バンクシアの花言葉を色別に紹介|飾り方や長持ちさせる方法を紹介
「バンクシア」という花をご存じですか?
オーストラリア原産の美しい花を咲かせるバンクシアは、独特なフォルムの花や葉は鑑賞価値が高く、人気のある植物です。
最近ではドライフラワーの花材としても人気が高く、ドライスワッグやリースなどにもよく使用されています。
種類も豊富にあり、品質によって花の色や形もさまざまであるため、自分の気に入る品種を見つけやすいのではないでしょうか。
そんなバンクシアですが、家や庭で育ててみたいと思う方もいるかもしれません。とてもインパクトのある花なので、シンボルツリーとしてもおすすめですよ。
この記事では、バンクシアの花言葉や特徴、育て方、花持ちの良い方法などを詳しく紹介しています。
バンクシアを贈りたい、育ててみたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
バンクシアの花言葉
バンクシアの花言葉には、 「勇気ある恋」や「心に鎧を着る」、「心地よい孤独」などが挙げられます。
これらの花言葉は、バンクシアの鮮やかな花色や強い生命力、変化に富んだ成長の様子などから派生していると考えられます。
また、バンクシアはオーストラリア原産の植物であり、その荒涼とした環境で生き残るための強さや生命力を象徴する花言葉でもあります。
花言葉の由来
バンクシアの花言葉の由来にはいくつかあります。
「勇気ある恋」の由来は、山火事などの刺激によって破裂して種子が飛び出すというバンクシアの独特な生態に由来しているといわれています。
「心に鎧を着る」はバンクシアの実が鎧のように固いことに由来しており、「心地よい孤独」は山火事のあとの焼け野原に残されても、凛としているように見える様子から来ているといわれており、バンクシアそのものを象徴するような言葉が由来であるということが特徴的でしょう。
「心に鎧を着る」、「心地よい孤独」などは贈りものにするにはあまり適さない花言葉かもしれませんが、由来を知るとバンクシアの生命力の強さを感じることができますね。
バンクシアの色別の花言葉
バンクシアは、色によっても花言葉が異なります。
赤色であれば「心地よい孤独」、黄色であれば「勇気ある恋」、オレンジであれば「心に鎧を着る」といった花言葉が挙げられます。
ただし、バンクシアにはさまざまな種類があり、花の色や形が異なる場合があるため、花言葉も種類によって微妙に異なる場合があります。
また、花言葉はあくまでも文化的な意味合いが強く、個人や地域によって解釈が異なる場合もあるため、あくまでも参考程度に捉えると良いでしょう。
ワイルドフラワー/ネイティブフラワーとは
ここまではバンクシアの花言葉についてご紹介しました。バンクシアの生命力を感じる花言葉がたくさんついていましたね。そんなバンクシアですが、ワイルドフラワーやネイティブフラワーともいわれます。
バンクシアの基本情報や種類について紹介する前に、ワイルドフラワーとはどういった植物なのかご紹介します。
ワイルドフラワーは、直訳すれば「野生の花」。
南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランドといった南半球の国の自然の中で、力強く咲く個性的な花たちのことを指します。このような土地で育つ特有の花であることから、「ネイティブフラワー」とも呼ばれていますよ。
ワイルドフラワーは、バンクシアの他、プロテア、ドライアンドラ、ピンクッション、リューカデンドロン、セルリアなど、たくさんの種類があります。どれも個性的で、生命の力強さを感じる魅力的な植物です。日本を始め海外でも注目されており、フラワーギフトに使用されることも多くなってきました。
その中でも、バンクシアは特に人気のワイルドフラワーです。以下では、バンクシアの種類や育て方など、魅力についてたっぷりとご紹介していきます。
こちらの記事では、ワイルドフラワー「グレビレア」についてもご紹介しています。
バンクシアの基本情報
バンクシアの基本情報は、以下の通りです。
分類 | ヤマモガシ科 バンクシア属 |
和名 | バンクシア |
学名 | Banksia |
原産地 | オーストラリア |
開花時期 | 品種によって異なる |
下記では、バンクシアの具体的な特徴をご紹介します。
バンクシアの特徴
バンクシアは、オーストラリア原産の常緑性植物であり、鉢や切り花として流通が増えています。
バンクシアには、赤や黄色、オレンジといった鮮やかな花が特徴的であり、さまざまな種類が存在します。
また、花や葉の形は独特であり、「ブラシ」や「たわし」のように見えることから、シンボルツリーとしても人気がある植物です。
バンクシアの種類
バンクシアには、約80種類あるといわれています。どのバンクシアも特徴的な花が咲き、ギザギザとした葉を持つもの、先の丸い葉を持つものなど、さまざまです。
