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キンギョソウ(金魚草)の育て方|種(タネ)や苗からの栽培方法を詳しく解説!

キンギョソウ イメージ

キンギョソウ(金魚草)は、金魚のような愛らしい花姿と豊富な品種が魅力の植物で、ガーデニング初心者から上級者まで幅広く親しまれています。

ここでは栽培に役立つ情報を網羅しているので、これからキンギョソウを育てたい方にぴったりの内容です。

本記事では、種(タネ)や苗からの育て方、季節ごとの栽培ポイント、人気の品種紹介、生態系への影響、さらにはインテリアとしての楽しみ方や購入方法まで詳しく解説します。

キンギョソウとはどんな植物?

キンギョソウ(金魚草)は、花の形が金魚に似ていることからその名が付けられた植物で、古くから園芸用として親しまれてきました。

春から初夏、または秋にかけて開花するため、長い期間楽しめるのも特徴のひとつです。

この項目では、キンギョソウの基本情報や植物としての特徴、名前の由来、そして生態系への影響について、それぞれ詳しく解説していきます。

キンギョソウの基本情報

日本では一般的に一年草として扱われており、園芸用として春と秋に苗が多く流通しています。草丈は20cmほどの矮性品種から、高さ1m前後まで育つ高性品種までさまざまです。

和名 キンギョソウ(金魚草)
学名 Antirrhinum majus
英名 Snapdragon(スナップドラゴン)
科名 オオバコ科(Plantaginaceae)
属名 キンギョソウ属(Antirrhinum)
原産地 地中海沿岸地域、西アジア
開花時期 春(4月〜6月)・秋(9月〜11月)

キンギョソウは寒冷地を除いては比較的広い地域で栽培できます。

キンギョソウの特徴

キンギョソウの最大の特徴は、上下に開いた花の形がまるで金魚の口のように見える点です。

花は一方向に並んで咲き、スパイク状に伸びる茎の先端に密集してつくため、花壇や切り花としてもよく利用されます。

花色も非常に豊富で、赤・ピンク・白・黄色・オレンジなど単色のほか、複色の品種も存在しています。

さらに、花に軽く触れると上下の花弁が開閉するように動くため、観賞用としても楽しめる植物といえるでしょう。

キンギョソウの名前の由来

キンギョソウの和名「金魚草」は、その花の形状がまるで金魚が口を開けているように見えることから名付けられました。

実際に横から見ると、膨らんだ花弁と丸みを帯びたフォルムが泳ぐ金魚の姿を連想させるとして、観賞性の高さとともに名前でも親しまれています。

英語では「Snapdragon(スナップドラゴン)」と呼ばれており、こちらは「ドラゴンの口がパクパク開閉する」という特徴に由来しています。

和名と英名それぞれが、花の形に対するイメージからつけられています。

キンギョソウが与える生態系の影響

キンギョソウは日本国内では主に園芸用として栽培されており、野生化しているケースは少ないとされています。そのため、生態系への直接的な影響は現在のところ大きくは報告されていません。

