世界中で贈り物として多くの方に選ばれているお花。お部屋などに飾ると場が華やぐだけでなく、心が和む、癒されるといった効果もあるためでしょうか。ほとんどの方がお花をいただいたらうれしいと感じるようです。

実際、お花にはリラックス効果や気分を高揚させる効果があると言われています。生花を見ると心身に良い影響を及ぼす「α（アルファ）波」という脳波が多く出るということが研究でわかっています。α波は、人がリラックスしているときに多く出ると言われており、α波が出ているときには人の脳内では「β（ベータ）エンドルフィン」が分泌されます。βエンドルフィンは、鎮静効果や幸福感を得られる効果、さらに心身をリラックスさせる効果があるため「脳内麻薬」とも呼ばれているホルモンです。気持ちを落ち着かせたり幸せな気分を感じさせたりするお花をお見舞いやお祝いにお贈りするのは、理にかなっていると言えそうですね。

また、お花の色によって得られる効果が異なることをご存知でしょうか。お花の色が持つ効果を知っておけば、シーンに合わせたお花選びをしやすくなります。ここでは、5色それぞれの効果を見ていきましょう。

1. 白
白い色はさわやか、清潔、純粋を連想させ、浄化作用があります。そのため、古くから邪気を祓う色、場を清められる色だと考えられてきました。心機一転して新たな事を始めようとしている方におすすめですので、開業祝いや引っ越し祝いなどにおすすめです。

2. 赤
赤い色を見ると、気分が高揚する交感神経が優位になります。そのため、モチベーションアップができますので、仕事や勉強に打ち込んでいる方へお贈りしてみてはいかがでしょうか。

3. 青
赤とは逆に、神経を落ち着かせる副交感神経が優位になります。集中力アップに効果的ですので、赤同様に熱心に仕事・勉強をしている方にお贈りすると喜んでいただけるのではないでしょうか。リラックス効果も期待できますので、お見舞いにもおすすめです。

4. ピンク
ピンクを見るとリラックスするだけでなく、女性ホルモンが活性化するという研究結果があります。女性ホルモンは美肌作りに効果的ですので、多くの女性がピンクのお花を好むのも頷けますね。

5. 紫
血圧と脈拍を低下させる色です。血圧が低下しすぎるのは問題ですが、正常な範囲内であれば、血圧が下がるとリラックス状態になります。紫色は古くから高貴な色と考えられていましたので、目上の方への贈り物として人気です。創造力を促進させる効果もあると言われていますので、クリエイターやアーティストの方の個展祝いや公演祝いなどの贈り物にいかがでしょうか。

このようにお花の色が持つ効果を知っておくと、「新店舗の開店祝いは白いお花にしよう。女性向けのお店だから、ピンクのお花もいれた花束にしよう」とお花を選びやすくなるのではないでしょうか。色も考慮してお花を選ぶと、相手の方にさらに喜んでいただけるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。