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グレビレアの花言葉|基本情報や種類も合わせて紹介

ユニークな花を咲かせることで知られるグレビレアは、日本でも人気の高い植物です。

そんなグレビレアにはさまざまな種類があり、どの種類も個性的で独特な存在感があります。

また、色も鮮やかな種類が多く、ガーデニングなどで庭に植えておくことで遊び心が感じられる楽しい空間にしてくれるでしょう。

この記事では、グレビレアの花言葉や基本情報、どんな種類があるのかなどを詳しくご紹介します。贈る際や育てる際の参考にしてみてくださいね。

グレビレアの花言葉

グレビレアの花言葉は一つだけではなく、主に「情熱」や「平和」、「あなたを待っています」などの花言葉があります。

グレビレアには、赤やオレンジ、黄色など、色鮮やかな花を咲かせるものが多いため、「情熱」という花言葉はぴったりといえます。

また、「あなたを待っています」という言葉はとてもロマンチックで、恋人に贈るのにも相応しい花です。

花言葉の由来

グレビレアの花言葉の一つに「情熱」がありますが、これは雄しべが成長すると外へ飛び出していく様子から付けられたと考えられています。

グレビレアの雄しべは最初は小さくて丸まっており、成長に伴いポンと飛び出していくのですが、それを見た人が情熱的だと感じたのでしょう。

また、グレビレアには「あなたを待っています」という花言葉もあり、これはグレビレアの蜜を求める鳥や昆虫が集まって来る様子から付けられた花言葉です。

グレビレアは、鳥や昆虫を引き寄せるために甘い蜜を沢山出していますが、これは鳥や昆虫を誘惑しているようにも感じられるのではないでしょうか。

グレビレアの基本情報

グレビレアは、ヤマモガシ科グレビレア属に属する植物であり、オーストラリアやパプアニューギニアが原産でその種類は250以上です。

この「グレビレア(Grevillea)」という名前はチャールズ・グレビル(Charles Greville)という人物に由来しており、チャールズ・グレビル氏は王位園芸協会の創始者として知られています。

和名では、「シノブノキ(忍木)」といい、そのほかにも「ハゴロモノマツ(羽衣の松)」や「ハゴロモノキ(羽衣木)」と呼ばれることもあります。

さらには、海外では見た目が蜘蛛をイメージさせることから「Spider Flower(スパイダーフラワー)」と呼ばれることがあるなど、名称が非常に多い花といえるでしょう。

グレビレアの特徴

グレビレアはユニークな花にありますが、実は花のように見えている部分は花ではなく、花被(かひ)という部分であり、長く伸びているのは雌しべです。

花被はガクが花弁のようになったもので、グレビレアに花弁はありません。

グレビレアの色は赤や黄色、オレンジなど、色鮮やかなものが多いのも特徴です。

また、グレビレアには250種類以上あり、種類によって花や葉の形は大きく異なり、個性的な形状のものが沢山あります。

大きさも色々あり、鉢植えで育てられる大きさから数メートルになるものまでさまざまです。

グレビレアの種類

上述した通り、グレビレアには250以上の種類がありますが、その大半はオーストラリアの固有種です。

日本で人気の高い園芸品種も多くあり、代表的な品種には以下の種類が挙げられます。

  • グレビレア・バンクシー
  • グレビレア・ロビンゴードン
  • グレビレア・ココナッツアイス
  • グレビレア・ラニゲラ
  • グレビレア・イエロードロップ
  • グレビレア・エンドリチェリアナ
  • グレビレア・ロブスタ
  • グレビレア・エレガンス

