皆様はネイティブフラワーという言葉をご存知でしょうか。ネイティブフラワーとは、オーストラリアや南アフリカなど、南半球が原産地の植物の総称で、ワイルドフラワーと呼ばれることもあります。美しさの中に野性的な力強さを感じさせるものや、インパクトのある見た目をしているものが多いのが特徴です。ネイティブフラワーと呼ばれる花の種類は、12,000種以上が存在していると言われています。

1本でも際立つ存在感があり、ネイティブフラワー１本に何か葉物を１つ合わせるだけでも様になりますので、夏の時期でも長く切花を楽しみたい方にもおすすめです。ネイティブフラワーはドライフラワーに向いている種類が多いのも特徴で、咲き姿のきれいな状態で水から上げると、ほぼそのままの姿でドライフラワーとして長く楽しむことができます。ドライフラワー需要の高まりと共に近年人気のジャンルです。またドライになっても形があまり変わらないため、ネイティブフラワーはクリスマスリースの花材として活躍している種類も沢山あります。そんなネイティブフラワーを何種類かご紹介いたします。

「ピンクッション」は、南アフリカ原産で、名前の通り針山（ピンクッション）のように見える花です。まるでたくさんの針を、クッションに刺したような姿をしており、鮮やかなオレンジや赤や黄色の花色があります。「リューカデンドロ」は色や品種も豊富で、ネイティブフラワーの中では葉物の代わりに使われたりと、名脇役でもあります。有名な品種は「サファリサンセット」などがあります。「セルリア」はネイティブフラワーの中でも少し優しい雰囲気を持つお花で、ほんのりと優しいピンク色をしています。その見た目から「ブラッシング・ブライド」（頬を染めた花嫁）という別名もついており、ウェディングブーケにもよく用いられます。

「ワックスフラワー」はネイティブフラワーの小花代表で、こちらはオーストラリア原産の樹木です。名前のとおり花がロウを塗ったようにつやつやしています。白・ピンク・濃いピンクなどの色があります。茎や葉を切るときにフトモモ科特有の柑橘類のような独特の良い香りがします。ネイティブフラワーの王様といえば南アフリカ原産の「プロテア」です。その中でも「キングプロテア」はとにかく大きくて迫力満点です。

他にも個性的で魅力的な沢山のネイティブフラワーが存在します。皆様もお気に入りのネイティブフラワーを見つけてくださいね。