引っ越し祝いに贈るのにおすすめのフラワーギフトは?
引っ越し祝いには、新居を華やかに彩る花のギフトがおすすめです。しかし、しっかりマナーを把握した上で相手に合った花を選ばないと、相手に不快に思われたり、迷惑になってしまうといった残念な結果にもなりかねません。
今回の記事では、引っ越し祝いにおすすめのフラワーギフトについて解説していきます。引っ越し祝いにフラワーギフトが喜ばれる理由、ギフトの種類や花を選ぶ際のポイント、知っておきたい引っ越し祝いのマナーについても詳しく説明していくので、ぜひご覧ください。
引っ越し祝いにフラワーギフトを選ぶのはなぜ?
フラワーギフトは、祝福の気持ちがストレートに伝わる贈り物です。花の贈り物は、「引っ越しおめでとう」という気持ちを届けるギフトとして、尚且つ新居を鮮やかに彩ってくれる贈り物として数多くの引っ越し祝いのシーンで選ばれています。
数ある引っ越し祝いの品物の中でもなぜ、フラワーギフトが喜ばれるのか、まずはその理由を見ていきましょう。
- 新しい部屋に彩りを与えてくれる
- 好みを選ばず相手の負担になりづらい
それぞれ詳しく解説していきます。
新しい部屋に彩りを与えてくれる
新居に花を飾ると、部屋を明るく彩ってくれます。引っ越してしばらくは、お披露目や引っ越し祝いなどのタイミングで来客も多くなるので、そんなときに部屋に花があることで来客を賑やかにもてなしてくれるはずです。
また、フラワーセラピーという言葉があるように、花には人の心を癒す効果があることがわかっています。引っ越しの時期は、片付けや手続きなどでバタバタと忙しく、心身共に疲れがちです。
そんなときにも、ふと部屋に飾られた花を眺めることで、心が癒される効果も期待できるでしょう。花をプレゼントして飾ってもらえば、相手の心に癒しを与えられるでしょう。
好みを選ばず相手の負担になりづらい
相手の好みを気にせずに贈ることができるのも、引っ越し祝いにフラワーギフトが選ばれる理由です。例えば、お菓子などの食べ物は、相手の好き嫌いが分からないと選ぶのが難しく、好みだけではなくアレルギーなどへの配慮も必要になります。
食器や時計なども、好みを把握している相手に贈る場合は喜ばれますが、趣味に合わない物だった場合は、受け取った側を困らせてしまう結果にもなりかねません。
その点、フラワーギフトであれば相手の好みに左右されず、どんな相手にも贈ることができます。花を楽しんだあとは処分できるので、相手の負担になりづらい贈り物として多くの引っ越しシーンで選ばれています。
引っ越し祝いに贈る花のスタイル
引っ越し祝いにフラワーギフトを選ぶ際には、相手の性格や生活スタイルを考慮して花を選ぶことが欠かせません。相手の負担になりづらいスタイルを選び、好きな色味や雰囲気なども取り入れながら、喜ばれるフラワーギフトを選びましょう。
この項目では、以下の4つのスタイルについて、それぞれにふさわしい相手のタイプや贈るシチュエーションを解説します。
- フラワーアレンジメント
- 花束
- 胡蝶蘭
- 観葉植物
それぞれ詳しく見ていきましょう。
フラワーアレンジメント
フラワーアレンジメントは、引っ越し祝いで特に選ばれることが多いスタイルのフラワーギフトです。フラワーアレンジメントは、オアシスと呼ばれる吸水させたスポンジに短く切った花をデザインしたもので、花瓶がなくてもそのまま飾ることができます。
花束に比べてデザイン性が高く、玄関やリビングに置くだけでぐっとおしゃれな雰囲気を作り出してくれるのが魅力です。
花束に比べると茎を短くカットする分、日持ちは短くなりますが、スポンジに水を足すだけで簡単に管理ができます。忙しい人やこまめなお世話が苦手な人には、フラワーアレンジメントがおすすめです。
また、花束に比べて持ち運びやすいので、お披露目に伺うときに持参するなど、持ち運びがあるようなシーンにもフラワーアレンジメントが便利です。
メリット |
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デメリット |
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おすすめしたい人 |
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花束
花束は、フラワーギフトと聞いて真っ先に思い浮かぶ人も多いかと思います。祝福の気持ちがストレートに伝わる贈り物で、シンプルに気持ちを伝えたい方におすすめです。切り花を美しく束ねてラッピングしたスタイルで、貰った人が好きな場所に自由に飾ることができるのが花束の魅力です。
