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ラ・メールコラム > 未分類 > 【失恋・儚い・別れ】悲しい意味を持つ花言葉

「花言葉」と聞くと、ポジティブな意味を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。花は1つ1つに花言葉がついていますが、実は、儚い恋による失恋や別れなど、悲しい花言葉を持つ花も存在します。ネガティブな花言葉を事前に知っていると、お祝い事にあわないお花を贈ることがなくなるので安心できますよね。今回は、失恋、儚い恋、別れなど、悲しい意味を持つ花言葉をご紹介します。

 

花言葉 失恋・儚い恋

花言葉は、ギリシャ神話に由来するものや花の性質に由来するものなどがあります。まずは「失恋」や「儚い恋」にまつわる花言葉をご紹介します。恋に破れた時に花を飾ると、自分の気持ちを花が代弁し心に寄り添ってくれるはずです。

アネモネ 花言葉 儚い恋・叶わぬ恋・恋の苦しみ

科・属:キンポウゲ科・アネモネ属
出回り時期:3月~5月
原産地:ヨーロッパ
英名:Anemone
花色:赤色、ピンク色、オレンジ色、白色、青色、紫色

アネモネは昭和初期頃に日本で出回るようになりました。「紅花翁草」、「花一華」、「牡丹一華」などの和名がありますが、今は「アネモネ」という呼び方が一般的になっています。花びらに見える部分は花弁ではなく萼片(がくへん)が花弁状となったものです。

花言葉はギリシャ神話に由来します。西風の神ゼピュロスと花の神フローラは夫婦でしたがゼピュロスが待女のアネモネに恋をしてしまいます。それを知ったフローラはアネモネを追放し、見放されたアネモネは花の姿に変えられてしまいました。「儚い恋」「見捨てられた」など、アネモネの悲しい心情が花言葉に表れています。

月下美人 花言葉 儚い恋・儚い美

科・属:サボテン科・クジャクサボテン属
出回り時期:6~11月
原産地:メキシコ
英名:Dutchmans pipe cactus, A Queen of the Night
花色:白色、乳白色
月下美人は、メキシコが原産の甘く上品な香りが特徴の多肉植物です。夜にしか花姿を見ることはできず、一晩で枯れてしまうと信じられていたことから、この名前がつきました。年に1度しか咲かないと言われることもありますが、株がしっかり成長している場合、年に3~4回花を咲かせることができます。夜8時頃に花を咲かせはじめ、午前3時頃には花を閉じる性質があります。直径20〜25cmほどもある大きな白い花を咲かせます。

「月下美人」と言う和名は、昭和天皇が皇太子の頃に名付けられました。台湾を訪れた昭和天皇が駐在大使に花の名前を尋ねたところ「月下の美人」と答えたことに由来します。年に数回、夜にしか花姿を見ることができない性質から「儚い恋」「儚い美」という花言葉がつけられたと言われています。

 

スカビオサ  花言葉 失恋の痛手・不幸な愛・未亡人・悲しみの花嫁

科・属:マツムシソウ科・マツムシソウ属
出回り期:5月~10月
原産地:ヨーロッパ、アジア、アフリカ
英名:Scabiosa
花色:青色、紫色、白色、ピンク色、黄色、赤色

スカビオサは小さな花が集まって形成されている花姿が可愛く、切り花、鉢植え、地植え共に人気のある花です。和名は「マツムシソウ」です。松虫が鳴く頃に咲くことから名付けられたと言われています。

可愛い花姿とは裏腹に、花言葉は悲し気なものばかりです。これは、西洋において紫や青の花に悲しい花言葉を付ける風習があるからと言われています。ヨーロッパでは未亡人へ贈る花として使用されていることから、「未亡人」という花言葉も持っています。悲しい花言葉が並ぶスカビオサですが、日本では紫色は上品で高貴なイメージがありますので、プレゼントするときは、花言葉は添えず、メッセージカードと一緒に贈ると良いでしょう。

 

アサガオ 花言葉 儚い恋

科・属:ヒルガオ科・サツマイモ属
出回り期:5月~8月
原産地:アメリカ・熱帯アジア
英名:Morning glory
花色:青、紫、ピンク、複色など

昔から親しまれている夏の代表花であるアサガオは、涼しげな色と可愛いラッパ型の形が特徴です。小学校の庭で育てられたりと、日本人には昔から親しみのある花ですよね。
アサガオの花言葉は「儚い恋」です。朝に美しく咲いた花姿が午後にはしぼんでしまうその短命さに由来しています。

