還暦（60歳）祝いに絶対喜ばれるお花ギフトって？男女別にご紹介

人生の中でも大きなターニングポイントとも言われる還暦祝い。
長寿をお祝いする儀式ではありますが、最近の60歳は若々しくてアクティブな方が多い印象があります。
まだまだお年寄り扱いしては怒られてしまう年齢だとは思いますが、せめて人生の大切な節目にお花のギフトなどはいかがでしょうか？
今回は、還暦祝いに喜ばれるお花のギフトやフラワーアレンジメントなどをご紹介します。
男女別に好まれるお花の種類も紹介するので、是非最後までチェックしてみてください。

還暦祝いってなに？

還暦祝いとは、60歳をお祝いするセレモニーです。
還暦を祝うようになったとされているのは鎌倉時代まで遡るわけですが、この時代は平均寿命が30歳くらいだったとも言われているので現代とは全然違います。
そう考えると昔は60歳まで生きることが大変だったことがわかりますね。
また「還暦」は暦が還るという文字通り、干支が一巡りすることから、第二の人生のスタートをお祝いするという意味もあります。
日本では定年退職をする年齢と被ることから、退職をするタイミングで還暦祝いのギフトを贈ろうと考えている方も多いでしょう。

還暦祝いを贈るベストなタイミングは？

さきほど還暦を祝福するようになったのは鎌倉時代と書きましたが、一般的に広まったのは江戸時代より後です。
昔は、数え年（61歳）でさまざまなお祝いごとが行われていました。
（数え年とは生まれた年を1歳とする考え方で、元旦を過ぎると年齢が一つ増えるとされていた）
しかし現代では数え年でお祝いする方は少なくなり、60歳の誕生日のタイミングでお祝いを贈る方が多いでしょう。
ただ最近では平均寿命も延びており、60歳ではまだ現役でバリバリと活躍されている方が多いですよね。
そこで大袈裟にとらえるよりも、60歳を迎えた方に日ごろの感謝の気持ちを込めてギフトを贈ってみてはいかがでしょうか？

還暦祝いにお花が喜ばれる理由

還暦祝いでは家族や仲間で集まってお食事をする方も多いでしょう。
それだけでも十分喜んで頂けるはずですが、お花のギフトを添えたらお祝いの席がさらに華やぎ喜ばしいものになります。
またご両親や親戚の方、またお世話になっている方に花言葉やメッセージを添えて想いを伝えることができるでしょう。
お花はどんな時も人の心を和ませてくれます。
さりげなく相手の好きなお花を事前にチェックしてプレゼントすれば、さらにポイントが上がりますね。

還暦祝いの予算の相場ってどれくらい？

還暦のお祝いの予算は、相手との関係性によっても異なります。
また現在の経済状態などもありますので、一概に算出することはできません。
またギフトは、気持ちを贈るものなので特に金額に決まりはないでしょう。
一般的には両親の場合で1万円～3万円ほど、知人やお世話になっている方へは5千円～1万円くらいが多いようです。
どうしても気になる場合は、周囲の方と相談して決めると良いですね。

還暦祝いに花を贈るときのポイント

それでは還暦祝いにフラワーギフトをする際は、どんなことに気をつけたら良いでしょうか。
相手の方が喜んでくださることが何よりですが、もし通販などを利用する場合は到着日時などを再確認しておいてください。
たとえば自宅ではなく料亭などに届けてもらう場合は、お花が届けられることをお店の人にも伝えておくと安心です。
ここでは、その他にも喜んでもらえるポイントや押さえておきたい注意点などをご紹介します。

クラシカルな「赤い」カラーの花で喜びを伝えよう

還暦と言うと「赤い」色のものをプレゼントする方が多いです。
その理由は、赤はエネルギッシュなカラーと言うこともありますが、他にも様々な由来があります。
まず一つ目は、昔から還暦祝いには赤い羽織（ちゃんちゃんこ）と被り物（頭巾）をする風習があるからです。
これは干支が60年で1周することから、誕生した「赤ちゃん」の時と同じように第二の人生のスタートのお祝いをするという説。
二つ目に赤は従来から「魔除け」のシンボルカラーと言われているからです。
神社の鳥居に赤が多いのも、そういう意味が強いとされています。
こういった理由から還暦祝いに赤いものを贈る習慣がありますが、もし相手の方の好きな色が分かっている場合はそのカラーを贈られても良いでしょう。

