お花をお贈りするときには、お相手の成功や記念となる出来事、人生の門出などをお祝いする気持ちがあるのではないでしょうか。それに加えて、相手の方にお花を見て安らぎを感じてほしいと思うのではないかと思います。お祝い事は大変おめでたいものですが、同時に当事者の方は多忙になりがちです。心は晴れやかであっても、疲れを感じているという方は少なくありません。ですから、「お花を見て癒されてほしい」という気持ちは的を射ていると言えそうです。

では、お花を眺めると本当に心は癒されるのでしょうか。お花による癒し効果を体感している人は多いものの、かつては科学的に実証されたことはありませんでした。そこで、2011年に千葉大学においてお花の視覚刺激がもたらす効果に関する実験が行われました。すると、お花がある部屋で過ごした人は、興奮状態にあったりストレスを感じていたりするときに優位となる交感神経の活動が25％低下し、リラックスしているときに活発となる副交感神経の活動が29％上昇しました。さらには、お花があるお部屋で過ごした人の気分が大きく変化したこともわかっています。お花がある部屋にいた人は、混乱や怒り、疲労、緊張が低下し、逆に活気が上昇したのです。お花には癒し効果があることが判明した実験となりました。

お花をお贈りする相手の方により一層お花の癒し効果を感じていただきたいなら、緑色のお花をお選びいただくことをおすすめいたします。なぜなら、色彩心理学では、緑色は安らぎや落ち着きと言った意味を持ち、リラックスと疲労回復に効果的と言われているためです。

緑色の植物と言えば、観葉植物を連想するかもしれません。しかし、緑色のお花が存在することをご存知でしょうか。緑色のお花には、バラやカーネーション、ガーベラ、ピンポンマムなどがあります。特に緑色のバラやカーネーションは、ややめずらしくもありますが人気も高く、花束やフラワーアレンジメントに取り入れられることも少なくありません。特に緑色のバラは「希望を持ちえる」という素敵な花言葉が付けられています。ポジティブな意味合いですので、贈り物にうってつけではないでしょうか。

さらに、緑色のお花は、他の色のお花と比べてめずらしい存在です。緑色のお花をメインとした花束やフラワーアレンジメントは、ほかのフラワーギフトとは一線を画す、素敵な贈り物になるかもしれません。心が癒され、物めずらしい緑色のお花をお贈りすれば、相手の方に喜んでいただけるのではないでしょうか。