ここでは、品種について具体的にご紹介します。

グレビレア・バンクシー

グレビレア・バンクシーは、グレビレアのなかでも代表的な原種とされており、赤い色の花が特徴です。

また、濃いピンクに近い鮮やかな赤色をしており、葉は針状で白っぽい色で光沢があるため、フラワーアレンジメントなどに用いられることもあります。

グレビレア・バンクシーは低温でも育ちますが、あまりにも寒すぎると枯れてしまうことがあるため、庭植えする際には注意が必要です。

グレビレア・ロビンゴードン

グレビレア・ロビンゴードンも数多くあるグレビレアのなかで代表的な品種であり、グレビレア・バンクシーとグレビレア・ビビンナチフィダから生まれました。

そのため、グレビレア・バンクシーに似ていて花は赤い色をしており、開花時期が長いという特徴があります。

葉の部分は鮮やかなグリーンで、赤とグリーンのコントラストが南国リゾートのような雰囲気を漂わせます。

1年を通して花を咲かせることもできるため、長い期間花を楽しみたいという人に向いています。

また、丈夫で花付きが良く、比較的育てやすいという点もグレビレア・ロビンゴードンの特徴です。

グレビレア・ココナッツアイス

グレビレア・ココナッツアイスもグレビレア・バンクシーから生まれた品種の一つであり、グレビレア・バンクシーやグレビレア・ロビンゴードンに似ています。

花の色は赤やピンク、オレンジのグラデーションになっており、エキゾチックな雰囲気のある美しい花が咲きます。

葉は深く切れ込んだシャープな形をしており、白みがかったグリーンの色をしています。

豪華な花とスタイリッシュな葉の組み合わせは相性が良く、モダンな雰囲気も感じられます。

グレビレア・ラニゲラ

グレビレア・ラニゲラは近年人気が高くなってきている品種の一つで、多肉植物的な要素を持っていることが特徴です。

ピンク色のつぼみからクリーム色の花を咲かせるため、可愛らしい印象がありますよ。

また、グレビレア・ラニゲラは這性品種なため、グランドカバーとして用いられることもあります。

グレビレア・イエロードロップ

グレビレア・イエロードロップは「イエロー」という名前が付いている通り、レモンイエローの鮮やかな花を咲かせる品種です。

丸くふっくらとしたグミのような形をしていてとても可愛らしい花を咲かせます。

グレビレア・イエロードロップは秋から冬にかけて咲くため耐寒性はありますが、寒い地域で育てる場合には、鉢植えにして冬は室内に取り込むようにするのがおすすめです。

また、グレビレア・ラニゲラと同様に這うように育つため、グランドカバーにも適しています。

グレビレア・エンドリチェリアナ

グレビレア・エンドリチェリアナは、淡いピンク色の花を咲かせる品種です。

ただし、グレビレア・エンドリチェリアナは花よりも葉を楽しむことが多い傾向にあります。

葉色は銀色がかったグリーンをしており、細長い葉でスタイリッシュな雰囲気があると人気があります。

耐寒性はグレビレアのなかでは若干劣っており、その分高温多湿の環境には強いため、湿度が高い日本の環境にも適しています。

グレビレア・ロブスタ

グレビレア・ロブスタは、オレンジ色の花を咲かせる品種です。

名前に「ロブスタ」と付いているように、ロブスターの形に似た花が咲きます。

暑さにも寒さにも強い品種なので、グレビレアのなかでは比較的育てやすいといえます。

ただし、高さは20メートルになることもある大きな樹木で、花が咲くのは5メートルを超えるため、大きな敷地がないと花が咲くまで育てるのは難しいかもしれません。

また、グレビレア・ロブスタは葉も特徴的であり、切れ込みが深く入っているため、シンボルツリーとしても人気です。

グレビレア・エレガンス

グレビレア・エレガンスは、飴細工のような美しい花が咲く品種です。

光沢があって透き通るような質感の花で「エレガンス」という名の通り、品の良い美しさがあります。

グレビレア・エレガンスは1年に何度も花を咲かせるため、1年を通して楽しめるのも大きな魅力です。

グレビレアの花の贈り方

グレビレアは、非常に個性的な花であり、一般的な花にはない魅力を持っています。

花束やブーケにすれば一風違ったエキゾチックなムードを出すこともでき、ほかの花と組み合わせることでフラワーアレンジメントにもできますよ。