 

花言葉 別れ・忘れない

別れは辛いものですが、新たな出発の場面でもあります。送別会や卒業など、別々の道を歩む別れもあります。そんな時に「忘れない」という花言葉を持つ花を贈ると、心で繋がっている気持ちになりますよね。別れの中でもポジティブな意味を持つ花を3つご紹介します。

 

ワスレナグサ 花言葉 私を忘れないで・真実の愛

科・属:ムラサキ科・ワスレナグサ属
出回り期:3月~5月
原産地:ヨーロッパ
英名:forget-me-not
花色:青、白、ピンク

ワスレナグサはヨーロッパ原産の多年草です。花言葉は、中世ドイツの物語に由来します。若き騎士ルドルフと恋人ベルタがドナウ川のほとりを散歩していました。ルドルフは美しい青い花を見つけ、ベルタのために摘もうとしましたが川に落ちてしまいます。「僕を忘れないで」と叫び、手にした花を岸辺のベルタに投げ死んでしまいました。残されたベルタは、生涯この花を身につけて暮らしたといいます。この時に大切にしていた花がワスレナグサなのです。欧米では、誠実の象徴としても贈られます。「別れても忘れないでほしい」との願いを込めて、別々の未来を歩む時に贈ると良いでしょう。

 

シオン 花言葉 あなたを忘れない・追憶

科・属:キク科・シオン属
出回り期: 9月~10月
原産地:日本、朝鮮半島、中国、シベリア
英名:Aster
花色:紫・青

シオンは英名の「アスター」で知られていますが、実は平安時代から親しまれている歴史の古い花です。花言葉は「今昔物語集」の一つの物語に由来します。昔、父の死を悼む兄弟がいました。弟は父を想い墓前にシオンの花を植え毎日墓参りを続けました。「あなたを忘れない」という花言葉は弟の健気な行動からきています。シオンの別名は鬼の醜草(オニノシコグサ)と言います。これは、毎日墓参りをする優しい弟へ鬼が予知能力を与え、その力により幸せに暮らすことができたことに由来していると言われています。

 

スターチス 花言葉 変わらぬ心・永遠に変わらない・途絶えぬ記憶

科・属:イソマツ科・イソマツ属
出回り期:通年(最盛期は5~6月)
原産地:ヨーロッパ
英名:Statice, Sea lavender
花色:紫、青、赤、ピンク、白、オレンジ、黄

ドライフラワーのリースやスワッグの花材として人気のスターチス。花に見える部分は葉の変化したガクで、実際の花はその中に咲く白い部分です。「変わらぬ心」「永遠に変わらない」という花言葉は花が落ちた後もガクが綺麗に残り長持ちし、乾燥させても色褪せないことに由来しています。

 

花言葉 別れ・悲しみ

誰しもが人生の中で経験する別れ。辛く悲しい気持ちになる場面も多くあります。花言葉にも「別れ」や「悲しみ」という意味を表すものが多く存在します。寂しい気持ちになったときは、気持ちを代弁してくれる花を飾ると癒しと元気を与えてくれますよ。

 

キンセンカ 花言葉 別れの悲しみ・悲嘆・寂しさに耐える

科・属:キク科・カレンデュラ属
出回り期:10月~5月
原産地:地中海沿岸
英名:Pot marigold, Calendula
花色:黄・オレンジ

キンセンカの英名はカレンデュラです。女性のスキンケアで人気のカレンデュラオイルは、このキンセンカの花びらを油に浸けて作られます。ビタミンカラーの華やかな花色も元気を与えてくれますね。花言葉は「別れの悲しみ」「悲嘆」など悲しいものばかりですが、これはギリシャ神話の三角関係に由来しています。
水の精クリティは太陽神アポロンに恋をしましたが、アポロンとレウコトエ女王は恋仲でした。このことをクリティは王に密告し、レウコトエ女王は生き埋めにされてしまいました。9日間地面に座り憔悴したアポロンをみつめ、身を恥じたクリティは、カレンデュラに姿を変えてしまったことが由来と言われています。

 

