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開業祝いに贈りたい花は?贈るタイミングや注意点も合わせて解説

開業祝いは、会社の独立や会社の起業、事務所の新規開設を祝福する贈り物です。

飲食店など、店舗のオープンでは開店祝い、病院や診療所のオープンでは開院祝いと使い分けて表記されます。

開業祝いには、門出を祝福するのにふさわしい、華やかで縁起の良い贈り物が選ばれます。祝福の気持ちを込めて贈るのはもちろんですが、開業祝いが会社やオフィスに並ぶことで、周囲にも新規開業したことや会社名をアピールすることができます。

この記事では、お祝いの場にふさわしい華やかなフラワーギフトの選び方と相場、マナーについて解説します。

開業祝いにはどんなスタイルの花を贈る?

開業祝いにおすすめのスタイルは、スタンド花かフラワーアレンジメント、鉢植えの胡蝶蘭などがあります。

開業初日にはオフィスや事務所に、華やかなアレンジメントや胡蝶蘭が並びます。花以外にもスイーツやグルメ、お酒などを贈るケースもあります。しかし花は門出を祝う気持ちが伝わりやすく、華やかな見た目で周囲に開業したことが伝わりやすいことから、開業祝いの贈り物として特に人気があります。

しかし、開業祝いは頻繁に贈る機会があるわけではないので、どんな花を贈ったらいいかと悩む人も多いですよね。

まずは、開業祝いに贈る花のスタイルを知って贈る相手にぴったりのフラワーギフトを選びましょう。

フラワーアレンジメント

フラワーアレンジメントは、短く切った花をオアシスと呼ばれる吸水させたスポンジにさしてデザインしたお花のアレンジメントのことを言います。

フラワーアレンジメントを開業祝いに選ぶ理由は3つ。

  • 3,000円程度から、比較的リーズナブルに購入できる
  • そのまま飾ることができ、花瓶が必要ない
  • 水替えの必要がないため花束より管理が楽

開業祝いに贈る花の中でも、入れる花の色や雰囲気の指定がしやすいのがアレンジメントです。

予算に合わせてサイズの調整ができるので、オフィスの規模があまり大きくない、飾るスペースが限られているという場合には小さめのアレンジメントを贈りましょう。エントランスやロビー、受付があるような大企業にはサイズの大きなアレンジメントを選ぶのがおすすめです。

フラワーアレンジメントは、オフィスのエントランスや受付に飾ると見栄えが良く、デザイン性が高いのも特徴です。花瓶が必要なく、貰ったらそのまま飾ることができるのも受け取り側にとっては嬉しいポイント。

開業してすぐは、やることが多く慌ただしく過ごすことが多いので、管理がしやすいアレンジメントを選ぶという人が多いです。

花の茎を短く切ってしまっているので、花束より花持ちは短くなります。使う花にも寄りますが、日持ちは長くても1週間程度です。

スタンド花

スタンド花は、高さのある専用のスタンド台に花をいけた大型のアレンジメントのことを言います。お店の開店祝いやパチンコ屋さんの新規開店の時に目にすることが多いかもしれません。

スタンド花を選びたいのは以下のようなシーンです。

  • 入口やエントランスに飾る場合
  • 飾るスペースを広く取れる会社に贈る場合
  • 周囲から目立つ開業祝いを贈りたい場合

スタンド花の上には、贈った会社の社名や個人の名前が目立つように付けられるのも特徴です。高さがあり、遠くからでも目立つので宣伝効果が期待できます。

ただし飾るには広いスペースが必要なので、オフィスの開業祝いで贈るのは、規模の大きな会社に限られます。小さなスタンド花でも高さは1mほどあります。一般的なサイズでオーダーすると高さ1.5〜2m、幅は1~1.5mほど必要です。

スタンド花は1段と2段のスタイルがあり、予算に応じてボリュームを選ぶことができます。細かい指定は難しいこともありますが、色味や雰囲気のオーダーには対応してくれる花屋さんも多いです。

