みなさんがご存知の通り、赤や白、黄色、オレンジ、紫、ピンクなどなどお花の色はさまざまです。お花の種類や形状だけでなく、色もフラワーギフトの雰囲気を左右する要素。そのため、お花をお選びになるときには、「何色のお花にしようか」と迷われる方もいらっしゃるかもしれません。さらに、お花は色だけでなくトーンによっても、見る人に与える印象がガラリと変わります。

まず、トーンについてご説明してみたいと思います。トーンとは、色の明るさを示す「明度」と鮮やかさを示す「彩度」の組み合わせによって生じる色の調子です。さまざまなトーンがありますが、ここでは基本となる4つのトーンを見ていきましょう。

トーンの中で最も明るい印象を与えるのが「ビビッドトーン」です。白や黒、グレーといった無彩色の色が混ざってない色で、赤や緑、マゼンダピンクはこのビビッドトーンに分類されます。鮮やかなビビッドトーンのお花は、「元気」「陽気」「みずみずしい」「華やか」といった印象を与えます。ビビッドトーンのお花は、スポーツウェアショップや南国調の飲食店の開店祝い、小学校や中学校の入学祝いなどにお贈りしてみてはいかがでしょうか。

ビビッドトーンに黒やグレーを加えると、ダークトーンになります。ボルドーや桑の実色などがダークトーンに分類され、「重厚」「落ち着いた」「渋い」「モダン」といった印象です。ダークトーンのお花は、コンクリート打ちっぱなしの壁などの無機質な空間と相性が良いので、インダストリアル・インテリアのカフェにお贈りしたり、男性へプレゼントしたりするのにおすすめです。モダンな印象もあるため、ラグジュアリーブランドのディスプレイに用いられることも多いです。

ビビッドトーンに白を混ぜたものが、パステルカラーとも呼ばれるペールトーンです。「優しい」「軽やか」「可愛らしい」「ロマンチック」などの印象を与える明るくやわらかいトーンです。出産祝いや結婚祝いなどにお花をお贈りするなら、こちらのペールトーンのお花が適しているのではないでしょうか。実際に、ベビー服はこちらのペールトーンがよく用いられています。

ビビッドトーンにグレーを混ぜるとスモーキーカラーになります。ラベンダー色やモーブ、オールドローズ色などのくすみのある色で、見る人には「優しい」「幻想的」「ふんわりした」「アンティーク」といった印象を与えるでしょう。スモーキーカラーのお花をナチュラルテイストの空間に飾っていただくと、大変おしゃれです。落ち着いたインテリアのショップなどにお贈りしてみてはいかがでしょうか。落ち着いた大人の女性へのプレゼントにもおすすめの色です。

お花をお選びいただくとき、このようなトーンに目を向けてみてはいかがでしょうか。相手の方によりマッチしたお花を以前よりは迷うことなく、お選びいただけるかもしれませんね。