さまざまなお祝いシーンで贈り物として選ばれているフラワーギフト。お贈りしたことがある、または、いただいたことがあるという方は多いのではないでしょうか。フラワーギフトは、鉢植えや数年に渡って楽しめるプリザーブドフラワーもありますが、その多くが生花です。ですから、数日から1週間ほどでしおれたり元気がなくなってしまいますよね。とはいえ、できるだけ長い期間、お花の美しい姿を楽しみたいと考えるのではないでしょうか。

生花は工夫次第である程度長持ちさせることが可能です。花束の場合は、いただいたらすぐに花瓶に活けるのではなく、「水揚げ」をしていただくことがポイントです。水揚げとは、茎を切ったり割ったりして、お花が水を吸い上げやすく処理すること。茎の切り口には細菌が繁殖しやすく、水の通り道を防いでしまいます。この吸い口を新しく作ってあげることで、お花が元気な姿を保ちやすくなるのです。「お花がしおれてきたな」と感じたときにも、水揚げをしてあげると、再び元気な姿を取り戻してくれることもあります。

また、定期的に花瓶のお水を取り替えてあげることも大切です。お水を替えずに放置してしまいますと、水中の細菌が繁殖して水を吸い上げにくくなり、早く枯れてしまったり、茎が腐ってしまったりします。目安として1～2日に1度のペースでお水を取り替えてあげると、花瓶の中が清潔に保たれます。

フラワーアレンジメントは、お花を適切な処理をした上で吸水性のスポンジ（オアシス）に挿してありますので、そのまま飾っていただけます。ただし、ラッピングが施されている場合は、包装紙を取り除いてあげた方が良いでしょう。包装紙に包まれたままですと、蒸れやすく、細菌が繁殖しやすいため、お花が傷んでしまいます

フラワーアレンジメントは、花束のように水を交換する必要はありませんが、オアシスが乾いてしまわないよう、ご注意頂きたいところです。オアシスは一度乾いてしまうと吸水力が落ちてしまいますので、乾く前に水分を足すことがポイントです。水やりの頻度は、室温が低い冬や湿度の高い梅雨時などは、1～2日に1回ほど、エアコンの近くに置いてあるなど乾燥しやすい環境や高温になりがちな夏なら、1日1回が目安です。

お花は、こうして少し手間をかけるだけで、寿命を延ばせます。フラワーギフトをいただいたら試してみてくださいね。お花をお贈りするときは、相手の方に長持ちするコツをお伝えしていただくのもおすすめです。いつかは枯れてしまうのですから、できるだけ長くお花を楽しんでいただければ幸いです。