フラワーギフトと聞くと、母の日や父の日、敬老の日といった記念日や結婚祝い、開業祝い、就任祝いなどにお贈りするお花、習い事の発表会や公演会などでお渡しする花束といったイメージが強いかもしれません。お花をお贈りするのは、非日常で特別なお祝いのときが多いのではないでしょうか。しかし、欧米では日常的にお花を贈る習慣が根付いており、男性がお気に入りの女性をデートに誘うときにお花を贈る、週末に恋人や家族と過ごすときのために金曜日の夕方にはお花を買って帰るという姿がよく見られます。その習慣は、近年少しずつですが、日本にも入ってきているようです。

例えば、2020年頃から、毎月小さな花束が自宅に届くお花のサブスクを利用する方が増えてきました。また、2021年7月から9月の間には、新宿駅にお花の自動販売機が設置され、生花のボックスアレンジメントやおみくじ付きの生花などが販売され、話題を呼びました。ドライフラワーの人気も上昇中で、都内を中心にドライフラワー専門店がオープンし、ドライフラワーを使ったインテリア雑貨づくりのワークショップが各地で開催されています。

それでも、まだまだフラワーギフトは特別なお祝いというイメージが定着していますが、若い人を中心に日常的にお花を楽しむ習慣が徐々に根付き始めています。このような時流に沿って、もっと日常的にお花をお贈りしてみてはいかがでしょうか。例えば、ご友人やご家族のお誕生日プレゼントには、雑貨やコスメ、バスグッズ、スイーツなどの代わりにお花をお贈りする、友人宅に招かれたときの手土産をお酒やお菓子、お料理ではなくお花にするといった方法があります。

恋人や奥様、パートナーがいらっしゃる方は、サプライズプレゼントとしてお花をお贈りするのも素敵ですね。記念日や誕生日でもない日にお花を贈るのは、少し照れくさいと感じるかもしれません。しかし、ある化粧品会社が実施した調査では、7割以上の女性が「日常生活にときめきが欲しい」と考えていることがわかっています。お付き合いや結婚生活が長くなると、愛情はあるもののお付き合いしたばかりのときめく気持ちは薄れてしまうという方は多いのではないかと思います。そこで、サプライズでお花をお贈りすると、ときめく気持ちを感じられるかもしれませんね。ときめきを感じられないとしても、喜んでいただけ、より良い関係性になるのではないでしょうか。

お花をプレゼントするときには、相手の方にお花を気に入っていただけるか不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、お花は好みに左右されることが少ないものですから、そのような心配は無用でしょう。きっと喜んで受け取っていただけると思いますので、気軽にお花をお贈りしてみてはいかがでしょうか。