お祝いには避けた方が無難なお花がある

長寿のお祝いは60歳の還暦祝い、70歳の古希、77歳の喜寿など節目ごとに区切られています。
それでは、長寿のお祝いに贈ってはいけないお花はあるのでしょうか。
基本的には相手の方が喜んで頂けるのならどんな種類のお花でもいいのですが、不吉とされているお花もあるので覚えておきましょう。
特に縁起を担ぐ方に贈る際には注意してください。

①白い菊

菊は古来から日本人にはなじみの深いお花です。
また菊は天皇家の紋章でもあり、高貴なお花と言う印象もあるでしょう。
しかし長寿のお祝いに向かないとされているのは、菊が弔いのお花としてのイメージが根強いからです。
白い菊はお見舞いのお花としてもタブー視されています。
縁起を気にされる可能性があるので避けた方が無難ですが、色鮮やかな菊やスプレー菊（マム）などは問題ありません。

②彼岸花

毎年秋になると色鮮やかに真っ赤な花を咲かせる彼岸花も、不吉な花と位置付けられています。
その理由は「彼岸花」という名前がきっかけです。
お彼岸の時期に咲くことや、お墓の近くに咲いていることが多いことが理由と言われています。
さらに彼岸花は球根に毒があると言うことからも、お祝いの席では避けた方がいいお花だと言えるでしょう。

ギフトには心を込めたメッセージを添えよう

還暦に花束をプレゼントする時には、是非メッセージも添えてみてください。
勿論フラワーギフトだけでも気持ちは伝えられますが、心を込めたメッセージがあるのとないのでは全然印象が違いますよ。
その際は、元気でいてくれてうれしい気持ちやこれからもずっとハツラツとした笑顔でいてほしいことなどを書くと喜ばれるでしょう。
さらに、日ごろは口にできない感謝の気持ちなども添えることができれば良いですね。
またチョイスしたお花の「花言葉」がわかる人は、メッセージで伝えましょう。
どんな意味合いで、あなたがそのお花を選んだのかが伝わり喜んで頂けるはずです。

花言葉で選びたい還暦祝いの花は？ベスト3を紹介

一つ一つカラーや花姿が違うように、お花にはそれぞれ花言葉があります。
還暦祝いには、あなたの気持ちがまっすぐに相手に届くように素敵な花言葉がついているお花を選びましょう。
ここでは、ハッピーになれる花言葉があるお花を紹介します。
ただし相手の方の好みがわかっており、贈りたいお花が既に決まっている方はこだわる必要はありません。

①ゼラニウム(赤)

最初におすすめしたいのは「君がいて幸せ」と言う花言葉を持っている、赤のゼラニウムです。
ゼラニウムは開花の時期が春先から11月くらいまでと長く、初心者でも育てやすいので、ガーデニングが趣味なら鉢植えがおすすめ。
花びらも一重咲きや八重咲きなどがあり、一つの茎に何輪かまとまって咲くので華やかなイメージです。
さらに、多年草で毎年花を楽しめるメリットもあります。
お花屋さんと相談して、ハンギングバスケットなどに入れて贈れば存在感も抜群です。
ゼラニウムは赤以外のカラーには、ネガティブな意味を持つ花言葉もあるので気をつけてください。

②ダリア

次に紹介するのは、カラフルな色展開で見ているだけで明るい気持ちになるダリアです。
色ごとに花言葉は違います。
おすすめは晴れの日にふさわしく、赤と白を組み合わせた花束はいかがでしょうか。
ダリアの赤には「華麗」や「勝利」白には「感謝」の花詞が込められています。
60歳で定年退職される上司の方へのギフトにもふさわしいですね。