当日の設置が必要で、個人で持ち込むことはできません。

また後日、スタンドの回収も依頼できるかどうか、事前に花屋さんに確認を取っておきましょう。

鉢植えの胡蝶蘭

開業祝いで贈られることの多い花が胡蝶蘭です。

まるで蝶が舞っているように見える咲き姿から、縁起の良い花とされて開業以外にも長寿のお祝い、公演祝いなどにも選ばれています。

胡蝶蘭が開店祝い選ばれる理由は主に2つあります。

  • 管理に手間がかからない
  • 花を長く楽しむことができる

胡蝶蘭は土を使わず、水苔やバークチップで仕立てられているものが多いのでしょう。室内でも衛生的な植木鉢で管理する植物です。

特別なお手入れは必要なく、基本的には水やりのみで育ちます。

オフィスや事務所は忙しく、花束の水替えやアレンジメントの管理をするのが難しいことが多いので、贈った相手の負担のない胡蝶蘭は選ばれることが多いです。

また、上手に管理すると1か月から長いものでは3カ月程度美しい花を楽しむことができるのも魅力です。

開業祝いには気品があり格式高い、白い胡蝶蘭が多く選ばれます。白以外には、ピンクや黄色のカラーの胡蝶蘭を贈ることもあります。

開業祝いに選びたいのは明るい花色

フラワーアレンジメントを贈るなら、お祝いの気持ちが伝わる、ピンク系やオレンジ系の明るい色味を選ぶのがおすすめです。

また大きなスタンド花を贈る場合、エントランスなど屋外に飾るケースも想定されます。なるべく日持ちの良い花を使って作るのが基本です。あまり細かい指定はできませんが、明るい暖色系の色でオーダーすると良いでしょう。

花の中にはお祝いにぴったりの花言葉を持つ種類もあります。門出を祝福する花言葉も取り入れてオーダーすれば、一層喜ばれる贈り物になるはずです。企業のイメージカラーやコンセプトに合った色でオーダーすることもできますよ。

開業祝いに贈る花の相場

開業祝いに贈る花の相場を知って相手に失礼のないように花を手配しましょう。

安すぎると見栄えが貧相で、相手に失礼な印象を与えてしまいます。逆に高価すぎる贈り物は相手に気を遣わせたり、お返しが大変になったりするので相場に似合った花を贈ることが大切です。

贈り先との関係や、会社の規模に合わせて金額とサイズを選びましょう。

法人として贈る場合

法人名義で贈る場合のおすすめのお花と相場の値段をお伝えします。

アレンジメント・スタンド花

法人として贈る開業祝いのアレンジメント・スタンド花の相場は10,000円から30,000円程度です。

開業祝いには、たくさんのフラワーギフトが並ぶことが想定されます。法人として贈る場合は、会社の名をアピールする場でもあるため、恥ずかしくないサイズを選びましょう。

金額は、相手先との関係、飾る場所を配慮して決めます。

アレンジメントの相場は10,000円から20,000円。スタンド花は相場20,000円から30,000円。スタンド花の場合、直接届けることはできないので必ず配送料がかかります。

胡蝶蘭

胡蝶蘭は仕立ての本数、花のサイズ、品種やグレードによって値段が変わります。

開業祝いで贈る胡蝶蘭は、3本立ちか5本立ちを選ぶのが一般的です。

5本立ちの胡蝶蘭は30,000円から50,000円というお店が多いですが、その分目立ってまわりと差が付く豪華な開業祝いになります。ビジネスシーンで会社をアピールしたいときなどには5本立ちが選ばれることもあります。

あまり飾るスペースがないという場合には、ミディサイズの小さな胡蝶蘭を贈ることもできます。ミディサイズは5,000円程度から販売されているので比較的リーズナブルに高級感のある胡蝶蘭を贈ることができるでしょう。

個人で贈る場合

個人で贈る場合の相場はアレンジメント、胡蝶蘭ともに5,000円から20,000円程度です。

親しい人の開業祝いであっても、相手に気を遣わせてしまうので、あまり相場とかけ離れた金額の開業祝いを贈るのは避けましょう。

アレンジメントや胡蝶蘭の選び方は個人で贈る場合も、法人と変わりません。親しい間柄であればメッセージカードとともに贈ると喜ばれます。

贈るタイミングはいつがいい?

