お花をお贈りするとき、皆さんは何色のお花を選んでいらっしゃいますか。「あの人は赤が好きだから赤いお花を贈ろう」「結婚祝いだから、花嫁さんらしく白いお花をメインにした花束をプレゼントしよう」等々、相手の方の好みやお祝いシーンに合わせた色のお花をお贈りすることが多いのではないでしょうか。しかし、お贈りする方の好みを知らなかったり、お花の色を選ばないようなお祝いシーンだったりすると、何色のお花をお贈りしようか迷ってしまうかもしれませんね。

もし、何色のお花にしようか迷っていて、お花をお贈りする方が女性であれば、ピンク色のお花をメインに使用した花束やフラワーアレンジメントをおすすめいたします。その理由は、ピンク色のお花は女性に最も人気だからです。では、なぜピンク色は女性に人気なのでしょうか。理由は、ピンク色は、女性ホルモンを活性化する効果があることにありそうです。

女性ホルモンが活発になると、肌にうるおいを与え女性らしい身体作りに効果的であることが研究でわかっています。アメリカにある老人ホームのインテリアをピンクで統一したところ、入居者の方々の肌ツヤが良くなり、見た目が若々しく変化したという報告もあるほどです。さらに、怒りや悲しみといったネガティブな感情を緩和し、ストレス軽減にも役立ちます。女性は、このようなピンク色の効果を無意識に感じ取っているのかもしれません。そのため、ピンク色を好む女性が多いのではないでしょうか。一般的にも、「ピンク色は女性向け」とも考えられているかと思います。

しかし、かつては、ピンク色は女性向けだと考えられておらず、男女問わず身に着けていました。ピンク色が「女性らしい色」だとみなされるようになったのは、1953年になってからと言われています。きっかけは、第34第アメリカ大統領の夫人がピンク色のドレスを着続けていたため。その影響でメディアがピンク色のドレスを女性らしい色とし、世に広まりました。その後、第35代ファーストレディーもピンク色の服を着て登場。ヒラリー・クリントンも度々ファーストレディー時代は度々ピンク色の服に身を包んでいました。

近年は、ジェンダーニュートラルといった男女の性差にとらわれない考え方が広まっているため、「ピンクは女の子が身に着ける色」といった考えがなくなりつつあります。とはいえ、ピンク色に女性らしさを感じる方は多いのではないでしょうか。ピンク色が女性の色だと認識されるのは、先述した女性ホルモンを活性化する作用が影響しているのかもしれません。

ピンク色はただ美しいだけでなく、心身に良い影響を及ぼしてくれますので、素敵な贈り物になりそうですね。お花の色選びに迷ったらピンク色のお花を選んでみてはいかがでしょうか。