③ラナンキュラス

ラナンキュラスは、何層にも折り重なって咲くフワっとしたイメージのお花。
花びらがフリルのようになっていて、かわいらしいのでブーケなどにもよく使われています。
一見するとバラにように見える種類もあって人気のアイテム。
赤のラナンキュラスの花言葉は「あなたは魅力に満ちている」です。
還暦祝いには、ベースとなるカラーを赤にするのがポピュラーなのでおすすめですよ。

還暦祝いにピッタリ/ギフトの種類5選

プレゼントを贈るのなら相手に喜んでもらえることが何よりですね。
お花にはさまざまな贈り方があり、また種類があります。
フラワーギフトは、贈る方の性格や趣味によって、ジャンルが選べることも魅力の一つです。
ここでは、還暦祝いにふさわしいギフトの種類を5つご紹介しましょう。

①パッと華やぐブーケ

色々なシーンで用いられる花束は、価格もリーズナブルでギフトに人気のアイテムです。
例えば他の記念品を贈る時にも、小さな花束をちょっと添えるだけで華やぎがプラスされますね。
こちらは遠くに住んでいる身内の方や、お世話になった方にもインターネットで注文できる点もメリット。
予算が限られている場合にも、お花屋さんに注文しやすく便利です。
ただ花束は他の花器に移さなくてはいけないので、面倒くさがりの方や普段お花と触れ合ったことがない方には向いていない可能性もあります。

②いつまでも色褪せないプリザーブドフラワー

手を掛けなくても、いつまでも色褪せないお花を楽しめるプリザーブドフラワー。
こちらは、特別な液体の中に生花を染みこませて長持ちをするように加工されたアイテムです。
普通のお花よりは価格は高いですが、長くお花を維持したい方やそのまま飾ることができる手軽さで人気があります。
こちらはボックスに入っているタイプもあり、持ち運びにも便利です。

③面倒くさがり屋さんへはフラワーアレンジメント

次にご紹介するフラワーアレンジメントは、面倒くさがりの方にもピッタリなアイテムです。
こちらは籠やお洒落なコンテナの中に吸水性スポンジを入れて、色とりどりのお花を挿してあります。
アレンジメントは相手の好きな花をチョイスすることもできますし、TPOに合わせてデザインできる楽しみもあるのでおすすめです。
どんなお祝いのシーンでも、華やかさがあり喜ばれるアイテムでしょう。

④インテリアとしても最適なハーバリウム

一生に一度しか訪れない60歳の記念日を迎える方に贈るギフトなら、インテリアとして楽しめるハーバリウムはおすすめです。
こちらは、プリザーブドフラワー（またはドライフラワー）をガラスなどの透明な瓶に入れて専用のオイルで漬けたもの。
生花と違って、世話をしなくていいのがメリットです。
またインテリア効果もあるので、お洒落な方には喜んでもらえそう。
2017年頃から脚光を浴びたハーバリウムは、今でもインスタグラムなどで人気のアイテムですよ。

⑤鉢植え

最後にご紹介するのは、ガーデニングが好きな方におすすめの鉢植えです。
お花は、その花に合った環境下で育てるといつまでも美しく咲き続けてくれる喜びを味わえます。
還暦と言う第二の人生の始まりに、育てる楽しみが芽生える可能性もありますね。
それだけではなく、土をいじることは健康を維持するためにも大変有効だと言われています。
鉢植えのメリットは、育てる楽しみを味わえることです。
植物を育てることが好きな方には特に喜ばれるでしょう。

還暦祝い/男性に贈ると喜ばれる花

お爺さんやお父さん、お世話になった方に感謝の気持ちを伝えるのに最適なタイミングが還暦のお祝いです。
特に男性の場合はお仕事を引退される方も多いので、人生の節目として感慨もひとしおなのではないでしょうか。
ここでは、男性に喜ばれるお花を紹介するので参考にしてください。

