日本でも誕生日や記念日、卒業式などの特別な日には花束やアレンジメント、鉢植えなどが贈られていますが、普段からお花を飾ったり、プレゼントするいう方はまだまだ少ないのではないでしょうか。海外では特別な日はもちろん、普段の生活の中でも気軽にお花を買う文化が根付いている国もあります。

例えば花大国のオランダには「パンを２つ買うお金があったら、パンを１つと花を買う」ということわざがあるほど、国民の生活に花が深く根付いているそうです。実際にオランダの街を歩いてみると、鉢植えだったり切花だったり様々ですが、窓辺に花を飾っている家が沢山見受けられます。これは「自分だけでなく道を通りかかる人にも幸せをお裾分けしたい」という気持ちからだそうです。とても素敵な発想ですよね。

そしてオランダにあるアールスメールの花市場は世界最大の花市場と言われており、この市場から年間50億本ほどのお花が世界中へと出荷されているそうです。この市場は観光地にもなっていますので、観光客向けのエントランスから入り、 受付で入場料を支払うと、見学者用通路から中に入り市場の様子を見て回ることができます。

緯度が高く、冬場は寒くてどんよりな曇り空であることが多いヨーロッパでは、食卓や生活に彩りをそえる花が欠かせません。このため、オランダの花は各地で需要が増え、花産業が発達していったと言われています。オランダはもともとヨーロッパ各国とつながる川や運河が多く、栽培した花を船でヨーロッパ各地に運ぶのにも困らなかったのも理由かもしれません。最近ではオランダから日本にもたくさんの鮮度の良いお花が空輸されています。花大国のオランダから遥々日本にもお花が届いて、それを私達も楽しめると思うとロマンを感じますよね。

特別な日でなくてもお花屋さんにちょっと立ち寄って、お花を購入してみてはいかがでしょうか？今はインターネットからも簡単にお花を注文出来る時代になりました。ふと思い立ったときに花を購入することが可能になりましたしお花のサブスクなんかも流行ってきましたよね。自宅に飾る花を選ぶ時間はきっと素敵な時間になりますし、友人や家族へプレゼントするお花を選ぶのも楽しいものです。日本では特別なお祝い以外にお花を贈りあう習慣が未だ少ないのが現状ですが、オランダのようにお花を楽しむ習慣がさらに増えると、私達の心もより豊かになっていくのではないでしょうか。