ユリの特徴は?色別の花言葉や育て方、ピンク・オレンジの花束なども紹介
ユリは、花の色や品種によってそれぞれ花言葉が異なります。例えば「純粋」や「壮大な美しさ」「華麗」などの花言葉は、古来からたくさんの人の心を魅了してきました。
ユリに秘められた花言葉の意味を知ることで、贈る花をピックアップする際の楽しみは倍になりますよ。
本記事ではユリの花言葉を深堀りして、贈る相手に最適なユリの品種を紹介していきます。
またユリに関しての豆知識や育て方のコツも紹介しますので、最後までチェックしてみてください。
ユリの特徴
ユリの魅力は存在感がある花の華やかさと香り、多様な種類にあります。
一輪だけでも味わい深いですが、アレンジメントでは他の花と組み合わせて楽しむこともできるのです。
ではユリは、どんな特徴を持っているのでしょうか。ここでは基本情報や歴史を紹介します。
学名 | Lilium(リリウム) |
科/属 | ユリ科/ユリ属 |
和名 | 百合(ユリ) |
英名 | Lily(リリー) |
原産地 | 北半球 |
開花時期 | 5~8月 |
花色 | 白/赤/ピンク/黄/緑/茶/オレンジ |
耐寒性/耐暑性 | 強い(品種により異なる) |
花言葉 | 無垢/純粋/自尊心など |
誕生花 | 6月(総合)/7月24日/その他 |
ユリはエレガントな美しさを持つことから、古くから多くの人に愛されてきました。
世界中にたくさんの種類があり、そのうちの15種類ほどが日本でも発見されています。
日本に自生しているユリの多くは、初夏から夏にかけて咲く球根の花です。その一方で、夏以外にも花屋さんに出回る園芸品種は品種改良されたユリで、花色も種類も豊富となっています。
ユリの歴史
ユリの歴史はとても古く、世界中の人々から愛されてきた花です。
例えばキリスト教では、聖母マリアを題材にした絵画の中でユリが数多く描かれています。
一方日本では、昔は観賞用ではなく薬用・食用としてユリが活用されていました。
鑑賞用として親しまれるようになったのは室町時代で、江戸時代に入ると一般庶民が庭の鉢植えとしてユリを栽培するようになったと言われています。
このような歴史を辿ってきたユリは、近年品種改良が進んだことにより、さまざまな色や形の花が誕生するようになったのです。
ユリの季節はいつ?
ユリの見頃は品種によって異なりますが、一般的には6月から8月にかけてがピークです。ユリの種類は多く、それぞれの開花時期に特徴があります。例えば、日本原産の「ササユリ」や「ヤマユリ」は6月から7月頃に咲き始め、夏に見頃を迎えます。一方で、外来種の「オリエンタルリリー」などは、7月から8月が最盛期です。これらは切り花としても人気が高く、夏場の贈答用やブーケに使われることが多いです。
また、秋や冬でもユリを楽しみたい場合、温室で栽培されたものを手に取ることができます。一年中出回る切り花もあり、ユリの魅力を季節を問わず楽しむことが可能です。気候や栽培環境に左右されるため、購入の際には地元の気候や流通状況も考慮するのがおすすめです。
ユリ全体の花言葉:無垢(純潔・純粋)、威厳
清純さをイメージするような純白のユリには「無垢」「純粋」などの花言葉が秘められています。
ギリシャ神話によると母性の女神ヘラが授乳中にこぼした乳が大地に落ちて、それがユリの花になったという美しいエピソードがあります。
この神話から、ユリは純潔や母性のシンボルとも言われ古来から人々に愛されていたのです。また白いユリを聖母マリアに捧げたことがルーツとされる説も残されています。
また、威厳という花言葉は、ユリの堂々と咲く佇まいから付けられました。
風格のあるオーラをまとっていることから、気高く近寄りにくいイメージがあったのかもしれません。
ユリの色別の花言葉
大きな花が一際目立つユリの花はプレゼントにも人気です。しかし大切な人に贈るとなると、花言葉が気になるという方もいるのではないでしょうか。
しかし、色によっては意味を知らないと怖いものもあります。相手を不快にさせてしまう可能性もあるため、メッセージカードを添えるなど気を配りましょう。ここではユリの色別の花言葉を詳しく解説します。
白いユリの花言葉:甘美・無邪気
甘美という花言葉は、ユリが持つ芳香から付けられたと言われています。
