないお花が複数あるのです。また持っていても、深いブルーを発色するためには鉄分が必要で、その働きが十分でないことがあるのだと言われています。そのような、ちょっと珍しいブルーのお花を白いお花と組み合わせて、上品で爽やかなフラワーギフトを贈ってみてはいかがでしょうか。