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ラ・メールコラム > フラワーギフト > お花を長く楽しむ。長持ちさせる方法やおすすめの種類

きれいなお花は、できるだけ長く楽しみたいものです。しかし、お花も生きているので、どんなに丁寧に管理をしていても寿命を迎えます。

今回は、少しでもお花を長く楽しむために、長持ちしやすい種類のお花や、長持ちさせる方法などをご紹介していきます。

長持ちするお花の種類

まずは、比較的長持ちするお花の種類から見ていきましょう。

お花を長く楽しむには、正しいお手入れも重要ですが、お花が持つもともとの特徴にも左右されます。

暑さに強いお花などは、夏場でも長持ちしてくれますよ。

長く楽しめるお花から5種類ご紹介するので、購入の際の参考にしてみてください。

トルコキキョウ

トルコキキョウは通年出回っている品種なので、いつでも入手できるのが嬉しいお花です。

品種改良によって、バラにも負けないほどの豪華なボリュームの種類もあります。

バラよりも価格が安いため、お家に飾る花としてお財布に優しいのも嬉しいですね。

夏に開花を迎えるトルコキキョウは暑さに強く、茎が固くて傷みにくいため、花もちが良いのが利点です。

もともと葉が少ないのも、お手入れがしやすくて助かりますね。

「優美」「すがすがしい美しさ」の花言葉を持っており、アレンジメントやギフトにも人気があります。

カーネーション

母の日でお馴染みのカーネーションも、とても長持ちしてくれるお花です。

高温の夏などでなければ、2週間もってくれることもあります。

華やかなカーネーションは、インテリアとして飾ればお部屋が明るくなりますね。

もともとの原種は一重咲きでしたが、品種改良によって八重咲きも誕生し、カラーバリエーションも豊富にあるので、選ぶのも楽しいお花です。

絞った色合いや模様が入ったものなどもありますので、お気に入りを見つけてみてくださいね。

デンファレ

デンファレは、ラン科の花なので花もちがとても良いお花です。

正式には「デンドロビウム・ファレノプシス」という名称で、略してデンファレと呼ばれています。花の形が胡蝶蘭(=ファレノプシス)に似ているのが名前の由来になっています。

 

切り花、ブーケ、アレンジメントなど、多くの人に愛されるデンファレは、その花姿の美しさから多数の品種が存在しています。

花色も豊富に揃えられており、花の大きさも求めやすい小ぶりなものから、ゴージャスな大輪のものまであり、人気が高いです。

スターチス

スターチスも長持ちしやすく、店頭で通年見かけるので入手しやすいお花です。

小花が集まって咲く、こんもりとした姿がチャーミングですね。

茎に広がりがあり花姿にボリュームがあるため、切り花でもとても人気があります。

 

花びらに見える色付いた部分は、萼が発達したものなので、色美しく残ってくれます。

花色には青、紫、青紫、黄、ピンクなどがあり、乾燥させてもあまり変わらず鮮やかに色が残ってくれるので、ドライフラワーとしても人気があります。

クルクマ

タイ原産のショウガ科ウコン属であるクルクマは、鑑賞用のウコンのことです。

薬用や食用として使われるものは、お馴染みのウコンと呼ばれます。

花言葉には「乙女の香り」「あなたの姿に酔いしれる」というロマンチックな言葉が付けられているので、女性への贈り物に最適です。

ハスが連なったような花姿から、英名ではヒンドゥー・リリーと呼ばれています。

 

この花に見える部分ですが、葉が変化した苞(ほう)であり、花びらではありません。

この苞に守られるようにして、中にひっそりと咲いているのが、クルクマ本来のお花です。

苞の色は、濃いピンクや、白とピンクのグラデーションを楽しめる可憐な色合いもあります。

クルクマは、苞の根元部分に水を溜めるようにしてかけてあげると、長持ちしてくれますよ。

新鮮なお花の選び方

長持ちしやすい種類のお花を選ぶのも大切ですが、購入したお花の質や、新鮮さも重要になってきます。

お店で丁寧に手入れをされて、活き活きとしているお花を選び、購入しましょう。

ここからは、元気なお花や新鮮なお花を見分けるコツや、選び方をお伝えします。

品種によってチェックするポイントは違いますが、参考にしてみてください。

花の状態

花びらの状態をよく観察して、下記に当てはまるものは避けて選びましょう。

 

