誕生日や結婚記念日、他には開店祝いや卒園式など、「特別な日」にお花を贈ることが多いですよね。海外には特別な日にはもちろん、普段からお花を買ったり贈ったりする文化が沢山あるようです。それに比べると日本にはまだ普段の花贈りの文化はまだまだ根付いていないのではないでしょうか。

日本でも母の日にはカーネーションを贈る文化がありますが、海外にも様々なお花をプレゼントする日が存在します。最近では日本でも耳にすることが増えましたが、「ミモザの日」もそのひとつです。これはイタリア発祥の文化で、3月8日の国際女性デーに男性から普段お世話になっている女性に旬のミモザをプレゼントする風習です。

この国際女性デーは、1904年3月8日にニューヨークで女性労働者が、「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」とデモを起こしたことがきっかけとなり、1910年に3月8日を「国際女性デー」と決めようと提唱され、正式には1975年に国連で制定されたものです。そしてイタリアではこの3月8日を「FESTA DELLA DONNA（フェスタ・デラ・ドンナ）」（女性の日）として男性から女性へミモザのお花を贈る日となっています。

他にはフランスの「スズランの日」があります。スズランの日は5月1日に、恋人やパートナー、身近な友人や家族など、お世話になっている人にスズランを贈る日とされています。 スズランを受け取った人は、幸運が訪れると言われているそうです。フランスでは16世紀にスズランの栽培が始まり、当時のフランス国王であるシャルル9世がある人からスズランの花束をもらったことをきっかけに、大切な人にスズランを贈る風習が生まれたそうです。

そしてスペインには「サン・ジョルディの日」があります。4月23日にバラのお花と本を贈る日とされています。このサン・ジョルディとはスペイン・カタルーニャ地方の中世からスペイン・カタルーニャ地方の守護聖人として、地域の人々に親しまれてきた騎士の名前です。4月23日はサン・ジョルディが殉教した日で、いつしかこの日に花と本を贈りあって、愛を伝え合う日になったそうです。

「お花を贈る」という言葉を使うと少しハードルが高いように感じるかもしれませんが、友人の家に食事に招かれたときや、久しぶりに実家に帰るとき、身近な人の元気がないときなど、大袈裟な花束やアレンジメントではなくても、ほんの一輪でもプレゼントしてみてはいかがでしょうか。きっとお花が私達を笑顔にしてくれるはずです。