そのなかでも代表的な品種は、以下の6つです。
- スぺシオーサ
- コクシネア
- プリオノートキャンドル
- ジャイアントキャンドル
- バクステライ
- アテニュアータ
以下では、それぞれの具体的な特徴などを解説します。
スペシオーサ
スペシオーサは、オーストラリア南西部に自生するバンクシアの1種です。
高さは5mほどになり、葉は長さ20cmほどで狭長く、花は黄色から橙色で花穂は円錐形をしており、長さ20cm以上にもなります。
庭木としても栽培されており、花穂が美しいため観賞用として人気があります。
コクシネア
コクシネアは、茎や葉が赤やオレンジ、黄色などの明るい色をしていることが特徴的です。
葉は長さが主に2〜6cm程度ですが、葉の形状や色合いも種類によって異なります。
コクシネアは比較的暑さに強く耐陰性があるため、観葉植物として人気があります。
プリオノートキャンドル
プリオノートキャンドルは、南半球に分布する針葉樹の一種です。
機の高さは10〜20m程度になり、特徴的な円錐形の実を付け、鮮やかな緑色をしています。
プリオノートキャンドルは、園芸植物としても人気があり、鮮やかな緑色の葉が美しいため、観賞価値が非常に高いです。
ジャイアントキャンドル
ジャイアントキャンドルの高さは最大で10mほどになる品種です。
のこぎり状の葉が特徴的で、夏から秋にかけて緑黄色の円柱状の花を付けます。
また、特徴的な花序と果穂があり、オーストラリア産の野生の花のなかでは比較的人気があります。
バクステライ
バクステライは、日本を含め、世界で幅広く栽培されている品種です。
葉は楕円形で光沢のある濃緑色をしており、全体的に明るい印象を持っています。
バクステライは庭や公園で活用されることが多く、とても人気のある品種です。
アテニュアータ
アテニュアータはキレイなグリーンであり、クールな雰囲気がある品種です。
そのため、ブーケやアレンジメントにアクセントを加えることができます。
一方で、実のほうは独特な形をしており、インテリアやハロウィンといったイベントで活躍できる見た目をしています。
バンクシアの飾り方
バンクシアは、花瓶に挿して飾ることもできますが、その美しい姿を活かすためには、さまざまな方法がありますよ。
たとえば、ワイヤーバスケットに挿すことでその独特の風合いを引き立たせることができます。
また、リースとして飾れば、季節感やテーマに合わせたデコレーションを演出することが可能でしょう。
そのほかにも、 ウェディングブーケやドライフラワーとして活用するなど、幅広く飾ることができます。
バンクシアの切り花を長持ちさせる方法
バンクシアは、切り花としても美しく、インテリアに取り入れたいという方も多いのではないでしょうか。
しかし、バンクシアは乾燥に弱く、切り花としては短い期間しかもたないかもしれません。
その切り花を長持ちさせる方法として、以下の3つが挙げられます。
- 根元に近い葉は取り除く
- 茎の根元をハサミで割る
- こまめに水替えをする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
切り花としては短い期間しかもたないかもしれませんが、バンクシアはドライフラワーとしても非常に魅力的です。切り花としての寿命が終わったら、そのままドライフラワーとして活躍し続けてくれるでしょう。
根元に近い葉は取り除く
バンクシアの切り花を長持ちさせるためには、根元に近い葉を取り除くことが重要です。
根元に近い葉は水を吸い上げてしまい、花びらや茎に栄養分が行き渡らなくなってしまうことがあります。
そのため、切り花を長く楽しむためにも、根元に近い葉を取り除くようにしましょう。
茎の根元をハサミで割る
バンクシアの切り花を長持ちさせるもう一つの方法として、茎の根元をハサミで割るという方法があります。
バンクシアの茎は太いため、水を吸い上げにくい傾向があります。
そこで、茎の根元をハサミで割ることで茎の内部に空気が入り、水を吸い上げやすくなります。
こまめに水替えをする
バンクシアの切り花を長持ちさせるためには、こまめに水替えをすることも大切です。
バンクシアは切り花でも水分を欲しがる傾向があります。
そのため、花瓶の水が汚れてしまったり蒸発して少なくなった場合は、こまめに水替えをするようにしましょう。
水を替える際には水を流し込むだけでなく、花瓶を洗浄することも忘れずに行うことが大切です。
バンクシアの育て方
バンクシアは、鑑賞価値の高い観葉植物として非常に人気があります。
花屋ではドライフラワーや切り花として売られていることが多いですが、もちろん育てることもできますよ。
個性的な見た目から、日本で育てるのは難しいんじゃないの?と感じる方もいるかもしれませんが、バンクシアは耐寒性も比較的強く、日本の高温多湿な気候にも適応できます。日当たりのいい場所を好むので植える場所は考える必要がありますが、庭に地植えすることも可能です。