しかし、普段花を飾る習慣のない人にとっては飾ることを手間に感じたり、手入れをするのを負担に感じてしまったりする場合もあります。引っ越して間もないタイミングでは、片付けや手続きに追われ、忙しくて水替えが難しいといったケースも想定できるでしょう。
花が好きな人には喜ばれやすいスタイルなので、贈る相手を見極めて選ぶ必要があります。
メリット |
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デメリット |
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おすすめしたい人 |
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胡蝶蘭
胡蝶蘭には「幸せが飛んでくる」というとても縁起の良い花言葉があるので、引っ越し祝いの贈り物には最適です。個人の引っ越し祝いで胡蝶蘭は大げさに感じられるかもしれませんが、ミディと呼ばれる小ぶりな胡蝶蘭であれば個人宅に飾っても違和感がなく、比較的カジュアルに贈れる胡蝶蘭として人気があります。
基本的なお手入れは水やりのみなので、初めて育てる人にも管理しやすく、美しい状態で2〜3ヶ月という長い期間、花を楽しめるのも胡蝶蘭の魅力です。
ただし選ぶサイズによってはある程度の飾るスペースが必要なことと、花が終わった後は処分するか、翌年以降も花を楽しみたい場合には適切なお手入れが必要になります。普段来客が多い人や、植物を育てるのが好きな人には喜ばれるスタイルなので、花束同様、相手を見極めて贈れると良いでしょう。
メリット |
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デメリット |
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おすすめしたい人 |
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観葉植物
最近は、おしゃれなインテリアとして観葉植物を取り入れた部屋が増えています。観葉植物はサイズや品種が多岐に渡るので、親しい間柄であれば相手の希望を聞いて、好みのものを選ぶのが良いでしょう。
それ以外で贈る場合は、大きなサイズのものは避け、窓際に飾れる程度の手ごろなサイズ感の物を選ぶのがおすすめです。
メリット |
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デメリット |
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おすすめしたい人 |
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植物にはそれぞれ花言葉が付けられているので、引っ越し祝いや贈る相手にふさわしい花言葉を持つ品種を選ぶと喜ばれます。植物によって育てやすさにも差があるので、室内でも育てやすい耐陰性(日の光がなくても育つ力)のある観葉植物を選ぶのが良いでしょう。
室内でも育てやすい植物は下記の通りです。
植物の種類 | 花言葉 |
ガジュマル | たくさんの幸せ、健康 |
サンスベリア | 永久、不滅 |
パキラ | 快活、勝利 |
ユッカエレファンティペス | 偉大、勇壮 |
引っ越し祝いにふさわしい花の種類はある?
引っ越し祝いには、これからの生活に希望を感じる花言葉を持つ花を選んでみてはいかがでしょうか。配送で届ける際には、メッセージカードにその花を選んだ理由の花言葉を添えるのも素敵です。
引っ越し祝いにふさわしい花言葉を持つ花としては、下記のような種類が挙げられます。
花の種類 | 花言葉 |
スイトピー | 門出、飛躍 |
ガーベラ | 希望、常に前進 |
トルコキキョウ(リシアンサス) | 希望 |
フラワーギフト以外にも何か添えるなら?
新居のお披露目に呼ばれ、直接渡すときに花以外にも何か添えたいと思うこともありますよね。引っ越し祝いの定番としては、お茶やコーヒー、スイーツ、食器、タオル・バスグッズなどの日用品が挙げられます。
相手の好みが分かっていれば、好きなお菓子やコーヒーや紅茶、普段はなかなか買えない人気店のスイーツなども喜ばれます。食器は好みがありますが、上質なタオルやバスグッズなど、暮らしをちょっと豊かにしてくれる消耗品であれば相手の負担にもなりません。
ビジネスシーンで品物を添える場合は、熨斗(のし)を付けて、水引には紅白の蝶結びを選んで手配しましょう。
引っ越し祝いで花を贈る際に立て札は必要?
