優雅で華やかな佇まいのバラの花。数あるお花の中でも人気が高いお花です。バラの花束をいただいたらうれしいと思う方は多いのではないでしょうか。バラの花は、美しい見た目はもちろんのこと、豪華な香りも人気です。数多くの化粧品メーカーがバラのフレグランス製品を販売していることから、その人気の高さがうかがえるのではないでしょうか。

バラの香りは古くから人々に親しまれてきました。バラの香りに関する最も古い記録は、紀元前2000年頃に栄えたメソポタミア文明の遺跡から発見された花の香を嗅ぐ女神の像で、この花はバラだという説があります。また、古代エジプトの女王・クレオパトラは、ローズオイルを愛用し、バラの香りで美容を保っていたとも言われています。

バラの香りは美容に効果があると考えることが自然だと言えるような、優雅で華やかです。しかし、バラの香りで美しくなるのは気のせいではありません。バラの香りが美をもたらすことは、科学的にも証明されているのをご存知でしょうか。バラの香りには「ゲラニオール」という成分が含まれており、女性ホルモンの分泌を促してくれることがわかっています。女性ホルモンは、潤いのある肌作りや女性らしい身体づくりに効果的とされていますから、女性にとっては、うれしい効果ではないでしょうか。さらに、ゲラニオールは、体内に吸収されると、汗腺から汗と一緒に放出されるため、体臭を抑える効果もあるとされています。かつて、この仕組みを利用して、バラの香りがする飲むフレグランスが販売されました。現在でも販売されていますので、興味のある方は購入してみてはいかがでしょうか。

また、バラの香りに含まれるもう一つの成分「ネロール」も見逃せません。ネロールは、ネロリやレモングラスの香りにも含まれる成分で、バラの甘い香りの正体です。ネロールは、肌の弾力の回復をサポートしてくれると言われており、アンチエイジング効果が期待できます。このような効果を見ると、クレオパトラがバラを愛用していたことも頷けるのではないでしょうか。当時は、バラの香り成分の解析はなされていませんでしたから、クレオパトラは美を追求するあまり、無意識のうちにバラの香りを求めていたのかもしれませんね。

ちなみに、ピンク色のお花も女性ホルモンの活性化をサポートしてくれますから、ピンク色のバラの花束は、いつまでも美しくありたいと願う女性にお贈りしてみてはいいかがでしょうか。ピンク色とバラの香りで、魅力がアップし、喜んでいただけるかもしれませんね。