葉の色や形、大きさなどを見て楽しむことを目的とした観葉植物。日本に生息する植物だけでなく、世界のさまざまな場所を原産地とする植物も多く、私たち日本人から見るとユニークな姿をした植物も少なくありません。日本では、江戸時代から観葉植物の文化が根付いており、地位の高い人々はもちろんのこと庶民も楽しんでいました。当時は、室内に植物を飾って楽しむことはもちろん、栽培の技術を磨き競い合っていたと言われています。

近年における観葉植物ブームは戦後の高度経済成長期です。都市開発が進み、人々はマンションや団地に住むようになり、自然に触れ合う機会が減ってしましました。そこで、自宅に観葉植物を飾って、自宅にいながら緑を楽しむようになったのです。また、生活水準が向上し生活が安定して余裕が出たことも、観葉植物ブームの要因だと言えるかもしれません。

近年も再び観葉植物が注目されています。20代から30代の若い世代の方たちが観葉植物に興味を持ち、育てるようになっているのです。自宅で過ごす人が増え、自宅の環境を快適にしようと考え、観葉植物を育て始めた方が多いと言われています。では、どのような観葉植物が人気なのでしょうか。

観葉植物の人気ランキングは調査をした企業や団体によって結果は異なりますが、ドラセナ、ゴムの木、サンスベリア、モンステラ、ガジュマル、パキラなどは必ずランクインしています。しかし人によっては、他の方が持っていない観葉植物を育てたいという方もいらっしゃるかもしれません。

そのような方におすすめの観葉植物は、アラレアです。アラレアは、細長くノコギリの葉のようにギザギザした葉を持つ植物で、涼しげで繊細な姿が魅力的です。インテリアグリーンとして人気が高いものの、前述した人気の観葉植物ほど流通が多くはありません。そのため、「他の方との贈り物と差を付けたい」というときにもおすすめの植物です。

ほっそりとしたシルエットをしており、上品な雰囲気に溢れている点も見逃せません。洋室はもちろんのこと和室やオフィスなどにもマッチしますし、空間を落ち着いた品ある空間にしてくれそうです。親しい方だけでなく、目上の方やお世話になった方、お仕事関係の方にもお贈りできるのではないかと思います。観葉植物ブームが再燃している今、観葉植物の定番となっている品種ではなく、少し珍しいアラレアをご自分用、または贈り物に選んでみてはいかがでしょうか。