ただし、外来種ではあるため、不用意に自然環境に持ち込むと他の在来植物との競合が起きる可能性もゼロではありません。

キンギョソウは、ミツバチなどの訪花昆虫を引き寄せる性質があるため、都市部や住宅地ではむしろポジティブな生態系の一部として機能している側面もあります。

キンギョソウの人気品種と種類一覧

キンギョソウは多彩な品種と色彩が魅力の植物で、育てる目的や環境に合わせてさまざまな種類から選べるのが特徴です。

一般的な品種だけでなく、近年では変わり咲きや珍しい花色を持つものも登場しており、個性を楽しむガーデニングにも適しています。

ここでは、珍しい品種やカラーの特集、基本的な育て方、そして生育に適した環境条件についてそれぞれ解説していきます。

珍しい品種やカラー別の特集紹介

キンギョソウの品種は、約100種類あるといわれ、一般的な赤やピンク以外にも、アンティーク調の色味や複色系など、個性的な品種が増えています。

例えば「トゥイニー」シリーズは八重咲きの華やかな花を咲かせ、ボリューム感がありブーケにも向いています。

「ブラックプリンス」などの深みのある色味を持つ品種は、シックな寄せ植えに活用されることが多いです。

グラデーションが美しい「パレットシリーズ」などは、見た目の変化を楽しみたい方に人気があります。

これらの品種は園芸専門店やオンラインショップで扱われていることが多く、キンギョソウの選択肢が広がっています。

キンギョソウの基本的な育て方

キンギョソウは、育てるうえでの基本を守れば、初心者でも花つきの良い株に育てることができるでしょう。

ここでは、キンギョソウを育てるにあたって大切な、日当たりや気温などの環境づくりや、水やりの仕方など詳しく紹介していきます。

キンギョソウが良く育つ環境とは(日当たり、気温、水やりの仕方など)

キンギョソウは日当たりの良い場所を好み、最低でも1日4〜5時間以上の直射日光が必要です。日照不足になると徒長して倒れやすくなるため、明るい環境での栽培が求められます。

生育適温は15〜25℃前後で、特に春と秋に最もよく成長します。

高温多湿にやや弱いため、夏場は風通しを意識した管理が必要となります。

水やりは、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりと与えますが、過湿を避けるために受け皿に水をためないよう注意が必要です。

庭植えの場合は自然の降雨でも育ちますが、乾燥が続く場合は補水を行うと良いでしょう。

キンギョソウの栽培方法

キンギョソウを元気に育てるためには、種まきや育苗、定植までの各工程で適切な管理が求められます。

特に初心者の場合、土づくりや発芽後のケアを怠ると成長不良や病気の原因につながることがあるので注意が必要です。

ここでは、栽培に必要な土の準備から種まき後の管理、育苗トレイやポットの扱い方まで、実践的かつ具体的に解説します。

キンギョソウの土づくり

キンギョソウは水はけが良く、適度な保水性を備えた土壌を好みます。

市販の草花用培養土をそのまま使用しても問題ありませんが、より理想的な環境を整えるには赤玉土6割、腐葉土3割、バーミキュライト1割の配合が適しています。

土壌pHは中性からややアルカリ性が推奨されており、酸性土壌の場合は石灰を事前に混ぜ込むと良いでしょう。

栽培前には、元肥として緩効性化成肥料を加えることで、発芽後の初期生育を助ける効果が期待できます。

キンギョソウの種まきの仕方と管理のコツ

キンギョソウの種は非常に小さく、発芽には光が必要な好光性種子のため、覆土はごく薄くするか、しないのが基本です。

種まきは気温が15〜20℃に安定する春または秋が適しており、育苗箱やセルトレイに均等にまきます。

発芽までの期間はおよそ7〜10日程度で、乾燥を防ぐために透明な蓋やラップをかけて管理すると良いでしょう。

播種後は腰水を使って下から給水する方法が種の流れや移動を防ぐため、初心者にも扱いやすいとされています。

キンギョソウの発芽後の水やり・間引き・温度管理

発芽後は、過湿を避けつつ乾燥させないように水やりを調整しましょう。

土の表面が乾きかけたタイミングで、霧吹きなどを使って優しく水を与えると根を傷めにくくなります。

双葉が開いたら間引きを開始し、混み合った箇所は風通しを確保するために適度に株間を取ります。本葉が2〜3枚出た時点での間引きは、残す苗を健康に育てるための重要な作業です。

