赤いバラの花束は、プロポーズを連想するという方は少なくないかもしれません。燃えるような赤い色のバラは、情熱的な恋愛や強い愛情をイメージさせますし、ロマンチックな雰囲気に溢れています。プロポーズだけでなく、恋人にプレゼントするお花として多くの方に選ばれていることも頷けるのではないでしょうか。しかし、赤いバラの花束を恋人にお贈りするものと決めてしまうのは、少々もったいないかと思います。赤いバラの花言葉や赤い色が持つ意味をひも解いてみると、さまざまなシチュエーションでお贈りできることが見えてきます。

赤いバラの花言葉は「愛情」のほかに「美」や「情熱」という意味を持っています。美容に気遣う方や美容に関する商品やサービスを提供している企業には、赤いバラをお贈りしてみてはいかがでしょうか。「美」という花言葉が付けられていることに加えて、バラの香り成分は女性ホルモンの分泌を促し美肌作りに効果的だとされていますから、大変喜ばれるのではないかと思います。また、「情熱」という花言葉を持っていますので、仕事や勉強、趣味に打ち込んでいる方にお贈りするのもおすすめです。

赤い色にも情熱を連想させるような意味があります。赤い色は強さや情熱、勝利を表す色で、見る人を活動的にしてくれると言われています。その効果は古くから判明しており、15世紀のヨーロッパで、赤い色はアドレナリンの分泌が促す効果があることが確認されました。アドレナリンとは、心身が興奮状態になったときに分泌される物質で、心拍数を上げて血流を促します。その結果、身体のパフォーマンスが向上し、身体が活発になる、集中力が高まる、心が前向きになるといった効果が得られます。アドレナリンの働きにより、赤いお花を見ると心が高揚するのです。

このような効果がみられることから、赤いバラは勝利を祝うときや新たな物事を始めるお祝いなどにお贈りすると喜んで受け取っていただけそうですね。またバラは人気が高く豪華な印象ですので、ビジネスシーンでの祝い花にもおすすめです。もちろんバラでなくても、赤いカーネーションや赤いガーベラをお贈りしても喜んでいただけるかと思います。

さらに、日本では古くから赤い色は魔除けの効果がある特別な色とされてきました。出産や七五三、結婚などにもちいられ、いつしかお祝い事には欠かせない色となりました。赤は縁起の良い色ですので、まさにお祝いにうってつけではないでしょうか。