開業祝いに花を贈るタイミングは、開業の前日が基本です。

しかし開業当日や前日は、忙しくて受け取ることができないというケースも考えられます。事前に贈り先に確認を取り、配送日の相談をするのがマナーです。

アレンジメントは届いて1週間ほどでお花が枯れてきてしまうので、あまり早くに贈ると開業当日に枯れてしまうなんてことになりかねません。適切なタイミングで手配しましょう。

前日に贈るのはなぜ?

  • 緊張するオーナーやメンバーの気持ちを癒してくれる
  • 開業当日は慌ただしい

当日ではなく前日にお花を手配したい理由は主に上記の理由があります。

開業前はオーナーやスタッフが少なからず緊張していることが想定されます。そんなときにフラワーギフトが届くことで、ほっと緊張感をほぐすことができるはずです。

また、開業当日は不慣れな業務も多く、慌ただしく1日を終えることがほとんど。お花を受け取ったり飾ったりしている余裕がないというケースも多いです。

サプライズで贈るのは避ける

サプライズで贈った方が喜ばれるのではと考える人もいるかもしれませんが、ビジネスシーンで突然お花を贈るのはマナー違反です。

受け取りができなかったり、そもそもお祝い花をお断りしているというケースも。

気持ちよく受け取ってもらうために、必ず事前にお祝いの気持ちを伝え、お祝いを贈りたい旨を連絡しておきましょう。

贈る花のスタイルを迷っている場合、相手先に希望を聞いても失礼には当たりません。相手によっては、置くスペースの関係でスタンド花は遠慮したい、こんな雰囲気のアレンジメントを希望したいなどの要望があることも。受け取り日程と合わせて確認してみましょう。

立て札は必ず必要?

開業祝いに贈る花には立て札を付けて贈るのがマナーです。開業祝いにはたくさんのお花が並ぶことが想定されます。誰から贈られたのかを明確にするためにも必ずつけて贈りましょう。企業同士で贈る場合は、自分の会社名のアピールにもつながります。

立て札に書く項目は主に3要素

  • お祝いの文言(開業祝い/祝 開業/御祝など)
  • 贈り主の名前、企業名(個人名/会社名/~一同、~より、など)
  • 贈り先の名前・企業名(企業名、社名+様、で表記)

贈り主の名前は、会社名、個人名や連名で表記します。会社によっては社名のみ、あるいは役職名+個人名を記載する場合も。友人一同や〜部一同のように表記することもあります。

お返しやお礼状を書く際に立て札を取っておく企業も多いため、忘れずに記入して届けましょう。

贈り先の名前・企業名については書かずに贈ってもマナー違反ではありません。

しかし、贈り先の名前を添えることで、宣伝効果があり、贈り先にも喜ばれるので、社名を周囲にアピールしたい場合には入れるようにしましょう。

メッセージカードを付ける場合も立て札は必要?

自由に思いを伝えることができるメッセージカードを添えれば、より喜んでもらえる開業祝いになります。

しかしどのカードがどの花か分からなくなってしまうことも想定できるので、メッセージカードを付けた場合でも立て札はつけるようにしましょう。

観葉植物を贈ることもできる?