発芽後の適温は15〜20℃が目安で、急激な温度変化を避け、日中は日に当てて夜間は冷え込みすぎないような管理が求められます。

キンギョソウの育苗トレイやポットの使い方と移植方法

育苗には、通気性と排水性に優れたセルトレイや3号ポリポットがよく使われます。

発芽後に本葉が3〜4枚になった段階でポット上げを行い、それぞれの苗を独立させることで根が伸びやすくなるでしょう。

ポット上げの際は、根鉢を崩さないように丁寧に扱い、あらかじめ湿らせた新しい土に植え付けると根付きやすくなります。

移植後1週間程度は直射日光を避け、半日陰で順化させることが、定植までのスムーズな育成につながります。

過度に根が回る前に定植できるよう、時期を見極めて管理を行いましょう。

キンギョソウを苗から育てる方法

キンギョソウは種からでも育てられますが、より簡単に始めたい場合には苗からの栽培がおすすめです。

苗を利用することで育苗期間を短縮でき、定植後すぐに本格的な管理に移行できる点がメリットとなります。

ここからは、苗から育てる際の手順や管理方法、購入時にチェックすべきポイントについて詳しく解説していきます。

キンギョソウの苗の育て方

キンギョソウの苗は、気温が安定している春や秋に植え付けると根付きやすくなります。

定植場所には日当たりと風通しが良い場所を選び、植え穴にはあらかじめ元肥を混ぜた土を用意しましょう。

植え付け時には根鉢を崩さないように注意し、苗の深さを変えずに土にしっかりと固定します。

植え付け後はたっぷりと水を与え、活着するまでは土の乾燥に注意が必要です。土の表面が乾いたら水を与えましょう。

約1週間ほどで根が定着してきたら、通常の水やりと管理に移行できます。

定期的な摘芯を行うと枝数が増え、開花時期により多くの花を咲かせることが期待できます。

キンギョソウの苗の選び方と購入の際のポイント

良い苗を選ぶには、葉の色が濃くツヤがあり、株元がしっかりしているものを選ぶことが基本です。

ポットの下から根が出ている場合は根詰まりの可能性があるため避けた方が良いでしょう。

葉に斑点や変色がないか、茎が間延びしていないかも確認ポイントです。

園芸店では日中に販売スペースが直射日光に当たらない場所で管理されている店舗の方が、状態の良い苗が多い傾向にあります。

もし、購入後すぐに植えられない場合は、風通しの良い半日陰で数日間仮置きするのもおすすめです。

事前に育てる場所の環境を把握しておくと、適した品種を選びやすくなります。

キンギョソウを育てる時のポイントと注意点

キンギョソウは比較的育てやすい花ですが、適切なタイミングで定植を行うことや、季節に応じた管理方法を実践することで、より美しく健康に育てることが可能になります。

ここでは、苗の定植に適した時期と手順、そして春と秋で異なる栽培上の注意点について、具体的な根拠を交えて解説していきます。

定植のタイミングと育て方の流れ

キンギョソウの定植は、気温が15℃前後で安定する春または秋が適期とされており、具体的には3月下旬〜4月中旬、または9月中旬〜10月上旬が目安になります。

この時期は根が活発に伸びるため、植え付け後の活着も良好です。

定植時には、苗の根鉢を崩さず、元の土の高さと同じ深さに植えると良いでしょう。

植え付け直後はしっかりと水を与え、土壌が乾きすぎないように管理します。

定着が確認できた段階で、適宜摘芯を行うと分枝が促進され、花数が増える傾向にあります。

定植後1〜2週間は特に注意して様子を観察することが大切です。

春・秋で異なる栽培ポイント

春に植える場合は、気温の上昇とともに生育が進むため、日中の高温に備えて水切れに注意する必要があります。

特に4月以降は日差しが強まるため、乾燥しやすいプランター栽培では朝と夕方の水やりを行うと良いでしょう。

一方、秋に植え付けた場合は、気温が下がりすぎる前にしっかりと根を張らせておくことが重要で、初霜が降りる地域では防寒対策を行う必要があります。

いずれの時期でも、急激な気温変化に弱いため、夜間と昼間の気温差が大きい季節には、軒下や簡易温室で管理するなどの工夫が求められます。

キンギョソウの購入方法

キンギョソウを手に入れるには、苗や種を扱う実店舗での購入と、インターネットを利用したオンライン購入の2通りの方法があります。

時期や目的によって適した購入方法が異なるため、それぞれの特徴を知っておくことが選ぶ際のポイントです。

