観葉植物アラレア(ディジゴセカ)の育て方。風水効果や花言葉も解説
アラレア(ディジゴセカ)は、ユニークな細長い葉と波打つ縁が魅力のウコギ科の観葉植物です。初心者からベテランまで幅広い層に人気があり、室内で育てやすいことでも知られています。
本記事では、アラレアの特徴や育て方、風水効果などを詳しく解説していきます。観葉植物に興味のある方や、新しいグリーンを探している方にとって、役立つ情報をお届けします。
アラレア(ディジゴセカ)の特徴
- 植物名(流通名):アラレア
- 学名:Plerandra elegantissima
- 科目:ウコギ科
- 属名:プレランドラ属
- 原産地:ニューカレドニア
- 別名:ディジゴセカ、モミジバアラリア、ノコギリヤツデ、孔雀木
- 英名:False aralia、Spider aralia、Threadleaf aralia
- 花言葉:繊細、優雅
- 誕生花:5月11日
アラレア(ディジゴセカ)は、ニューカレドニア原産のウコギ科の植物です。現在市場で流通しているアラレア(ディジゴセカ)は主に「プレランドラ・エレガンティシマ」と呼ばれる品種です。アラレア(ディジゴセカ)は、細く縁が波打った独特の葉を持つことが特徴ですが、これは特に幼株時に顕著であり、成長すると葉の幅が広がり、ウコギ科特有の外観へと変わっていきます。
プレランドラ・エレガンティシマは、かつてアラレア属に分類され、その後ディジゴセカ属、シェフレラ属を経て、現在はプレランドラ属に位置付けられています。この分類は複雑であり、専門家でない限り理解が難しいこともあります。そのため、日常的なコミュニケーションでは、旧属名である「アラレア」や「ディジゴセカ」という呼び方でも問題ありません。本記事でも一般的に普及している「アラレア(ディジゴセカ)」という名称を用いて進めていきます。
アラレア(ディジゴセカ)の花と花言葉
アラレアは観葉植物として人気がありますが、花を咲かせることは非常に稀です。花は小さく控えめな白や淡い色で、咲かせることは珍しいとされています。花が咲いた際は、葉とはまた違った魅力を楽しむことができるでしょう。
アラレアの花言葉は「繊細」と「優雅」です。これらの花言葉は、細やかで美しい葉の形状や、全体のエレガントな雰囲気を反映しています。アラレアはその優美な姿から、見る人に洗練された印象を与え、空間を上品に彩ります。繊細さと優雅さを兼ね備えたアラレアは、インテリアとしても特別な存在感を放ちます。
アラレア(ディジゴセカ)の風水効果
アラレアは風水において「邪気払い」の効果を持つとされています。葉が尖っている植物は悪い気を払う作用があるとされ、アラレアは特にその効果が高いです。葉全体がギザギザと尖っているため、玄関に置くことで悪い気の侵入を防ぎ、家の中に良い気を引き込むでしょう。
また、アラレアのを置く際に風水的によいとされる場所は、鬼門の北東や裏鬼門の南西です。これらの場所に置くことで、悪い気を払い、空間をポジティブなエネルギーで満たし、良い運気を呼び込むといわれています。風水的に見て、アラレアは家庭やオフィスに置くことで全体の気の流れを整え、邪気を払いながら活力をもたらす植物として重宝されているのです。
アラレア(ディジゴセカ)の育て方は難しい?