ユリは種類によっても香りが異なりますが、多くのユリは甘いバニラのような香りとフローラルな香りが混ざった濃厚な匂いが特徴です。
無邪気は、ユリが持つまっさらなイメージから付けられました。
同義語には「天真爛漫」などがあり、飾り気がなく清らかな印象を受けます。
このように白いユリは全体的に素敵な花言葉が多いです。一方純白のユリは弔事に使用されることも多いことから、誰かにプレゼントする際には注意してください。
晴れやかな場面で渡す花束なら、他の色を組み合わせたり、メッセージカードを添えて誤解を招かないようにしましょう。
ピンク(赤)のユリの花言葉:虚栄心
虚栄心とは自分を実質以上に良く見せようとする気持ちのことです。
この花言葉はキリスト教の逸話から付けられたと言われています。
キリストが十字架に架けられた際に、多くの花が悲しみのあまり下を向いてしまいましたが、ユリだけは美しさを誇示しようとしたという伝説に由来するものです。
しかし、海外ではピンクのユリに「富と繁栄」という花言葉があります。
ピンクのユリは可愛らしくブライダルブーケにも人気があります。したがってプレゼントする際には、全体の花言葉である純粋や無垢などの花言葉を活用するのがおすすめです。
黄色のユリの花言葉:陽気・偽り
太陽のように明るい色の印象から「陽気」という花言葉が誕生しました。
多くは気分が晴ればれしてワクワクすることを表しますが、時には心が浮ついて落ち着かないことを意味することもあります。
また、ピンクのユリと同様にキリスト教のエピソードから「偽り」の花言葉が付けられました。
これはキリストを裏切ったとされる弟子が黄色の服を着ていたことに由来しているのです。また西洋では黄色は不吉な色とされており「不安」という花言葉もあります。
黄色が持っている明るいイメージとは別に、ネガティブな花言葉も多いので、大切な人に贈る際には注意が必要です。
誰かにプレゼントする際には、手紙などを添えると良いでしょう。
オレンジ色のユリの花言葉:愉快・軽率
愉快とは気分が晴れ晴れして快いという意味です。
赤と黄色の中間色であるオレンジ色には、明るいビタミンカラーの印象があります。このような色のビジョンから愉快という花言葉が付けられました。
軽率とはあまり考えず物事を進めることや考えが浅いことを意味しており、あまりいい場面で使われません。
これには西洋文化との関りもあり、オレンジ色には不注意を象徴する意味があったのです。また西洋の花言葉は「憎悪」になります。
オレンジは明るくて人の心を元気にしてくれる色です。しかし花言葉には誤解を招くようなものがあるので注意しましょう。プレゼントする際には、メッセージカードを添えるのがおすすめです。
黒色のユリの花言葉:愛(恋)・呪い
「愛」はアイヌ民族の伝説から誕生した花言葉です。アイヌ民族の間では、好きな人のそばに黒ユリを置くことで恋が叶うという言い伝えがあります。
呪いの花言葉は黒が持つダークなイメージから生まれました。また戦国時代の武将である佐々成政が浮気していると誤解して側近(早百合)を殺害してしまい、
その際に「黒ユリが咲いたら佐々家は滅びる」という呪いの言葉をかけたことが由来とされる説もあります。
黒ユリと呼ばれているこの花は、ユリ科バイモ属に分類されている植物です。英語名は「チョコレートリリー」で、色も香りもチョコレートに似ています。
ロマンチックな花言葉がある反面、ネガティブなものもあるので贈り物にする際には工夫しましょう。
ユリの育て方
ユリは美しい花を咲かせるために、適切な育て方が求められます。以下のポイントを押さえて、ユリを元気に育てましょう。
土壌と場所の選び方
ユリは水はけが良く、肥沃な土壌を好みます。植え付ける際は腐葉土や堆肥を混ぜて土を改良すると良いでしょう。日当たりの良い場所を選びつつ、夏場の強い直射日光は避けるようにしてください。適度な半日陰がユリには理想的です。
植え付けのタイミング
ユリの球根は秋(10月~11月)に植えるのが一般的です。この時期に植えることで、冬の間に根がしっかりと張り、春から夏にかけて美しい花を咲かせる準備が整います。
水やりと肥料
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与える程度でOKです。過剰に水を与えると球根が腐る可能性があるため注意しましょう。肥料は植え付け時に緩効性肥料を施し、その後は成長期に液体肥料を月1~2回追加します。
