お花には幸せを呼び込む力があるとされているのをご存知でしょうか。美しいお花を眺めていると、心が癒され和み、幸福感に満たされませんか。これは気のせいではなく、お花を眺めるとリラックス状態のときに出現する脳波であるα（アルファ）波が出ると言われています。これは、お花を見ると身体が緩んでリラックスするということの証明だと言われています。さらには、お花を見るとやる気を促すドーパミン、不安や心配を緩和するオキシトシン、精神を安定させて幸福感を得やすくするセロトニンといったホルモンが分泌されることがわかっています。

これらの効果が科学的に実証される前から、人はお花が身体に作用することを感じ取っていたのかもしれません。なぜなら、風水ではお花は開運効果が期待できるラッキーアイテムとしているためです。お花には、赤やピンク、白、オレンジなどさまざまな色があり、どれも開運効果があるとされています。その中でも黄色いお花は特に幸せを呼び込んでくれるかもしれません。黄色は、幸せと喜びに溢れる色とされており、1970年代のロードムービー「幸福の黄色いハンカチ」では、黄色は幸せのシンボルとして登場します。また、東海道新幹線の安全性を把握するために走行する黄色い新幹線「ドクターイエロー」は、「目撃すると良い事がある」というジンクスが生まれ、「幸せの黄色い新幹線」と呼ばれるようになりました。

日本以外でも黄色は幸せの象徴とされています。例えばインドでよく使われているスパイスの黄色いターメリック（ウコン）は、幸せな結婚生活の象徴とされています。また、中国では黄色は高貴な色とされており皇帝を表す色ですし、ポリネシアでは神聖な色だと考えられています。しかし、中世ヨーロッパにおいては黄色は「裏切り」や「堕落した者」を表す色であったことがあります。一説によるとキリストを裏切ったユダを指す色だとされたことが理由だと言われています。しかし、18世紀頃には、シノワズリー（中国趣味）の流行が影響して、明るく華やかな黄色が好まれるようになりました。黄色いチョッキが流行するなどして、受け入れられるようになったのです。

世界的に見ても、黄色は幸せの象徴であることがわかるのではないでしょうか。黄色いお花は、眺めていると心が晴れやかになり、人をポジティブにしてくれそうです。風水でも金運アップのほか家庭運や健康運を向上させてくれるという効果がある、縁起の良い色です。あらゆるお祝いのシーンでお贈りできるのではないでしょうか。