アラレアの育て方は、観葉植物の中では比較的簡単な部類に入ります。初心者でも育てやすい植物ですが、いくつかのポイントを押さえておくと、より元気に育てることができます。
アラレアは耐陰性があり、室内の明るい場所から半日陰の場所でも順調に育つため、置き場所の選択肢が広いです。また、乾燥にもある程度強いため、頻繁な水やりが必要ないのも育てやすい理由です。ただし、過度な水やりや風通しの悪い環境は避けるようにしましょう。これにより、病害虫の発生を防ぎ、健康的な成長を促進できます。
また、アラレアは湿度を好むため、特に冬場の乾燥には注意が必要です。適度な葉水を行い、空気の乾燥を防ぐことで美しい葉を保つことができます。全体として、基本的な管理をしっかりと行えば、アラレアは難なく育てられる観葉植物と言えるでしょう。
アラレア(ディジゴセカ)の育て方
ここからは、アラレアを健康に保つための育て方を解説していきます。育て方にはいくつかのポイントがありますので、しっかりと押さえておきましょう。
置き場所と日当たり
アラレア(ディジゴセカ)は明るい日陰を好む観葉植物です。直射日光が当たると葉焼けを起こす可能性があるため、レースのカーテン越しや木漏れ日が当たるような場所に置くのがおすすめです。耐陰性を持っているので、リビングや玄関などに飾るのにも適しています。
冬場は、寒さに弱いので、最低でも10℃以上の温度を保つようにしましょう。特に、夜間の冷え込みが厳しい季節は、暖かい室内に置くことで健康的に育てることができます。また、エアコンやヒーターの風が直接当たらないような場所を選び、乾燥を避けることも大切です。
水やり
アラレアは、暖かい時期には成長期、寒い時期には休眠期となります。春から秋にかけての成長期は、土の表面が乾いたのを確認してからたっぷりと水を与えるようにしましょう。一方、冬場は成長がゆっくりとなるため、土の乾燥が続いてから数日後に水やりを行う程度で十分です。
鉢の底から水が流れ出るくらい水を与えると、根全体に水分が行き渡りますが、受け皿に溜まった水は根腐れを防ぐため、すぐに捨てるようにしましょう。また、葉に埃がたまりやすいので、定期的に葉水(霧吹きなどで葉に水を与えること)を与えましょう。乾燥を防ぎ、植物の健康を保つことができます。
肥料
アラレアには、基本的に肥料はなくても十分育ちます。ただし、植え替え時に緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくと長期間栄養が供給されます。土に肥料を混ぜていない場合は、成長期に適した施肥を行うと良いでしょう。
生育期である5~10月には、2か月に1度の頻度で置き肥を施すか、水に薄めた液体肥料を2週間に1度のペースで与えるのがおすすめです。ただし、冬の時期は生育が緩慢になるため、肥料を与えると根痛みを引き起こす可能性があります。そのため、冬には土の上に置いた置き肥は取り除き、液肥も使用を控えるようにしてください。
病害虫
アラレア(ディジゴセカ)は、特に以下の病害虫に注意が必要です。
ハダニ
乾燥した環境で発生しやすく、葉の裏に小さな赤や黒の点として見られます。植物の汁を吸い取るため、葉が黄色くなり、枯れる原因にもなります。予防には葉水を行い、湿度を保つことが効果的です。発生した際は葉を歯ブラシやティッシュでこすりとるか、専用の殺虫剤で駆除しましょう。
カイガラムシ
茎や葉に白い綿状や茶色の小さな虫として付着し、植物の成長を妨げる害虫です。増えるとすす病の原因にもなりますので、発見次第ピンセットや綿棒で取り除き、必要に応じて殺虫剤を使用してください。
すす病
カイガラムシが排泄する蜜状の物質により発生し、葉が黒くすすけたように見える病気です。光合成が阻害されるため、植物全体の健康を損ねます。発生を防ぐためには、カイガラムシの早期駆除が必要です。また、すす病が発生した場合は、元にともに戻らないため被害部分を取り除く必要があります。
これらの病害虫対策としては、風通しの良い環境を整え、定期的な葉の観察と清潔な育成環境を保つことが大切です。次の項目で解説する剪定作業や植え替え作業をタイミングを見て行いましょう。
アラレア(ディジゴセカ)の剪定方法
アラレア(ディジゴセカ)の剪定は、植物の形を整えるだけでなく、成長を促し、風通しを良くして病害虫の発生を防ぐためにも重要です。
