みなさんは、花束を手渡したことはあるでしょうか。今までに手渡ししたことがないという方でも、今後、ご友人や恋人の誕生日、同僚や上司、部下の送別会、講演や発表会などのステージで花束を渡す機会があるかもしれません。そのようなときのために、花束の渡し方を知っておくと便利です。

まず、花束の持ち方についてご紹介します。花束を渡す前には、正しいスタイルで花束を持つがマナーです。花束の持ち方は、右手で花束の茎側を上から持ち、花側の下に手を添えます。この時、花側が下を向かないよう、右手を少し下げておくことがポイントです。花側が下を向いてしまうと、切り口に巻かれている保水ゼリーや紙から水分が漏れてしまうことがあるからです。

次に、花束の渡し方を見てみましょう。花束の渡し方には「正式」「略式」があり、シーンによって使い分けます。

ステージ上で花束を渡すときや退職祝い、結婚式での両親への花束贈呈、そしてプロポーズでは正式な渡し方をします。前述した持ち方で花束を手にしたら、右手で茎側を持っていたのを左手で持ち、左手を花側の下に沿え、相手の方が受け取りやすいよう、茎側を相手の方の方へ向けて渡します。つまり、渡す前に右手と左手を入れ替えてから渡すのが、正式な渡し方です。

ご友人の誕生日や記念日などカジュアルなシーンでは、略式のスタイルで花束をお渡ししても失礼に当たりません。略式の渡し方は、正しい花束の持ち方をしたら、そのまま相手の方にお渡しするだけです。このときも、相手の方が受け取りやすいよう、茎側を相手の方へ向けるとスマートに見えます。ちなみに、結婚式や発表会など、多くの方の前でお花をお渡しするときは、相手の方や親しいご友人であっても、正式な渡し方で花束をお渡ししたほうが、よろしいかと思います。

近年は、インターネットの発達により、オンラインショップが普及していますね。花束やフラワーアレンジメントなどのフラワーギフトもオンラインで注文し、相手のご自宅や職場などに配送してもらえるようになりました。そのため、お相手の方に直接お花をお渡しする機会が減っているかもしれません。しかし、配送されたお花を配達員の方から受け取るよりも、ご友人や恋人、ご家族から直接受け取った方が、うれしいと感じるのではないかと思います。オンラインショップでお相手のご自宅などにお花を配送するのも手ですが、ご自身の住所に送ってもらい、ご自身の手によって相手の方に直接渡してみてはいかがでしょうか。