・花びらが黄ばんで褪せた色

・よれていたり、しわが寄っていたりする

・花びらの根元が透けている、黄ばんでいる

 

このような状態の花は、開花してから時間が経過しているために、購入して持ち帰っても早くに枯れてしまうでしょう。

つぼみのある花は、青々とした若くて固いつぼみを避けて、うっすらと色付きはじめているつぼみを選ぶと、上手に開花してくれます。

シャキッとした葉や茎

葉は、くったりとしおれていない、みずみずしくシャキッとしているものを選びましょう。

鮮やかな色合いであるかどうかも大切なポイントです。

また、変色していないか、乾燥していないか、腐っていないかもよくチェックします。

茎も同じく、シャキッとまっすぐ伸びたものが好ましいです。

腐りかけていて、茎がやわらかく、ぐにゃぐにゃしていないかも軽く触って確かめてみましょう。

葉と同様に、変色していないかどうかも確認しておきます。

元から茎が柔らかい種類のお花もあるので、分からなければ店員さんに聞いてみましょう。

萼が下がっていないか

花びらの下の方を包んでいる、外側の部分を萼(がく)といいます。

萼が引き締まっていて、だらりと垂れていないかもチェックしておきましょう。

 

特に、開花して時間が経ったバラなどは、萼が下がっていることが多いです。

そういったバラは持ち帰っても早く枯れてしまうので、元気な状態の花を選びましょう。

バラについては、咲きはじめで、萼を触ってみてやや固いものだと新鮮な証拠です。

花粉の色

花粉が目視できるお花は、花の中を覗いて花粉の色もチェックします。

お花が新鮮な状態だと、花粉はきれいで鮮やかな黄色をしていますが、やや時間が経過してくると、黒っぽくなってきます。

このように、目で見てわかる変化があるので、なるべくきれいな黄色の花粉のお花を選びましょう。

仕入れ日をチェックする

お店にもよりますが、お花屋さんは週末に備えて、金曜日にお花を仕入れる場合が多いです。

また、仕入れ先の花市場は月水金に開催されることが多いので、その曜日に店頭へ行ってみると、仕入れて手入れされた新鮮なお花が並んでいるかもしれません。

 

もし行きつけのお店でしたら、仕入れる曜日を聞いてみるのもいいですね。

曜日を意識してお花屋さんを覗いてみるのも、新鮮なお花を手に入れる方法のひとつです。

花を長持ちさせる方法

花を買っても、長持ちせずにすぐしおれてしまう…とお悩みの方も多いでしょう。

ですが、コツさえ抑えてお手入れすれば、切り花でも長く楽しむことができますよ。

切り花を管理するうえで最も大切なのは、毎日水を替えて清潔に保つこと、置き場所に配慮することです。

他にも長持ちさせるコツがいくつかありますので、詳しくご紹介していきます。

花を切り戻す

花器を用意したら、茎が水分を吸い上げやすくなるように切り戻しをしましょう。

茎先は、斜めに切りることで水を吸い上げる面が広くなります。

使用するハサミは、普通のハサミよりも園芸用の花バサミがおすすめです。

花バサミは刃が薄くできているため、道管(茎の中にある水を吸い上げる器官)を潰さずに切ることができます。

 

