多くのお花を含めた植物には「花言葉」が設定されています。お花の種類によっては、本数の違いで細かく付けられているものもあります。花言葉は、フラワーギフトで想いや気持ちを伝えたいときの、たいへん便利な「アイテム」と言えるのではないでしょうか。

ところで花言葉とは、いつ始まった慣習なのでしょうか。花言葉の起源には諸説ありますが、その1つが17世紀頃のトルコです。アラブ地方にはお花に想いを託して贈り合う「セラム」という風習があったとされており、それをスウェーデン王のカール12世がトルコに持ち込んだことがきっかけになっていると言われています。なお日本には、19世紀の中頃にイギリスなどヨーロッパの国から伝わったと考えられています。

花言葉には、どのようなものがあるでしょうか。たとえば赤いお花には、バラの花言葉である「美」や「愛情」、「情熱」などに関連した花言葉が多い印象があります。なお欧米でも赤いバラの花言葉は「passion（情熱）」、「love（愛情）」、「beauty（美）」、「romance（ロマンス）」など、日本と同様の意味合いになっています。そしてバラは、本数によっても花言葉の意味が異なります。1本では 「一目惚れ」、「あなただけ」、2本では 「この世界に２人だけ」、3本では 「愛しています」など。ちなみに99本では「永遠の愛」や「ずっと一緒にいてください」、108本では「結婚してください」となっています。

赤いお花は、愛にまつわる意味だけでなく、たいへんパワーやエネルギーを感じさせる色としても認知されていますので、女性だけでなくさまざまな相手への贈り物にもお使いいただけるのではないでしょうか。

赤と相性の良い黄色いお花に関してはどうでしょうか。黄色いお花にも、愛情や友情、幸せなどにまつわるステキな花言葉がたくさんあります。たとえば、イタリアでは3月8日は「ミモザの日」と制定されていますが、その日は恋人などにミモザのお花を贈る習慣があります。そんなミモザの花言葉は「秘密の恋」、「思いやり」です。

なお黄色いバラについては、日本では父の日の贈り物として定着しています。花言葉は「美」、「友情」、「献身」など。実際に黄色は明るく元気で、前向きな印象を与えてくれますので、フラワーギフトを構成する上でも重宝されています。その他、さまざまなお花の種類や色で花言葉が設定されていますので、ご興味をお持ちになられましたら、お調べになってみてはいかがでしょうか。