贈り物をするとき、贈り先のお相手に対して「おめでとうございます」「お疲れ様でした」「がんばってくださいね」といった何らかのメッセージを込めてお贈りするのではないでしょうか。お祝いごとを一緒に祝いたい、新たな門出を祝福したいといった気持ちがあるからこそ、お花をお贈りするのではないかと思います。そういった気持ちをメッセージカードに記したり、直接言葉で伝えたりする方もいらっしゃいますが、中には、ご自身の気持ちを言葉で表すのが得意ではない方も少なくないかもしれません。

そんな方こそ、贈り物にフラワーギフトを選んでみてはいかがでしょうか。お花は古くから、メッセンジャー的な役割を担ってきました。例えば、平安時代には、相手への思いをつづった和歌に花の付いた枝を添えて恋人に贈っていたという記録が残っています。また、中世ヨーロッパでは、プロポーズをするときに男性が女性に花束を渡し、女性がプロポーズを受ける場合は花束から花を一本抜き、男性の胸元に挿すという風習がありました。現代でも、母の日にはお母さまへ感謝を伝えるために赤いカーネーションを贈りますね。また、愛の告白やプロポーズにはバラをお贈りするという方も、いらっしゃいます。

では、どのようなお花をお贈りすれば、相手の方に気持ちが伝わるのでしょうか。おすすめなのは、お相手に伝えたいメッセージと同じような意味の花言葉を持つお花をお贈りすることです。例えば、スイトピーは「門出」「優しい思い出」という花言葉が付けられていますので、送別会や卒業祝いによくお贈りされています。また、「感謝」が花言葉の白いダリアやピンクのガーベラは、お世話になった方だけでなく、ご友人やご家族へのプレゼントにもおすすめです。近しい間柄ですと、改まって感謝の気持ちを伝える機会が少ないかもしれません。だからこそ、お花の力を借りて日頃の感謝をお伝えしてみてはいかがでしょうか。

色の力を借りてメッセージを伝えるという方法もあります。例えば、相手の方を励ましたいときや応援している気持ちを表すときには、赤や黄色のお花がおすすめです。赤い色を見ると、活力が湧きモチベーションがアップしますし、黄色は幸福感を与える効果があります。お見舞いなど、お相手をいたわるときにはリラックス効果のあるピンクやブルー系のお花を贈りすると、お相手に対する優しい気持ちが伝わるのではないかと思います。

フラワーギフトをお選びになる際には、このように花言葉や色の効果を基準にしてみてはいかがでしょうか。目も心も癒される、素敵な贈り物だと喜んでいただけるかと思います。