開店祝いには「その会社がこの土地で長く根付きますように」という思いを込めて、会社に飾る観葉植物を贈ることもできます。

最近はオフィスにグリーンを取り入れているおしゃれな企業も増えてきました。

会社にグリーンを取り入れることで、社員が気持ちよく働くことができるようになったという声も聞きますよね。

しかし、アレンジメントやスタンド花に比べると宣伝効果は少なく、お祝いでいただいた植物を枯らすわけにはいかないと気を遣わせてしまう可能性も考慮しましょう。

また、大きな植物を飾る場合、場所やスペースには配慮が必要です。

突然送ることはせず、必ず事前に相手に了承を取りましょう。植物のサイズや種類に希望がある場合もあるので、好みのものを配送するのがおすすめです。

どんな植物を選ぶ?

お祝いの気持ちが伝わる縁起の良い植物がおすすめです。

管理の手間がかからない育てやすい植物を選び、葉が落ちやすい植物は管理が大変なので避けましょう。オフィスや事務所に置く場合、室内なので日陰でも弱りづらい耐陰性の植物を選ぶと良いです。

また、縁起の良い花言葉がついた観葉植物もおすすめです。

  • ユッカ(青年の木) 「偉大」「立派」
  • モンステラ 「嬉しい便り」「壮大な計画」
  • アレカヤシ 「元気」「勝利」
  • サンスベリア 「永久」
  • パキラ 「勝利」「快活」

開業祝いを贈るときに気を付けること

最後にせっかく選んだ開業祝いのフラワーギフトで、相手が残念な思いをしないために気を付けたいポイントをおさえておきましょう。

花粉や香りの強い花を避ける

働く人の中には花粉にアレルギーを持っている人がいることも考慮しましょう。

また、ユリなどあまり香りの強い花は、苦手だったり、香りに敏感な人は気になって仕事に集中できなかったりということにもなりかねません。

服などに花粉の色が付くと、なかなか落ちないので、花粉を取り外してから手配するなど配慮が必要です。ただしユリは華やかでお祝いには最適な花なので、品種改良によってつくられた花粉のないもの、香りの少ないものを選ぶという選択肢もあります。

赤色一色は避ける

赤色は火事、赤字をイメージするため開業祝いで贈るのは避けた方が良いとされています。

しかし、会社の掲げるイメージカラーが赤色であるという場合はその限りではありません。

勘違いを避けるためにも、イメージカラーで選んだことを添えて贈ると安心です。

胡蝶蘭に関しては、赤リップという中央が赤いカラーのものは、紅白で縁起が良いとされているので開業祝いにも最適とされています。

遅れてしまったらどうする?

「遅れて開業を知ったけれどお祝いを贈りたい」ときには、2週間後までであれば開業祝としてお花を贈っても問題ないと考えるのが一般的です。

遅くなってしまったお詫びのメッセージと共に贈れば十分気持ちが伝わります。

ただし開業からかなり日数が経った場合の文言は「祝御発展」になります。開業から時間が経ってからのフラワーギフトは、飾る場所がなく、お店の迷惑になることも考えられます。

注文には余裕を持って、失礼のないように手配しましょう。

事前にレセプションに招待されているときに届けるタイミングは?

事前のレセプションに招待されている場合は、そのタイミングで花を贈っても問題ありません。人が集まる場なので会場を華やかに彩ってくれるお花が並ぶことは、会社のイメージにも良い印象を与えてくれます。

レセプションから開業日まで日数がある場合には、胡蝶蘭を贈るのがおすすめです。

長持ちする胡蝶蘭であれば、開業祝いにも美しい状態で花を楽しむことができます。

また万が一都合がつかず、レセプションに参加できないときにも、お詫びの気持ちとともにお花を贈ることができます。

行くことはできなくても応援しているという気持ちを添えて、お花をお届けしましょう。

まとめ

開業祝いは、会社にとって大切な門出なので、ビジネスマナーを守って失礼のないフラワーギフトを手配しましょう。

花は見る人の心を癒し、開業をお祝いする気持ちをお届けできる贈り物です。周囲に開業を知らせる重要な役割も担っています。

相手先に気持ちよく受け取ってもらえるように配慮して、喜んでもらえるフラワーギフトをお届けしましょう。