胡蝶蘭は開業・開店祝いなどの贈り物の定番としてはもちろん、ご自宅の室内で楽しめる植物として人気です。花言葉も「幸福が飛んでくる」「あなたを愛しています」「純粋」「清純」などポジティブなものが多いことからも、たくさんの人に親しまれてきました。そんな胡蝶蘭はどのくらい長く楽しむことができるのかご存知でしょうか。胡蝶蘭の寿命は実は50年ほどもあるそうです。適切な管理と適切な環境に置いてあげることで長く楽しむことができます。贈る側も贈られた側もせっかくなら胡蝶蘭の美しさを長く楽しみたいですよね。

胡蝶蘭のお花は環境にもよりますが基本的に一ヶ月以上楽しむことができます。届いたときには蕾だったものも順に咲きますので、それを含めると数ヶ月楽しめる場合もあります。その後は適切な管理をすることで何度でもお花を咲かせてくれます。元々胡蝶蘭はアジアなどの熱帯雨林に自生する着生植物です。土には根をはらず、大きな木や岩に根を張って空気中の水分を吸って育ちます。そのため胡蝶蘭の鉢は土を使わずに、適度な通気性と保湿性を持ち合わせた水苔やバークを使用しています。この水苔やバークを定期的に交換し植え替えてあげることで胡蝶蘭は健康な根を生やして成長してくれます。また胡蝶蘭は直射日光が少し苦手なので、お部屋の中で育てる場合はカーテン越しの優しい光をあててあげてください。人間が快適だと感じる温度を胡蝶蘭も好みますので、お部屋の中の寒すぎず暑すぎない場所に置くのが理想です。また胡蝶蘭は多くの水は必要としません。水やりのし過ぎは根腐れの原因になる場合がありますので水苔やバークが乾ききっているときのみ水やりをしてください。しかし空気中に適度な湿度があることを好みますので、空気が乾燥気味のときは霧吹きなどで葉に湿度を与えてあげると良いでしょう。

そして胡蝶蘭はエコプラントとして認められています。エコプラントとは植物の中でも特に空気清浄効果の高いものを指します。胡蝶蘭も化学物質の高い除去率を持つ事からエコプラントとしてアメリカのNASAから認められているそうです。私達が胡蝶蘭にとって良い環境を作ってあげることで、胡蝶蘭も私達にとって快適な空間を作り出してくれるのです。持ちつ持たれつの関係のようですが、そのように人間は昔から様々な植物の力に助けられてきました。これからも植物と共に心身共に健康に暮らしていきたいですね。