ここからは、バンクシアの育て方の基本についてご紹介します。
置き場所
バンクシアは日当たりが良く、風通しの良い場所が適しています。
そのため、通常の室内温度で育てる場合は日中は陽が当たるような明るい場所を選ぶと良いでしょう。
その際は、寒風が当たらないような場所を選ぶことがポイントです。
水やり
バンクシアは比較的乾燥に強い植物ですが、土が完全に乾燥する前に適度な水やりを行うようにしましょう。
水をやる前は、土が乾いているかどうかを確認するようにしてください。
乾いている場合はたっぷりと水を与え、鉢底から水が流れ出てくるまで待ちます。
その際、過湿と水切れには注意するようにしましょう。
また、地植えの場合は降雨で十分なので、水のあげすぎには注意してください。
用土・肥料
バンクシアは、リン酸が多い肥料の場合だと花が咲きにくくなり、場合によっては枯れてしまうことがあります。
そのため、肥料をあげる場合はオージープランツ専用の肥料を使用するのがおすすめです。
ただし、バンクシアはもともと痩せた土地に自生する植物であるため、肥料などはほとんど必要ないということも覚えておきましょう。
用土には、排水性の良い砂質の用土が適しています。
そのなかでも、赤玉土や鹿沼土、腐葉土などを混ぜた用土を選ぶと良いでしょう。
植え付け
バンクシアの植え付けは4月や5月が適していますが、暖かい地方であれば9月や10月に植え付けしても問題ありません。
植え付けの際は、主審が隠れるくらいに土を被せ、土の表面が乾いたら水をあげると良いでしょう。
その際、上記で解説した通り、リン酸の少ない培養土を選ぶことをおすすめします。
培養土にはさまざまな肥料が混ざっているものが多いため、細心の注意が必要です。
植え替え
バンクシアの植え替えのタイミングは、1〜2年に1回行うのが適切であり、根が鉢から出てきたり、根詰まりが起こりはじめたら行うと良いでしょう。
鉢植えの場合は一回り大きい鉢を用意して植え替えますが、庭植えの場合は特に植え替えを行う必要はありません。
植え替えを行ったら新しい用土を使用し、バンクシアを元気に育てるように意識すると良いでしょう。
剪定
バンクシアは枝が伸びやすいため、伸びすぎた枝を剪定すると良いでしょう。
枝を整理しながら育てることで樹形が整いやすくなり、花芽もつきやすくなります。
また、新芽が多く伸びてきたら少し間引くようにすると風通しも良くなり、花芽にもしっかりと栄養がいきやすくなるため、おすすめです。
増やし方
バンクシアの増やし方として種まきが挙げられますが、挿し木の成長率が高いためおすすめです。
バンクシアは森林火災などの刺激によって種が飛び出すという性質があります。
そのため、種まきの場合はそれらを同じように熱を利用することで種を出すことができます。
挿し木の場合は、新芽についた枝先を10cmほど切り取り、水に1時間程度浸けると良いでしょう。
その後、切り口に発根剤などをつけて水はけの良い用土に挿します。
発根するまでの間は土を常に湿らせた状態にし、落ち着くまでは水を与えながら管理することがポイントです。
バンクシアを育てる際に注意すべき病害虫
バンクシアを育てる際に注意すべきポイントはあります。
ここでは、注意すべき害虫や病気などについて解説します。
害虫
バンクシアは比較的丈夫ですが、アブラムシやカイガラムシなどには注意が必要です。
アブラムシの場合は茎や葉に付着し、葉を曲がらせたり黄色くさせてしまうことがあります。
カイガラムシであれば茎や葉を食い荒らしてしまい、枯れる原因となってしまいます。
それらの対策としては、水やりや葉を拭くことで予防することが可能です。霧吹きで全体的に水を与える「葉水」などを日常的に行い、害虫が寄り付かないよう予防しましょう。
場合によっては、殺虫剤を使用するのもおすすめです。ハーブなどを使用した、天然成分の殺虫剤もあるので、園芸店などでチェックしてみてくださいね。
病気
上述した通り、バンクシアは比較的丈夫な植物であるため、病気にかかることは非常に少ないです。
ただし、育てている環境が悪かったり、水をあげすぎてしまうと病気になってしまう可能性があります。
そのため、育てている環境の整備や水の与えすぎには注意するようにしましょう。
花持ちの良いバンクシアはプレゼントにもぴったり
バンクシアは比較的花持ちが良く、美しい花の姿を長く楽しむことができるため、贈り物としても人気があります。筒状に咲く個性的な花は、普通のフラワーギフトとは一味違う個性的なギフトになりますよ。個展・展覧会のお祝いや、おしゃれなショップや美容院の開店祝いなどに特におすすめです。
また、バンクシアは品種によって異なる花色や花形があり、それぞれ独特の美しさを持っていることが特徴的。そのため、贈る相手の好みに合わせて選ぶことができる花だといえるしょう。
個性的なフォルムやカラーが魅力的なバンクシアを、ぜひギフトに取り入れてみてくださいね。