ギフトの定番であるフラワーギフト。お誕生日や母の日、敬老の日、引っ越し祝い、就職祝い……などなど、さまざまなシーンでお花は贈られています。また、フラワーギフトは、花束のほかに鉢植えやフラワーアレンジメント、プリザーブドフラワーなどさまざまなスタイルがあります。その中でも、フラワーアレンジメントは、手軽にお花を楽しめるため、特に人気です。

アレンジメントは、フローリストが花を美しく配置した状態で販売しておりますので、花瓶に活けるなどの手間が必要ありません。自ら手を加えることなく、お花の一つ一つの美しさはもちろん、お花同士が創り出すグラデーションやコントラストやデザインが楽しめるのです。

しかし、日にちが経つと、徐々にお花がしおれたり枯れたりしてしまいます。そういったお花は、雑菌の繁殖を防ぐために取り除いていただきたいのですが、アレンジメントにすき間ができてしまいます。せっかくのデザインが崩れてしまい、がっかりしてしまうかもしれません。そのようなときは、まだ元気なお花を用いてご自身で配置し直してみてはいかがでしょうか。フローリストであったり、フラワーアレンジメント教室に通ったりしない限り、ご自身でアレンジメントを作る機会はないかと思いますので、おもしろい経験となるのではないかと思います。

また、思い切って残ったお花をすべて抜き取り、他の花瓶などに活けるというのもおすすめです。茎を長めに残す花束と違い、アレンジメントの花材は茎を短く切ってあるものが多いので、活けやすいのではないでしょうか。あえて、花瓶ではなくコップやマグカップなどに活けるのも素敵かと思います。

お花をアレンジし直したり、花瓶に活け直したりするときは、どちらも茎を切っていただくと、お花が長持ちします。切り口が古いと周囲に雑菌が付いて詰まってしまい、お花が吸水しにくくなってしまいます。切り口を新しく作ってあげることで、お花は吸水しやすくなります。切り口を作るときは、水の中で茎をカットする「水切り」をしてあげると、より効果的です。また、ハサミは事前に消毒するなど清潔なものをご利用ください。ハサミが汚れていると、汚れが茎に付着してしまい、新しく切り口を作っても雑菌が繁殖しやすくなってしまうためです。

このように、一部のお花が枯れてしまっても、残ったお花を楽しむことは可能ですね。せっかくアレンジメントをいただいたら、余すところなくアレンジメントを楽しんでいただければと思います。