ビジネスシーンのお祝いでは、立て札を付けて手配します。ビジネスシーン以外のカジュアルな引っ越し祝いであれば、立て札は必要ありません。友人や親族への引っ越し祝いを配送する場合には、フラワーギフトと一緒にメッセージカードを添えて贈ると喜ばれますよ。
立て札の書き方は下記の通りです。
記載内容 | 記載方法 | 具体例 |
①お祝いの文言 | 朱書き記載 | 「御新居御祝」「御転居御祝」「御引越祝」「御祝」など |
②贈り主の名前 | 黒字で記載 | 贈り主の「個人名」あるいは「会社名、役職名、個人名」
連名の場合は「~一同」なども可能 |
③贈り先の名前(省略も可能) | 黒字で記載 | 「(個人名)様」など |
引っ越し祝いのマナー
引っ越し祝いにフラワーギフトを手配する際には、相手を不快な気持ちにさせることのないよう、マナーを心得えた上で花を贈るのが大切です。引っ越し祝いを贈るタイミングや相場を見誤ってしまうと、相手に失礼に当たったり、迷惑なってしまったりする結果になりかねません。
ここでは、引っ越し祝いの基本的なマナーを下記の項目ごとに抑えておきましょう。
- 引っ越し祝いを贈るタイミング
- 引っ越し祝いの相場
- 引っ越し祝いにふさわしくない贈り物
それぞれ詳しく解説していきます。
引っ越し祝いを贈るタイミング
引っ越し祝いやお披露目で自宅に招かれている場合は、当日に持参するか前日までに配送で手配します。配送で手配する場合も、事前に相手に引っ越し祝いを贈りたい旨を伝え、受け取り時間などの調整をしておくのが大人のマナーです。
特に生花の配送の場合、相手が不在だと持ち戻ってしまうケースも考えられるので、配送日の確認は必ず行いましょう。複数人で訪問する場合は、同行する相手への配慮から、他の参加者がいないタイミングでさりげなく渡した方がスマートです。
訪問予定がない場合は、事前に確認を取った上で配送で手配します。片付けや手続きで慌ただしい引っ越し直後は避け、半月〜1ヶ月を目安に手配するのが一般的です。引っ越しの報告を遅れて聞いた場合や、事情があってそれより遅くなってしまう場合は、お詫びのメッセージと共になるべく早い段階で手配するように心がけましょう。
引っ越し祝いの相場
高価すぎる引っ越し祝いは、相手にお返しの心配をさせてしまうので避け、相場に見合った金額のフラワーギフトを手配することが大切です。普段の付き合いの深さも考慮して、ふさわしい金額を決めましょう。
引っ越し祝いの相場は下記の通りです。
友人・知人 | 3,000円~10,000円 |
親族・親戚関係 | 5,000円~30,000円 |
職場関係 | 3,000円~10,000円 |
友人、知人への引っ越し祝いは、気を遣わせない3,000円〜5,000円程度のギフトを贈るという人が多い傾向です。付き合いが深い友人であれば、5,000円〜10,000円程度のギフトを選んでも良いでしょう。
親族・親戚関係の引っ越し祝いは、家によって相場にかなり差があります。親族間で金額を一定にしているケースもあるので、可能であれば手配する前に別の親族に相談しておくのが安心です。
職場関係の引っ越し祝いでも、まずは金額の会社で取り決めがあるかどうかを確認しましょう。同じ職場で金額を出し合って連名で手配することも可能です。また、職場関係の引っ越し祝いでは、立て札を立てて手配するのがビジネスマナーなので注意してください。
引っ越し祝いにふさわしくない贈り物
贈り物の中には、引っ越し祝いにふさわしくないとされる贈り物があります。しかし、最近では昔と違った解釈がされたり、贈る相手の好みの品物であれば例外とされたりするケースも多いようです。理由があってそれらの品物を配送で手配する際は、誤解のないように、メッセージカードに選んだ理由を添えておくと安心です。
- 赤い贈り物、火を連想させるもの
炎や火事を連想させる赤いものは避けます。同様の理由で、ライターやキャンドルなど火を連想させるものも避けましょう。
- 鏡や絵画など、壁に穴を空ける必要があるもの
引っ越し先の壁や家具を傷つける恐れのあるものは、リクエストではない場合は避けるのが無難です。大きなインテリアなど置き場所に困ってしまうようなお祝いも避けましょう。
- 櫛(くし)
「苦、死」を連想させるため縁起の悪いお祝いとされています。ただし、「(もめ事を)解きほぐす」という意味で良い解釈とする見解もあります。
- 白いハンカチ
本来は「手巾(てぎれ)=手切れ」でハンカチ自体がタブーとされていましたが、現在は亡くなった方の顔にかける白色以外であれば問題ないとされています。
- 刃物(包丁やはさみなど)
「縁を切る」につながるため縁起が悪いとされます。
- 現金、履物や靴下
年上の人に現金を贈ることは失礼とされるためタブーとされます。履物や靴下、下着なども、踏みつける、下に見ているという意味に取られかねないため避けるのがマナーです。
引っ越し祝いは喜ばれるフラワーギフトでお祝いの気持ちを届けよう
気持ちも新たな再スタートである引っ越しには、部屋を明るく彩るフラワーギフトで引っ越しおめでとうの気持ちを届けましょう。普段花を飾る習慣がない人でも、置くだけでめんどうなお手入れが必要ないフラワーアレンジメントを贈れば、花の魅力に気づいてもらうきっかけになるかもしれませんよ。
ライフスタイルや好きなものに合わせて、贈る相手に合わせた花を選べると良いですね。引っ越し祝いの花の購入を検討している方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。