個人や法人を選ばず、大小さまざまなお祝いをはじめ、ウェディングシーン、お見舞い、お悔やみなどのシチュエーションで贈られるフラワーギフト。中でもフラワーアレンジメントは、あらかじめ仕立てられている商品で、贈られた方にとってはそのまま飾ることができますので利便性も高く人気があります。フラワーアレンジメントは、バスケットなどの容器に土台として吸水性のあるスポンジを設え、そこにお花たちを生けていきます。用いられるお花は、バラやカーネーションなどさまざま。色も原色系をはじめ淡く優しい中間色、くすんだシックなトーンなど多くのバリエーションがあり、グリーンの葉物なども含めてプロのフローリストによって仕上げられます。どのように生けるかを考えずに済みますので、お忙しい方にも喜んでいただけそうなギフトと言えますね。

シチュエーションや贈る相手の年齢、そして好みにもよりますが、いざお花を贈る際、どのようにお花を選べば良いでしょうか。たとえば、目上の方、お世話になった恩師や上司などへの贈り物であれば、落ち着いた印象でまとまった商品もおすすめです。全体的に優しいトーンのお花をあしらい、紫系のお花などを組み入れたフラワーアレンジメントは、華やかながらもシックな雰囲気を醸すことができます。ちなみに、そうした商品であればお悔やみの場面でも供花としてもお使いいただけますね。

紫系の色は、古くから日本においてもヨーロッパなどでも高貴な色として上流階級のステイタスにもなっていました。色を作るための材料を入手することが難しかったことも理由の1つだと言われています。たとえば聖徳太子による冠位十二階の最高位を表す色も紫でした。また深紫や藤色、桔梗色、江戸紫などバリエーションも豊富で、長い時代の中で親しまれてきたことが伺えますね。古希や喜寿、卒寿など長寿のお祝いのテーマカラーにもなっていますので、紫系のお花を用いることで、目上の方への尊敬の意味も込めることができそうですね。

なお紫には、心理的な側面では、鎮静作用があると言われています。見る人に癒しを与える効果も期待できる紫のお花をあしらったフラワーギフト。お花選びの際にご一考してみてはいかがでしょうか。