花束やフラワーアレンジメント、スタンド花などのフラワーギフトは、予算によって用いられるお花の種類やボリューム感などは異なりますが、さまざまな種類のお花やその色バリエーション、またグリーンの葉物や枝物など、多くの要素によって仕上がっています。

お花には開花時期があり、いわゆる旬があります。栽培技術の進化により年間を通じてさまざまなお花が入手できるようになっていますが、季節のお花は、情緒を味わうこともできます。それに加えて、色のイメージでも季節感は醸すことができます。たとえば、
ピンクやイエローなどのお花は春をイメージしやすいですし、ホワイトやグリーンのみずみずしい組み合わせは、新緑が初々しい初夏をイメージする方も多いかも知れません。またブルーやイエローは盛夏を感じさせてくれる色の組み合わせとしてデザインの分野でもよく用いられています。さらに、ブラウンやオレンジ、またくすみ系のニュアンスカラーのお花をあしらうことで、秋のイメージを喚起することができます。そして冬を連想する色としては、赤やグリーン、ブラウン系、ホワイトなどがあります。クリスマスカラーにもそうした色が用いられています。一般的に定着している季節カラーのイメージは、そのままフラワーギフトにおいても季節感を醸すために使えそうです。

フラワーギフトを贈るにあたって、季節感にワンポイントのアクセントを加えるならば、贈る相手の誕生月カラー、あるいは誕生日カラーのお花を用いるのも、ストーリーのあるプレゼントとしてお喜びいただけるのではないでしょうか。ちなみに、1月は赤、2月は紫、3月は水色、4月はホワイト、5月はグリーン、6月は乳白色、7月はピンク、8月は黄緑、9月はブルー、10月はオレンジ、11月はイエロー、そして12月は黒となっています。ちなみに誕生日カラーは、うるう年の分も含めて366日すべてに色が振り分けられていますので、ご興味をお持ちになりましたら、さらにお調べになってみると楽しいですよ。

その年の流行色を取り入れてみるのもおすすめです。オシャレに敏感な方には喜んでいただけそうです。ファッションの業界では毎年「今年の流行色」に基づいてトレンドを発信しますが、JAFCA（日本流行色協会）によりますと、2022年のトレンドカラーは「ジョリーコーラル」とのことです。ジョリーコーラルとは、蛍光みを帯びた軽く鮮やかなコーラルオレンジで、キーワードは、前に進む力、鮮やかな世界、楽しみの再確認、瞬発力なのだそうです。お花を贈る際のメッセージとしても用いることができそうです。