支柱の設置
ユリは背が高くなる品種が多いため、風で倒れるのを防ぐために支柱を立てることをおすすめします。特にオリエンタルリリーなどの大型品種は支柱があると安心です。
病害虫対策
ユリを育てる際には、病害虫への対策が重要です。代表的な病気には、球根腐敗病、青かび病、葉枯病、ウイルス病があります。害虫では、ワタアブラムシが挙げられます。茎が伸び始めるころに若い葉や蕾に付着し、発育を妨げます。予防策として、植え付け時に殺虫剤の粒剤を使用するのが効果的です。
花後のケア
花が咲き終わったら、花茎を早めに切り取ります。茎や葉は光合成を行い、球根に栄養を蓄えるため、完全に枯れるまでは残しておくと良いでしょう。
これらのポイントを意識して育てれば、ユリは毎年美しい花を咲かせてくれます。初めての方でも管理しやすい植物なので、ぜひ挑戦してみてください。
ユリの種類や品種
華麗で豊かな芳香を持つユリは、冠婚葬祭など、どんなシーンでも大活躍する花です。
また日本の歴史を振り返ってみると、万葉集にも「ユリ」が登場しており、古くから人々に愛されていたことがわかります。
一輪だけでも存在感があるユリはプレゼントにも最適です。
恋人や家族、また大切な人の記念日や誕生日には、特別なユリの花で祝福の気持ちを伝えましょう。
クリスタルブランカ
クリスタルブランカの外見はカサブランカに似ています。異なる点は花の咲く向きです。
この花は横向きまたは少し上向きに花を咲かせるという特徴があり、そのためアレンジメントにも使いやすくなっています。
さらに花持ちが良く、一つの茎に何輪も咲くので豪華なイメージになるのです。
花言葉は、白いユリの花言葉と同じで「甘美」「純潔」「無邪気」などになります。
ノーブルリリー
ノーブルリリーは突然変異から誕生した品種で、コロンとした可愛らしい見た目と香りの無さが特徴です。
香りや花粉が無く長持ちするので、どんな場面の贈り物にも向いています。昨今ではブライダルブーケにも人気がありますよ。
花言葉は「威厳」「純粋」「無垢」などで、ウェディングシーンにもピッタリ。
また花名の「noble(ノーブル)」には高貴という意味もあるので、大切な人へのプレゼントにふさわしいですよ。
オトメユリ
オトメユリは、5月中旬ごろから咲き始める淡いピンク色の花弁が可愛らしいユリになります。
外見はササユリに似ていますが、全体的に小ぶりで草丈は約20〜60cm、花径も6cmほどです。またユリが持つ斑紋や筋がないことから、優しげな印象を与えます。
花言葉には「好奇心の芽生え」「わたしの心」「飾らぬ美」などポジティブなものが多いので、元気いっぱいの友人へのプレゼントにおすすめです。
エレナ
エレナは、ワンランク上のプレゼントに最適な珍しい八重咲きのオリエンタルユリになります。
花の贈り物の長所は誰にでも喜んでもらえる点にありますが、年長者など少し気を遣う場面にピッタリなのです。
花茎もしっかりしていて、花粉が少ないところも魅力。花が開くと大変豪華なので、花束やアレンジメントなど幅広く活用できます。
エレナは、「純粋」「威厳」などの花言葉を秘めています。
スカシユリ
スカシユリは日本に自生するユリです。特徴は花を上向きに咲かせること。また香りはなく、耐寒性に優れている点も他のユリにはない点です。
一般的に知られているのはオレンジ色ですが、白色品種の「クーリア」や、濃いピンクの「ロリポップ」も注目されています。
花言葉には「注目を浴びる」「元気」「歓喜」「親思い」などがあるので、ご家族へのギフトにピッタリです。
ユリを使った花束やアレンジメントなどフラワーギフト3選
ユリの花を贈りたいけれど、忙しくて買い物に行く時間がない方も多いのではないでしょうか。まして普段花を買い慣れていない方にとっては、花屋さんに足を運ぶことも大きなハードルです。
そんな方には、オンラインショップを活用してみるのもおすすめですよ。
通販のメリットは、たくさんの種類の中から好みの花を選べることや、好きな配達日時を選べることなどがあります。
ここでは、通販サイトフラワーギフトラボでそのまま購入できる、ユリのフラワーギフトを3種類厳選してご紹介します。以下のページでその他のフラワーギフトをご覧いただけます。
①花束
商品ページ:flower gift lab / 花束 ラウンドタイプ
