お花をお贈りするときには、お祝いの気持ちのほか、感謝を伝えたいという方は多いのではないでしょうか。特に母の日や父の日は、両親へ感謝を伝える日だとされていますし、結婚式の花束贈呈は育ててくれた両親に感謝の言葉を伝えるという方は多いものです。送別会で「今までお世話になりました」という言葉とともに、花束をお贈りするという方もいらっしゃいますよね。美しいお花は、相手の方へ感謝の気持ちを伝えるのにうってつけのアイテムではないでしょうか。

お花それぞれが持つ花言葉を利用すれば、さらに感謝の念が伝わりそうです。特に、ピンクのお花には「感謝」に関する花言葉を持つものが多いので、「ありがとう」という気持ちを表現するのに適しています。例えば、ピンクのガーベラやカーネーション、バラの花は共通して「感謝」という花言葉が付けられています。これらのお花は、人気が高く花束やフラワーアレンジメントでよく用いられていますので、手に入りやすいこともメリット。生花店で販売されているのもよく見かけます。また、「感激」が花言葉のピンクのカスミソウおすすめ。カスミソウは単体よりも他のお花と組み合わせて使われることが多いお花ですので、気軽に取り入れられそうですね。

さらに、ピンク色のお花は男女ともに人気が高い色ですので、あらゆる方に喜んで受け取っていただけそうです。ある市場調査で男性と女性それぞれに好きなお花の色をアンケートしたところ、男女ともに「ピンクの花が一番好き」だと回答したのです。お花の色選びに迷ったときにも、ピンク色のお花を選ぶのも一つの手でしょう。

色彩心理学においては、ピンク色は怒りや攻撃性を鎮め、心を落ち着かせる効果があるとされています。この効果は実験でも実証されており、スイスやアメリカなどの一部の刑務所では、壁をピンク色に塗り、囚人の精神を鎮静させることに成功していると言われているほどです。ストレスを軽減する効果も期待されていますから、何かと忙しい方へお贈りしても喜んでいただけるのではないかと思います。

「ありがとう」という気持ちは、言葉で表しても十分伝わります。さらにお花の力を借りれば、相手の心により強く届くかもしれません。特に、自分の気持ちを言葉だけでは言い表せないほどの感謝を伝えたいときや、言葉で表現することが苦手な方にお勧めの方法です。お花の美しさや花言葉に自分の気持ちを託すということは、古くからなされてきました。コミュニケーションツールの発達により、コミュニケーションが取りやすい現在ですが、あえて古典的な方法で伝えてみるのも素敵ではないかと思います。ぜひ試してみてはいかがでしょうか。