剪定は春から秋の生育期に行うのが最適です。この時期に剪定をすることで、新芽の成長が促され、見栄えがよく整った姿を保つことができます。冬の休眠期には、植物の活動が鈍るため、剪定は避けましょう。
剪定ばさみやナイフなど、清潔で鋭利な道具を使用してください。切れ味の悪い道具を使うと植物にダメージを与えることがあります。
密集している枝や枯れた葉、樹形を乱すような枝を剪定します。風通しを良くするため、内側に向かって生えている枝や重なり合った枝を取り除きます。枝は葉の節の少し上を斜めに切ると、傷口が早く乾き、病気のリスクを減らせます。
剪定後は、水やりを控えめにして、傷口が乾くのを待ちましょう。必要に応じて殺菌剤を使って、切り口から病原菌が侵入しないようにすることも効果的です。
アラレア(ディジゴセカ)の植え替え方法
アラレアの植え替えは、植物の健全な成長を促進し、根詰まりを防ぐために定期的に行う必要があります。根詰まりしてしまうと最悪の場合枯れてしまいます。適切なタイミングや手順を把握して、スムーズに植え替えを行いましょう。
植え替えのタイミング
アラレアの植え替えは、春から初夏にかけて行うのが理想的です。成長期にあたるこの時期に植え替えを行うと、新しい環境に根付きやすくなります。植木鉢の底から根が見えてきたり、水はけが悪くなったりしたときは、植え替えのサインです。
植え替えの手順
用意するものは、新しい鉢、観葉植物用の土、鉢底石、清潔なハサミなどが挙げられます。
植え替え手順は以下の通りです。
- 鉢から取り出す
鉢を傾けてアラレアを優しく引き出し、古い土を軽く落とします。根が詰まっている場合は、根鉢を少しほぐします。
- 古い根の整理
傷んだり黒ずんだりしている根を清潔なハサミでカットします。これにより、新しい根の発生が促進されます。
- 新しい鉢への移植
鉢底石を敷いた新しい鉢にアラレアを入れ、周りに土を詰めていきます。土は軽く押さえて固定しすぎないよう注意しましょう。
- 水やり
植え替え直後は土がしっかり湿る程度に水を与え、その後は土の乾燥具合を見ながら控えめに水やりを行います。
植え替え後のアラレアは直射日光を避け、明るい半日陰の場所で2週間ほど養生させます。根が新しい土に馴染むまで、水やりは控えめにして、過湿による根腐れを防ぎましょう。
アラレア(ディジゴセカ)の増やし方
アラレアの増やし方には、挿し木と水挿しという手軽な方法があります。これらの方法を用いることで、種から発芽させるより早く手軽に自宅で簡単に新しい株を増やすことができます。以下では、それぞれの手順を解説します。
挿し木
挿し木は、アラレアの新しい株を作るための一般的な方法です。剪定した際に切り落とした枝などを使うのがいいでしょう。
挿し木に最適な時期は春から初夏です。成長期に行うことで発根がスムーズになります。
以下の方法で挿し木を行いましょう。
1.準備(剪定)
清潔な剪定ばさみを用意し、アラレアの健康な枝を10~15cm程度の長さに切り取ります。切り口は斜めにカットすると良いでしょう。
2.葉の処理
下部の葉を数枚取り除き、挿しやすくします。
3.用土に挿し木する
湿らせた挿し木用の土や清潔な培養土に、枝を2~3cm程度挿し込みます。
4,管理方法
挿し木をした鉢を明るい半日陰の場所に置き、土が乾かないよう適度に水を与えます。発根までには2~4週間程度かかります。
水挿し
水挿しは、アラレアの成長を観察しやすく、根が出る過程を楽しむことができる方法です。
1.準備(剪定)
健康な枝を10~15cmの長さに切り取り、下部の葉を取り除きます。
2.容器に入れる
清潔なガラス容器に水を入れ、枝を水に浸します。水の高さは枝の下部が十分に浸かる程度にします。
3.置き場所
容器を日陰から明るい場所に移し、直射日光は避けるようにします。
4.管理方法
水が濁らないように数日に一度交換し、清潔な状態を保ちます。発根までには2~4週間かかることがあります。
5.土へ植え替え
根が3~5cm程度に伸びたら、鉢に移して土に植え替えます。
アラレアの増やし方は初心者にも簡単で、適切に管理すれば成功率も高いです。ぜひチャレンジしてみてください。
アラレア(ディジゴセカ)に関するよくある質問
アラレア(ディジゴセカ)を育てていると、葉が落ちたり、仕立て方に迷ったりすることがあります。また、ペットを飼っている方は安全性について心配になるかもしれません。
- 葉が落ちる原因は?
- 猫や犬に害はある?
- 仕立て直しは必要?
- 幹の曲げ方は?
