2000年以降はコーヒーの「サードウェーブ」と言われています。最初の波がコーヒーの大量生産・消費が始まった1970年代、セカンドウェーブは1990年代で「シアトル系」とも呼ばれ、深煎りのイタリアンテイストのコーヒーやエスプレッソ、カフェラテ、カプチーノなどが人気となりました。そして、豆が持つ個性や生産者、焙煎方法などにこだわるのが、現在のサードウェーブです。そして、近年はサステナブルな視点からコーヒーを楽しむ人が増え、フォースウェーブが訪れようとしていると言われています。

そんな今だからこそ、観葉植物の「コーヒーの木」を飾ってみてはいかがでしょうか。コーヒーの木は、ほっそりとした幹と枝を持ち、深い緑色で光沢のある特徴的な葉を持つ植物です。葉が下向きに生え、程よく力の抜けたリラックス感ある姿が魅力的です。カフェやコーヒー豆の販売店などによく飾られています。「一緒に休みましょう」という、コーヒーブレイクを連想させるような花言葉を持っており、コーヒー好きの方にはぜひ飾っていただきたい観葉植物です。

コーヒーの木は飾るだけでなく、育てる楽しみもあります。なぜなら、コーヒーの木を上手に育てると花が咲き、「コーヒーチェリー」と呼ばれる赤い実が収穫できるためです。この赤コーヒーチェリーの中に入っている種子がコーヒーの豆の原材料となりますが、そのまま食べることも可能。可食部は少ないものの、甘酸っぱくサクランボのような味を楽しめます。また最近は、コーヒーチェリーは栄養豊富なスーパーフードとして注目され、実を乾燥させてお茶として飲むことが人気です。コーヒーチェリーには「クロロゲン酸」と呼ばれるポリフェノールがたっぷり含まれており、抗酸化作用が高いと言われています。コーヒーの木を育てれば、ご自身でコーヒーチェリーを収穫でき、食べたりお茶にしたりして楽しめますね。生のコーヒーチェリーはほとんど販売されていませんし、お茶の流通は少ないので、コーヒーの木を育てている方の特権だと言えそうです。

ご自宅でコーヒーの木を育てて楽しむだけでなく、お祝いや記念日などの贈り物にもおすすめです。コーヒーの木は特徴的な樹形ながらシンプルですので、どのようなインテリアにもマッチするのではないでしょうか。意外と和室の畳とも相性がよく、おしゃれな空間に底上げしてくれそうです。コーヒーがお好きな方でもそうでない方でも喜んでいただけるのではないでしょうか。