おしゃれなカフェやレストランで、サラダやお菓子にカラフルなお花が添えられているのを見たことはありませんか？食事を彩ってくれて、しかも食べられるお花のことを「エディブルフラワー」と呼びます。最近ではスーパーなどでもエディブルフラワーとしてパンジーのお花などが販売されてるのを見かけることもあります。

エディブルフラワーとは具体的に「Edible =食べられる」「Flower=お花」という意味で、食用として毒性がなく、無農薬または低農薬で育てられた、生でも食べられる種類の花を指します。エディブルフラワーには、大きく２種類のタイプがあります。ハーブティーやクッキーなどに乗せて使うことが多い「ドライタイプ」と、サラダやケーキなどに使われる「生花タイプ」があります。花束やアレンジメントなどで良く使われているカーネーションやバラなんかもエディブルフラワーとして流通しているんですよ。

しかし先ほどご説明しましたがエディブルフラワーは食用として安全に育てられているものをさしますので、間違ってもお花屋さんなどで観賞用として販売されているお花は食べないようにしてください。他にもナデシコ、ひまわり、マリーゴールド、金魚草、サイネリアなど、私達のよく知っているお花がエディブルフラワーとして流通しており、その種類は現在約70種類ほどもあるそうです。

エディブルフラワーが日本で導入されたのは1980年代ですが、実は日本でもお花を食べる文化が古くからあります。日本でよく見られる食用花は、お刺身に添えられていたりお浸しに使われる菊や、胡麻和えなどでいただく菜の花、天ぷらなどで食べられているフキノトウなどがあります。桜も花の部分を塩漬けにし、桜餅やあんぱんなどの和菓子に使われています。こうして考えるとエディブルフラワーってちょっと身近に感じますよね。

エディブルフラワーは自分で育てることもできますが、エディブルフラワー専用の苗や種を購入して、食用の花にも使えるお酢で作られた農薬の代用として使えるもので病気や害虫を予防するのがおすすめです。庭で育てる場合には、スイセン、アジサイ、クリスマスローズなど、毒性を持つお花ががありますので、間違って食べないよう注意しましょう。お家で育てる際には、毒性のある植物とは分けて育てることが必要です。

普段の食事に彩りを与えてくれるエディブルフラワーを皆様も楽しんでみてはいかがでしょうか。