ここでは、園芸店やホームセンターで探す際の注意点と、オンラインショップで商品を購入する際の確認事項について具体的に解説します。

園芸店・ホームセンターでの探し方

春と秋の植え付けシーズンには、園芸店やホームセンターでキンギョソウの苗が多く出回ります。

特に3月から5月、9月から10月の期間は流通が活発で、色や品種の選択肢も豊富です。

購入時には葉の色が鮮やかで株がぐらついていない苗を選ぶと、植え付け後に順調に生育しやすくなります。

また、店舗では土や肥料、鉢も一緒に揃えやすいため、これからガーデニングを始めたい方にとって効率的です。

品種名が記載されたラベルを確認すれば、好みに合った花色や草丈のタイプを見つけやすくなります。

花屋やオンラインで商品を探すときのポイント

花屋でキンギョソウを購入する場合は、花束やアレンジメントの花材として、春や秋に取り扱いがあります。また、一部の花屋ではポットで売られています。

しかし、時期によって変動したり、タイミングによっては売り切れていたりする場合があるでしょう。

インターネット通販では、実店舗に比べて取り扱い品種が多く、珍しいカラーやプロ向けの品も入手できるのが利点です。購入前には、販売ページに掲載された苗の状態や発送時期、育て方に関する情報をしっかりと確認してください。

特に苗を通販で購入する際は、発送時に根鉢が崩れないような梱包がされているか、レビューなどを参考に判断すると安心です。

キンギョソウと一緒に選ばれてる花の紹介

キンギョソウは彩り豊かで動きのある花姿が特徴で、他の花と組み合わせることでより魅力が引き立ちます。

特にバラやカーネーション、ガーベラは質感や色のバランスが良く、花束やアレンジメントで定番の組み合わせとされています。

カスミソウは脇役として使われることが多く、キンギョソウの花色を引き立てる役割を果たします。

キンギョソウが流通する春にはチューリップと合わせても良いでしょう。

夏にはヒマワリ、初夏にはアジサイなど、季節に応じた花との共演も人気です。

用途や季節に合わせた組み合わせで、多彩な表現が可能となります。

キンギョソウに関連するおすすめの商品

キンギョソウが品切れや非流通の時期には、代わりに印象の近い花材を使ったアレンジメントを選ぶことで、同様の華やかさや可憐な雰囲気を楽しむことができます。

特にピンク系の花材は、キンギョソウが持つやさしさや柔らかさを再現しやすく、贈り物としても高い人気を誇ります。

ここでは、おすすめなピンク系のフラワーアレンジメントについて商品をご紹介します。

(こちらで紹介した商品は、時期やタイミングによりご用意できないことがあります。ご了承ください。)

ピンクの花材で作った豪華なフラワーアレンジメント

ピンクの花材で作った豪華なフラワーアレンジメント

商品ページ:豪華アレンジメント

こちらのアレンジメントは、ピンク系の花材を中心に豪華に構成された上品で可愛らしいフラワーギフトです。

使用されているのはバラやカーネーション、スプレーマムなど、花もちが良く色合いにも統一感のある品種が中心となっており、見る人にやわらかで華やかな印象を与えます。

大小さまざまなサイズの花がバランス良く配置されており、コンパクトな見た目ながらも立体感と奥行きが感じられるデザインに仕上がっています。

幅広い年代に好まれやすく、誕生日やお礼の贈り物としても利用されることが多い商品です。

キンギョソウをインテリアで楽しむ方法

キンギョソウは花もちが良く、色彩も豊かなことから、室内インテリアとしても活用しやすい花とされています。

キンギョソウのおすすめの飾り方は、切り花としてガラスの花瓶に飾ったり、小さな鉢植えとして窓辺に置いたりすることで、部屋全体に明るさと季節感を加えることができます。

特に茎がまっすぐで扱いやすく、高さのあるアレンジにも適しているため、玄関やリビングなど人の目に触れる場所に配置するのがおすすめです。

切り花として使う際には、茎の先を斜めにカットし、清潔な水に活けることで長持ちします。

また、他の花などと一緒に飾るのもおすすめです。アレンジメントフラワーなどを選ぶと置き場所に困らず、手入れも簡単で気軽に飾れるので、お部屋を彩ってくれるでしょう。

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