ここでは、上記のようなアラレアに関するよくある質問にお答えしていきます。
葉が落ちる原因は?
アラレアの葉が落ちる原因は、水不足や過剰な水やり、光不足、寒さ、湿度の低下、気温の寒暖差などさまざまです。特に、冬場は気温が下がるため、葉が落ちやすくなります。適度な水やりと明るい場所での管理、適度な湿度を保つことが重要です。
猫や犬に害はある?
アラレアは、猫や犬に対して毒性がないため、ペットがいる家庭でも安心して育てることができます。ただし、どの観葉植物でも過剰に摂取した場合は消化不良を起こす可能性があるため、ペットが葉をかじって飲み込まないよう注意しておくと良いでしょう。
仕立て直しは必要?
観葉植物における「仕立て直し」とは、植物の形や姿を整え、より美しく健やかに育てるために行う作業です。具体的には、枝や葉を剪定して形を整えたり、株を若返らせるために不要な部分を切り落とすことを指します。
アラレアは、ゆっくりと成長する観葉植物で、特に室内で管理する場合は成長がさらに穏やかです。そのため、基本的には「仕立て直し」を頻繁に行う必要はありません。しかし、株全体が成葉ばかりになり、繊細な葉姿が失われて本来の細葉のギザギザ感がなくなってきた場合は、仕立て直しが必要です。
不安があるかもしれませんが、土から15cmほどの高さまで枝を切っても問題ありません。たとえ丸坊主の状態になっても、新たな幼葉が生えてきます。仕立て直しを行う時期は、新芽が出やすい5月から7月が適しています。しっかりと手入れを行い、アラレアの美しい葉を維持しましょう。
幹の曲げ方は?
アラレア・カスターの幹は、生育期である5~10月にアルミや銅製のワイヤーを使用して曲げることができます。特にアルミワイヤーは扱いやすく、おすすめです。
幹を曲げる際には、まず曲げたい部分の葉をすべて取り除きます。その後、曲げたい幹の1/3ほどの太さのワイヤーを幹に沿わせ、斜め45度を維持しながららせん状に巻き付けます。ゆっくりと折れないように慎重に好きな形に曲げていきましょう。
幹を曲げた後は、そのまま育てて幹が固定されるのを待ちます。翌春の5~6月頃にワイヤーを丁寧に取り外すことで、幹の曲がりを保ったまま成長させることができます。曲げた幹は固定されるため、その後は仕立て直しはできません。無理に逆方向へ曲げようとすると、幹が折れる恐れがあるので注意してください。
フラワーギフトラボのアラレアを紹介
商品ページ:アラレア8号 (ラスターポット付)
アラレア8号(ラスターポット付)は、高さ約100~130cmの観葉植物で、光沢のある深緑色の細長い葉が特徴です。その優雅な姿は、室内のインテリアとしても最適で、オフィスやショップのエントランスに飾ることで、リラックスした雰囲気を演出します。また、アラレアは「孔雀木」とも呼ばれ、葉が広がる姿が孔雀の羽を広げたように見えることから、その名が付けられています。
フラワーギフトラボでは、全国配送可能な高品質な観葉植物を取り揃えており、24時間以内の配達にも対応しています。ラッピングや立札も無料で提供しており、特別なシーンでの贈り物として最適です。アラレア8号(ラスターポット付)は、送料無料(一部地域を除く)となっております。贈り物やご自宅用としてぜひご検討ください。
まとめ・アラレアを育てよう
アラレアは、その美しい葉姿と落ち着いた雰囲気が魅力的な観葉植物です。適切な置き場所を選び、定期的な水やりや剪定などの手入れを行うことで、その魅力を長く楽しむことができます。また、風水的にも邪気払いの効果があるとされ、玄関やリビングに飾ることで運気を向上させるといわれています。
アラレアを育てることで、インテリアとしてだけでなく、心地よい空間を作り上げることができるでしょう。育て方がシンプルで初心者にも扱いやすい植物なので、これから観葉植物を始める方にもおすすめです。
フラワーギフトラボでは、アラレアをはじめとする高品質な観葉植物を豊富に取り揃えています。贈り物やご自宅用として、ぜひフラワーギフトラボの商品をご利用ください。