「オアシス」と呼ばれる吸水スポンジにお花やグリーンを差し、配置する「フラワーアレンジメント」。受け取ったらそのまま飾れる手軽さや、すき間なくお花を配置しているため豪華な印象があることから、人気の高いフラワーギフトです。手入れも比較的容易で、オアシスが乾いたらお水を含ませてあげるだけ。とはいえ、切り花ですので、古くなると茎が傷んでしまいます。そんなときは、傷んだ部分を切り取って、オアシスに挿しなおすと良いのですが、それを繰り返すとどんどん茎が短くなってしまいますね。ただでさえ、アレンジメントは花束に比べて、茎が短い状態でオアシスに挿してあることが多いのです。

では、茎を切らずにそのままにしておけばよいと考える方も、いらっしゃるかもしれません。しかし、茎が傷んだままだと、雑菌が繁殖してお花が腐りやすくなるばかりか、うまく吸水できず、枯れやすくなってしまいます。そのため、茎が傷んだらカットすることは重要です。茎が短くなりすぎて、見栄えが悪いというときは、お花を他の容器に移し替えてあげるのも一つの手です。背の低い容器にオアシスを入れて、そこにお花を挿してみてください。ご自分のオリジナルのフラワーアレンジメントとして、楽しめますよ。

また、小さなビンやコップなど活け直すという方法もあります。ちょっとしたスペースにも飾れ、お部屋のかわいいアクセントになることでしょう。茎をほぼ根本まで切り取ってしまったときは、お皿などにお花を浮かべる、ユニークな飾り方もあります。ただ、この場合は花びらが水について、花びらが変色したり傷んだりしてしまい、短い期間しか楽しめません。

花びらが水につかないようにするには、セロテープを入れ物に貼る術が使えます。カップなど花を入れる容器の口に、テープを格子状に貼ります。テープで作った格子のすき間にお花を入れると、お花の部分が水に落ちないようテープがガードしてくれ、茎の部分だけが水に浸かります。茎が短くなってしまったら、ぜひお試しください。

茎がほとんど残っていない場合は、あえて花をバラして飾るのはいかがでしょうか。花を分解して花火のように並べると、アート作品のような姿に。分解した花は、長くはもちませんので、写真に収めておくのもおすすめです。

茎が短くなってしまっても、工夫次第でお花の美しさを保てます。ぜひ、ひと手間加えてお花の魅力を最後まで堪能してみてくださいね。