ヒナゲシ 花言葉 別れの悲しみ 慰め 忘却

科・属:ケシ科・ケシ属
出回り期:3月~5月
原産地:英名:ヨーロッパ
英名:Corn poppy, Corn rose, Field poppy
花色:赤、ピンク、オレンジ、黄色

和紙のような風合いの花弁が特徴的なヒナゲシはポピーという英名でも知られています。ゆらゆらと風になびく姿が可愛いく、鮮やかな色が目に留まります。ヒナゲシの花言葉もギリシャ神話に由来します。豊穣の神デメテルにはペルセポネという娘がいました。ある日ペルセポネが冥界の王であるハーデスに略奪されてしまいました。悲しみのあまり眠ることができなくなったデメテルの苦しみを軽くするため、眠りの神ソムアヌがケシの花で彼女を眠らせたという言い伝えがあります。このエピソードからポピーには「別れの悲しみ」「慰め」などの花言葉がつけられました。

 

アリウム 花言葉 深い悲しみ・正しい主張

科・属:ユリ科・アリウム属(ネギ科に分類されることもあります)
出回り期:4~6月
原産地:北米、ユーラシア大陸、北アフリカ
英名:Allium、Giant onion、Flower onion
花色:赤、ピンク、黄、白、緑、青、紫、茶、複色

まんまるで大きな花姿が魅力的なアリウム。星形の小花があつまり球状や傘形になった姿が可愛いです。他の花々とは違ったユニークな花姿は、切り花・ガーデニング共に人気です。別名でハナネギ(花葱)と呼ばれ、葉をちぎるとほんのりネギの香りがします。まっすぐ上に伸びる茎から「正しい主張」という花言葉がつけられました。可愛い花姿とは対照的に「深い悲しみ」という花言葉を持っています。

 

ヒガンバナ 花言葉 悲しき思い出・あきらめ・独立

科・属:ヒガンバナ科・ヒガンバナ属
出回り期:9月~11月
原産地:中国
英名:Red spider lily, Red magic lily, Hurricane lily
花色:赤、白、ピンク、黄、クリーム

日本では秋のお彼岸の時期に咲くことからこの名前がつけられました。赤色の彼岸花が一斉に咲く姿は絨毯のようで美しいです。墓地に植えられる花として有名であること、彼岸の頃に咲く花であること、猛毒を持っていて食べると死んでしまうことから「悲しき思い出」という花言葉がつけられたと言われています。

 

ヒヤシンス 花言葉 悲しみ

科・属:ユリ科・ヒヤシンス属
出回り期:11月~5月
原産地:地中海沿岸、北アフリカ
英名:Hyacinth
花色:ムラサキ、ピンク、青、白、オレンジ、赤

春の花壇を華やかにする秋植え球根のヒヤシンスは、小さな花を花茎に連なるように咲かせ良い香りを漂わせます。ヒヤシンスの花言葉はギリシャ神話に由来しています。美少年ヒュアキントスと太陽神アポロンは互いに心ひかれていました。二人に嫉妬していた西風の神ゼピュロスは、ヒュアキントスとアポロンが円盤投げをしている時に風を起こし、円盤がヒュアキントスの額に当たってしまいます。ヒュアキントスは大量の血を流し死んでしまいました。血に染まった草の中から紫のヒヤシンスの花が咲き「悲しみ」という花言葉がつけられたと言われています。

 

花言葉 嫉妬・失望・孤独

恋に破れたり裏切られた時には嫉妬や絶望、悲しみの感情が湧いてきます。悲嘆の花言葉は今までご紹介してきたものも含めギリシャ神話に由来するものが多いです。ここでは「嫉妬」「失望」「孤独」にまつわる花言葉を紹介していきます。

 

マリーゴールド 花言葉 嫉妬・絶望・悲しみ

科・属:キク科・コウオウソウ属
出回り期:4月~11月
原産地:メキシコ
英名:marigold
花色:黄色、オレンジ色、白色、赤色

害虫を寄せ付けない性質から、コンパニオンプランツとしてガーデニングにも活用されているマリーゴールド。聖母マリアの祝日に、いつも咲いていることから名付けられました。花言葉はギリシャ神話に由来します。太陽神アポロンに好意を寄せた美しい少年クリムノン。お互いに好意を感じていると知った雲の神が二人に嫉妬し、雲でアポロンを隠してしまいました。クリムノンはやがて絶望して死んでしまいます。アポロンが彼の遺体をマリーゴールドに変身させたことから「嫉妬」「絶望」「悲しみ」という花言葉がつけられたと言われています。