もしお家に花バサミがなければ、切れ味の良い清潔なハサミを使ってください。

刃が錆びたもの、不衛生なものを使うと、雑菌の繁殖に繋がるので避けましょう。

茎が水に浸かると徐々に傷んでいくので、水替えのタイミングで毎日切り戻しをすると、花器や花を清潔に保つことができます。

余分な葉やつぼみを剪定

あまり葉やつぼみが多すぎると、花全体に充分な栄養が行き渡りません。

余分な葉は取り除いておきましょう。

葉が水中に浸かっていると、水中で菌が繁殖して腐敗してしまうため、茎下についている葉はすべて取り除いてしまって大丈夫です。

開花には大変なエネルギーが必要なので、つぼみがたくさん付いている場合も間引きを行ないましょう。

つぼみがありすぎるとエネルギーが足りず、どれも咲かずに終わってしまう場合があるからです。咲かせたいつぼみを決めて、それ以外は剪定をしてください。

清潔な花器に生ける

お花を長持ちさせるうえでいちばん重要なのが、清潔な環境で管理することです。

そのため、花器や花瓶は、できれば以前使用した後に、ハイターなどで除菌して、しっかり乾いているものを使用しましょう。

特に夏場などは気温が高く、花器の中にも雑菌が繁殖しやすくなます。広い口の花器であれば、スポンジなどで洗うことができるので、できるだけ清潔に保ちましょう。

毎日水を替えて清潔に

花器やお水はどうしても雑菌が繁殖しやすいため、できれば毎日水を換えましょう。

特に、高温になる夏場は、水が温まってしまい雑菌が活発になります。

水替えの際には、切り戻しをセットで行なうと、茎先を清潔な状態に戻せるので、清潔さを保ちやすくなります。

もし茎先に触れたときにぬめっているようでしたら、指の腹でやさしく洗い流してきれいにしておきましょう。

花瓶に生ける本数を調整

ブーケで買ったり貰ったりしたお花は、まとめて花瓶に飾りたくなりますが、花瓶の口が塞がれるほどの本数だと、茎が蒸れる原因になります。

さらに、蒸れると茎が傷む可能性が高くなるので、衛生的に良くありません。

特に夏場は、バクテリアなどの雑菌繁殖が著しく進みます。

口が広い花瓶を用意して移し替えるか、いくつか花瓶を用意して、お花を分けて飾りましょう。

広口の花瓶だと通気性も良く、水替えの際に洗いやすいメリットもありますのでおすすめです。

水の量に注意

皆さんは花瓶に花を飾る際に、どれくらい水を入れていますか?

たっぷり水を入れておかなくちゃ!と、花瓶の8分目ほどまで水を入れている方もいるのではないでしょうか。

しかし、水に浸かっている部分の茎はとても腐りやすくなるので、水に触れている面積が多いほど、茎が腐って傷みやすくなります。

花瓶の水は切り口が浸かるほどの量で充分です。暑い日などは水が蒸発しやすいので、少し多めに入れたりと、調節をしながら水の量を管理していきましょう。

直射日光を避けて飾る

植物の生長には、光合成によるエネルギーが欠かせません。

ですが、日光に当てなければと直射日光の当たる場所においてしまうと、葉が「葉焼け」を起こして、反対にエネルギーの生成を妨げてしまいます。

 

葉焼けは、葉の光合成を行なう組織が、強すぎる日光によって破壊されて、色が変わった状態です。変色した部分は元の色には戻らず、破壊された組織も再生が不可能に。光合成ができなくなることで、お花の寿命が短くなってしまいます。

お花は適度に明るい場所に飾って管理しましょう。

エアコンの風に当てない

クーラーや暖房の風が直接当たる場所にお花を置いていると、花が乾燥してしまいます。

せっかく一生懸命、水を茎から吸い上げても、エアコンの風によって水分が蒸発してしまうためです。

 

私たち人間も、エアコンの風にずっとさらされていると、乾燥して肌や喉が渇いてしまいますよね。

それは植物も同じことなので、エアコンの風が直接当たらない場所に飾りましょう。

ただし、窓を開けて風通しを良くしたり、送風機で風の流れを作ったりするのは、光合成が促進されるので、意識して行なってみるといいでしょう。

花を長持ちさせる小技

きれいなお花は、できるだけ長く美しさを楽しみたいものです。

ここまでご紹介してきた基本のお手入れにプラスアルファで、ちょっとした小技を取り入れると、お花をもっと長く楽しめます。

どれも簡単にチャレンジできるテクニックですので、ぜひ試してみてくださいね。

延命剤

オーソドックスな方法ですが、購入した際に延命剤を貰っていたら、ぜひ使いましょう。

100円ショップでも販売されているので、よくお花を買う場合は常備しておくといいかもしれません。

殺菌効果のある延命剤を投与することで、お花の生育状態はぐんと良くなります。

袋の裏などに適量の説明がされているので、花瓶の水量に合った量を使用してください。

延命剤を使うと、毎日水を替える必要がなく、3~4日置きの水替えで済みますので、忙しい方や長時間家を空ける方などにもおすすめですよ。

漂白剤

もし延命剤を持っていなければ、ハイターなどの漂白剤で代用することができます。

効果としては延命剤と同じ役割で、水中の殺菌が目的です。

ハイターは成分が強力なので、多く入れすぎるとお花が枯れてしまいます。

入れる量の目安は、300mlの水に1滴程度で充分なので、入れすぎないように加減をしましょう。

10円玉

漂白剤に比べてあまり聞き慣れないかもしれませんが、10円玉を花瓶の水に入れておくのも効果的です。

なぜ10円玉なのかというと、銅に「微量金属作用」というものがあるためです。

 