①胡蝶蘭

胡蝶蘭はあらゆるお祝いの席では必ず登場する人気のお花。
幅広い年齢の方や、男女を問わず高く評価される王道のお花と言っても良いでしょう。
なぜ胡蝶蘭はそれほどまで人気があるのでしょうか？
それは花持ちが良いことと、風格がありラグジュアリーな特別感が演出できるからです。
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」
還暦を迎えた男性の第二の人生のスタートを、心から祝福できるお花のメッセージもステキですね。

②ブルーローズ

バラの中でもブルーローズは希少価値がある特別なもの。
インパクトがあって独創性が高いブルーローズは、ちょっと個性的なお洒落な男性への贈り物にピッタリです。
還暦には「赤」いカラーのものを贈るのがポピュラーですが、敢えて青いバラを贈るのもすてきですね。
花言葉にも「奇跡」や「夢は叶う」などがあり、夢多き男性にプレゼントするのにふさわしいでしょう。
ちょっと面倒くさがり屋の男性には、フラワーアレンジメントにして贈る方法もあります。

③クレマチス

クレマチスの魅力は、300種類以上ある品種の多さとお花の美しさにあります。
男女問わずガーデニング好きな方には人気が高いお花です。
ツル科の植物なので、プランターなど狭い場所でも育つのが魅力でしょう。
また咲き方にも違いがあり、日本では長い期間咲いてくれる四季咲きのクレマチスが人気です。
花言葉は「精神の美」
多年草ですので、お手入れする楽しみもありおすすめです。

還暦祝い/女性に贈ると喜ばれる花

女性は年齢にかかわらず、いつまでも若々しくいたいと願うもの。
還暦祝いにブーケなどを贈る際にも、華やかさの中にもフレッシュなイメージがあるお花がおすすめです。
女性は花言葉にも関心のある方が多いので、よく確認してから選ぶようにしてください。
さらにラッピングなどをおしゃれにしたり、こっそり相手の好きなお花を入れたりすると満足して頂けるのではないでしょうか。
それでは早速女性に喜ばれるお花をチェックしてみましょう。

①カトレア

カトレアは洋ランの種類になります。
さまざまな美しい花色のバリエーションも豊富で、そこにあるだけでパッと華やぐので特別な日のギフトには最適。
よく花嫁のブーケなどにも使用されるお花です。
カトレアはとても育てやすく生命力が強いので、ガーデニング初心者にも人気があります。
花言葉は「成熟した大人の魅力」です。

②バラ

古くから女性を魅了し続けてきたバラも、還暦祝いには大変喜ばれるお花の一つです。
花姿も美しいですが、香りにもリラックス効果があるとされて、香水にも用いられるほど人気があります。
バラの花言葉は、赤が「愛情」ピンクが「上品」白が「純潔」とすてきなものばかり。
何色かミックスしてブーケにしてもいいですし、アレンジメントフラワーにしても喜んで頂けるでしょう。

③カサブランカ

百合の中でもクィーンと言われるほど、大輪で美しい花を咲かせるカサブランカも女性には人気です。
カサブランカは、オランダで改良された品種。
とても香りが強くて、花茎は華奢なのにも関わらず大輪の花を咲かせます。
そのせいか少し俯きがちに咲くのが特徴。
花言葉は「高貴」「雄大な愛」です。
ただしこのお花は香りが強く好みが分かれるので、贈る際には少し注意しましょう。

まとめ

今回は還暦祝いのルーツをはじめ、還暦祝いに贈ると喜んで頂けるお花の種類や花言葉、プレゼントする際のポイントを紹介してきました。
60歳はまだまだ現役世代で人生の通過点とも言えますが、大切な節目であることも確かです。
そのスタートが素晴らしきものであるように願い、あなたも是非お花のプレゼントを贈ってみませんか。
贈られた人が笑顔になり、さらにパワフルになれる、お花にはそんな不思議な力があります。
忙しい方には、フラワーショップがマネジメントしている通販サイトを利用するのがおすすめ。
その際には、配達日時を再確認するのを忘れないようにしましょう。