 

エリカ 花言葉 孤独・寂しさ

科・属:ツツジ科エリカ属
出回り期:11月~6月
原産地:南アフリカ、ヨーロッパ、地中海沿岸
英名:Heath
花色:ピンク、オレンジ、赤、白

細い枝に釣鐘刑の花を咲かせるエリカ。日本へは大正時代に持ち込まれました。荒野に自生するエリカの姿から「孤独」「寂しさ」という花言葉がつけられたと言われています。

 

ムスカリ 花言葉 失望 失意

科・属:ユリ科・ムスカリ属
出回り時期:3月~5月
原産地:南アフリカ、地中海沿岸
英名:Muscari
花色:紫、青、白

ブドウのような咲き方をするムスカリは、別名「ブドウヒヤシンス」と言われています。 最近では球根を観賞できる水耕栽培も人気です。ヨーロッパでは青い花は悲しみの象徴とされることが多く、ムスカリも可愛い花姿とは裏腹に、「失望」「失意」と言ったネガティブな花言葉がつけられています。また、6万年前のネアンデルタール人が埋葬された遺跡に、ムスカリの花粉が発見されており、世界最古の埋葬花として知られています。

 

タンポポ 花言葉 離別

科・属:キク科・タンポポ属
出回り期:2月~5月
原産地:北半球
英名:Dandelion
花色:黄、白

タンポポは春の野花の代表的な花です。英名のDandelionはタンポポのギザギザした葉がライオンの牙に似ていることに由来しています。綿毛が一瞬で吹き飛び、風にのって遠くへ飛んでいく姿がもの寂しく「離別」という花言葉がつけられたと言われています。

色によって花言葉が変わる花も
花色が多数ある花は、色によってポジティブ・ネガティブ両方の花言葉がつけられているものもあります。ここでは色によって悲しい意味を持つ2種類をご紹介します。

 

チューリップ 花言葉 「黄:望みのない恋」「白:失恋」

科・属:ユリ科・チューリップ属
出回り時期:3月~5月
原産地:トルコ
英名:Tulip
花色:赤色、ピンク色、オレンジ色、白色、青色、紫色複色など

春の花と聞かれたら、チューリップを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
王冠のような可愛らしい花を咲かせ、世界中で愛される花ですが、黄色と白色の花言葉は贈る時に注意が必要です。黄色の花言葉は「希望のない恋」「望みのない恋」。白色は「失われた愛」「失恋」です。黄色はヨーロッパでは「裏切り」や「ジェラシー」の象徴として扱われることが多く黄色のチューリップの花言葉も「望みのない恋」と悲しい意味を持ちます。白いチューリップにもネガティブな意味があるので、誕生花で贈る時には誕生花であることを伝えてあげると安心できます。

 

黄バラ花言葉 愛情の薄らぎ・嫉妬・友情

科・属:バラ科・バラ属
出回り期:通年(最盛期は5月~6月)
原産地:北半球の温帯域
英名:Rose
花色:赤、ピンク、白、青、黄、オレンジ、緑、紫、複色など。

黄色いバラは「愛情の薄らぎ」「嫉妬」などネガティブな意味を持ちます。ヨーロッパにおいて黄色は「裏切り」や「ジェラシー」などの象徴とされることが多いことから黄色い花全般にはネガティブな印象の花言葉がついています。しかし日本では黄色い花はビタミンカラーとも言われ、元気を与えてくれるので人気です。黄色いバラを贈る場合はメッセージカードを添えてあげると花言葉を勘違いされることもなく安心できますね。

 

まとめ

ギフトやお祝いなどには前向きな花言葉を添えることが多いため、反対の意味を持つ花言葉を知っておくとお花を選ぶときの参考になります。また、失恋や大切な人との別れを経験し、心が弱っている時は、花言葉がつらく悲しい気持ちを代弁してくれます。その時の気持ちに近い花言葉を持つ花をあえて飾ることで、優しく心に寄り添ってくれます。
花言葉はポジティブ・ネガティブ両方の意味を持つ花や、色によって意味がかわる花も多く存在します。花の形や色を気に入った場合は、ネガティブな花言葉は気にし過ぎないことも大切です。メッセージを添えて贈ると気持ちがしっかり伝わりますよ。