含まれている銅イオンが水中に溶け出すと、10円玉のようにわずかな量でも、菌の繁殖を抑える効果があります。

ただ、10円玉の大きさから出てくる銅イオンは少量です。

あまり長く水中に置いておくと、硬貨が腐食しはじめてしまうので注意が必要です。

弱った花に元気を取り戻そう

皆さんは、家に帰ってきたらお花がぐったりうなだれている!とがっかりした経験はありませんか?

でも、捨ててしまうのはもう少し待ってください。

元気を取り戻すお手入れ方法を試せば、お花がまたしゃきっと咲いてくれるかもしれません。

次は、お花に元気がなくなったとき、つぼみがなかなか花開かないときなどに効果のあるお手入れ方法をご紹介します。

深水法

「深水法」は水圧を利用して、茎の水揚げを助ける方法で、大ぶりのお花の花首が垂れてきてしまった場合に効果的です

まず、ある程度の深さがあるバケツなどの入れ物に、花が半分ほど浸かるくらいの水を入れましょう。

花には固定するように新聞紙を巻いて、茎先は少しだけ出しておきます。

新聞紙をきつく巻き過ぎると、花や葉が潰れて傷んでしまうので、気を付けて巻いてください。

いつものように茎を水切りしたら、溜めた水に垂直になるよう花を立てて入れます。

このとき、垂直であるほど水圧が掛かるので、意識して入れてください。

花を水に浸けたら、涼しい日陰などの場所で放置しましょう。

新聞紙の水から出ている部分を、霧吹きなどで湿らせあげると、湿った新聞紙から葉が水分を吸収してくれるので、深水法の効率がアップします。

4~5時間ほど経ったら、傷つけないよう慎重に新聞紙を取り除いて完了です。

燃焼法

「燃焼法」は、茎の先を火であぶることによって、水揚げを助ける方法で、茎が太いアジサイなどの花や、水揚げしづらいお花に効果的です。

 

まずは、茎先を少し出した状態で、花や葉が火にあたらないよう、水で濡らした新聞紙などで包みましょう。

茎先をカットしたら、ガスコンロやライターの火などで、茎の切り口を2~3cmほど、黒く焦げるまで焼きます。

焼き終わったら、たっぷりと溜めた冷水に、花を直立させて浸して休ませてください。

数時間経ったら、花の焦げている茎先を斜めに切って水揚げを行ない、花瓶に戻しましょう。

なぜ焼くのが効果的なのかというと、炙った火の熱により、導管内にある空気が押し出されて真空状態になるので、茎が水を吸い上げやすくなるためです。

長持ちするお花の購入はフラワーギフトラボで

長持ちするお花をお求めでしたら、フラワーギフトラボでの購入はいかがでしょうか。

当店では、ご注文を受けてから商品をお作りして発送するため、ぎりぎりまで適切な管理がされた新鮮なお花をお届けできます。

また、アレンジメントなどは仕上がりを写真で確認できるため、頼んだのにイメージと違うといった心配もなく、安心してご注文いただけます。

 

さらに、通販サイトであれば、欲しいと思ったタイミングでいつでも注文できます。

お店に行く時間が取れない方や、持ち運びが大変だという方にもおすすめです。

まとめ

今回は、長持ちするお花の種類や、長持ちさせる方法についてお伝えしてきました。

長持ちさせるポイントを抑えて、切り花のある暮らしを楽しんでくださいね。

しかし、自分でお花を購入すると、長持ちしそうなお花を選ぶのは少しむずかしいですよね。フラワーギフトラボでは、経験豊富なスタッフたちが、元気なお花だけを選んだフラワーギフトを販売しています。ぜひ大切な人へのプレゼントに購入してみてください。