最初に紹介するのは、華やかな黄色いユリをメインにしたラウンドタイプの花束です。
黄色を囲むようにビタミンカラーのオレンジ系の小花をあしらったことで、より元気なイメージを演出しています。
またリボン状のグリーンの装飾も目を引くアクセントになっていますよ。
ラウンドタイプの花束は、丸くキュートな形が特徴で、どの角度から見ても花がきれいに見えるように螺旋状に束ねて仕上げられています。コンパクトで運びやすい点もメリットです。
②アレンジメント
商品ページ:flower gift lab / 豪華アレンジメント
聖母マリアの象徴とも言われているユリは、女性へのプレゼントにピッタリです。
次に紹介するのはピンクや赤など大ぶりな花の中に、純白のユリを添えたアレンジメントフラワーになります。
こちらは高さが75cmほどありますので、床にそのまま置いても存在感が抜群です。
トロピカルムードがあふれる花と組み合わせることで、ひと味違ったアレンジメントになっています。色々なシーンの贈り物として大活躍してくれそうです。
③スタンド花
商品ページ:flower gift lab / 高級スタンド 1段花
次に紹介するのは白と緑を基調としたエレガントなスタンド花です。
敢えて色々な花をミックスさせることで、ユリの豪華さを引き立てています。
紫の花で上品さを、青色で知的で落ち着いた雰囲気を、またピンクの小花でキュートさを演出。またダイナミックに葉物を活用することで、より大きなイメージに仕上げました。
さまざまなお祝いのシーンや、コンサートや発表会の贈り物にも最適です。
ユリをプレゼントする際のマナーや注意点
ユリは豪華で美しく、凛とした佇まいが魅力的な花です。しかしプレゼントで贈る場合には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。特に気をつけたいのは以下の3点ですので、確認しておきましょう。
花粉に注意
ユリの花粉は落ちにくく、床などに落ちると掃除が必要になります。
したがってユリの花粉はあらかじめ取ってからプレゼントしましょう。
ピンセットなどで取り除く方法もありますが、ティッシュペーパーを軽く湿らせて優しく拭き取っても大丈夫です。
ちなみにもし花粉が付いてしまった時には、急いで落とそうとせずに、よく乾燥させてからブラシなどを使って取り除いてください。
香りに注意
ユリは種類にもよりますが、香りが強いことがあります。人によっては香りが苦手な方もいるので、気になる場合は香りが少ないユリを選ぶようにしましょう。
またレストランや飲食店などのお祝いに芳香の強いユリを贈るのもタブーとされています。
ギフトの種類にも注意
贈り物にユリを選ぶ際には、どんなプレゼントにするかも注意しておくと良いです。
例えばガーデニング好きな方なら、鉢植えのユリが好まれます。
また花器を持っていない方なら、そのまま飾っておけるアレンジメントフラワーなどがおすすめです。
ユリの切り花を長持ちさせるポイント
球根植物であるユリはきれいな水を好むので、頻繁に水替えをするのが切り花を長持ちさせるポイントです。また部屋の中の涼しい場所に飾ることで、より日持ちが良くなります。
その他長持ちさせるポイントは以下の2点です。
①花器の選び方
草丈が長いまま販売されているユリは、背の高い花器に飾ることで安定します。
特に大きな花びらを持つカサブランカやオリエンタルリリーなどは、花が咲くと重みが増すのです。そのため、倒れないような背丈の高い丈夫な花器を選ぶようにしましょう。
②切り戻し
ユリは下の蕾から咲いていくため、一番上の花が咲く時には下の花は古くなります。
徐々に古くなった花や葉っぱを切り戻していき、可能であれば花器も茎の長さに合わせて変えると良いでしょう。さらに水替えのたびに、水切りをする(大きめのバケツなどに水を入れて、ハサミで茎の先をカットする)のもおすすめです。
まとめ・ユリを大切な日のプレゼントに贈ろう
エレガントで存在感があるユリは、フラワーギフトに最適な花です。
花言葉にも素敵なものが多いので、是非、相手のイメージに合うユリを選んでみてください。
この花は色別でも品種別でも花言葉が異なります。
黄色やオレンジ色などネガティブな花言葉もありますが、心のこもったメッセージを添えることで、心に響くすてきなプレゼントになりますよ。