さまざまなお花のなかでも、特に人気が高いピンクのお花。特に、女性からの人気は絶大です。ピンクは、優しげでかわいらしく、フェミニンな雰囲気があるため、女性らしさの象徴とも考えられています。現在では、ピンクは女性の色というイメージが定着していますが、かつて、ピンク色は男の子の色だったことをご存知でしょうか。19世紀のイギリスでは、男の子はピンク色の服を着ていましたし、アメリカで発行されていた業界紙「アーンショーズ」では、1918年に執筆された記事内に「鮮明なピンクは男の子にふさわしく、繊細で可憐な青は女の子を可愛らしくみせてくれる」といった記述がみられます。

ピンクが女性の色というイメージが定着したのは、第34第アメリカ大統領の夫人の影響です。彼女はピンクの服を好み、日常的に着用していたことから、ファッション業界が次々と女性向けのピンクの服を販売しました。ピンクの服が大流行したため、ピンクは女性の色というイメージが広まったのです。

もともとは、ピンクは男の子の色だと考えられていたとはいえ、ピンクのお花からは、優しさや女性らしさ、母性などを感じる方は多いのではないでしょうか。実際に、色彩心理学ではピンク色は愛情や母性を表す色と考えられています。そのため、ピンクのお花には、深い愛情など人の内面を表現した花言葉が付けられていることが多いです。

例えば、法人向けの贈り物の定番であるピンクの胡蝶蘭は、「純粋な愛」「豊穣」、ピンクのチューリップなら「誠実な愛」「愛の芽生え」、ピンクのカーネーションは「美しいしぐさ」「感謝」「無垢で深い愛」といった花言葉を持っています。また、ピンクのバラの花言葉は「感謝」「しとやか」「上品」「感銘」などで、内面が美しい女性にお贈りしたい花言葉が並びます。ここで紹介した花言葉は、ほんの一例ですが、どれも人が持つ美しい感情をイメージするような言葉ではないでしょうか。そのため、お花をお贈りするときには、花言葉を添えていただくと素敵な贈り物になりそうです。

お花をお贈りするときには、「このお花を気に入っていただけるだろうか」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ピンク色のお花なら素敵な花言葉に加えて、心が安らぐような優しげな雰囲気を持っていますから、どなたにも喜んでいただけそうですね。大切な方の記念日やお誕生日、お祝い事がありましたら、ピンク色のお花をお贈りしてみてはいかがでしょうか。