ここでは、グレビレアの花の贈り方についてご紹介します。

花束・ブーケ

グレビレアは、赤やオレンジ、黄色といった鮮やかな色が多いため、花束やブーケにするとゴージャスな雰囲気にすることができます。

形もユニークなので個性的な花束やブーケを贈りたいという人に最適です。

また、葉の形もさまざまであり、細長いスタイリッシュなものから丸く可愛らしいものなどがあります。

葉の色も種類によって違うため、花とのコントラストが鮮やかになるような色を選ぶと映えるでしょう。

アレンジメント

グレビレアをフラワーアレンジメントにする場合には、トータルバランスを考えてほかの花材を選ぶのがおすすめです。

グレビレアは存在感のある個性的な花が多いため、同じような個性的な花を組み合わせるとごちゃごちゃした印象になってしまいかねません。

そのため、控え目な花や落ち着いた雰囲気の花との組み合わせのほうが全体的にまとまりが出てバランスが良くなります。

また、グレビレアには南国のリゾートのような雰囲気がある品種も多く、南国風の花材を選ぶことでリゾート地の雰囲気が感じられるフラワーアレンジメントができあがりますよ。

ドライフラワー

グレビレアはドライフラワーにすることも多く、特にグレビレア・ゴールドという品種は高い人気を集めています。

グレビレア・ゴールドは外側がオレンジで内側がグリーンの葉であり、どんな花とも相性が良いため、ドライフラワーをプレゼントする際にはぜひ使用したい花材になります。

また、一口にドライフラワーといってもブーケやリース、バスケットなどがあり、ナチュラルな雰囲気のものから華やかなものまでさまざまです。

そのため、贈りたい相手の好みに合わせて選ぶことが大切といえるでしょう。

グレビレアの育て方

グレビレアを自宅の庭や鉢植えで育てたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、グレビレアを育てる際に注意したい置き場所や水やり、肥料、植え付けなどについて紹介します。

置き場所

グレビレアは、オーストラリアやパプアニューギニアといった暖かい地方が原産の植物です。

そのため、日陰よりも日光がたっぷりと降り注ぐ場所を好むので、鉢植えで育てる場合は日光に当たる場所で風通しの良いところに置いておくようにしましょう。

日光が足りなければ花が咲かなくなってしまったり、葉の色がくすんでしまうかもしれません。

また、寒い地域の場合、冬には室内で育てるといった工夫が必要です。

水やり

グレビレアの水やりは、土の乾燥状態を見ながら行う必要があります。

グレビレアの原産地であるオーストラリアやパプアニューギニアは乾燥している気候なので、水をやりすぎるのはあまり良くありません。

鉢植えの水やりをする場合は、土が完全に乾燥してしまわないように注意し、一度で与える目安としては鉢底から水が流れ出てくる程度与えると良いでしょう。

用土・肥料

グレビレアを育てるときの用土には、複合的な化成肥料などは避けてリン酸の少ない肥料を選びましょう。

グレビレアの根はリン酸を吸い上げる力が強く、リン酸が多い肥料を与えてしまうと株が弱ってしまうことがあるため注意が必要です。

植物用の肥料には花つきや果実ができやすくするためにリン酸を含むものが多いため、配合されている成分を確認して購入することが重要です。

また、グレビレアは丈夫で強い植物なので、肥料をほとんど与える必要はありません。

植え付け

グレビレアの植え付けは、春や初夏などの陽気の良い季節に行います。

冬になるまでに十分な時間を確保できるようにし、ゆっくりと根を張るように意識すると良いでしょう。

また、グレビレアはやせ地を好む傾向にあるため、植え付けの際は肥料分をすき込む必要はありません。

植え替え

植え替えも植え付けと同様に、春や初夏の季節に行うのがおすすめです。

植え替えのタイミングは、1~2年に1回程度行い、一回り程大きな鉢に植え替えます。

その際、根についた古い土を1/3程度落とし、傷んでいる根をカットすることがポイントです。

また、植え替えたあとの水やりも忘れないようにしましょう。

剪定

グレビレアの剪定の仕方としては、枯れてしまった枝や多すぎる枝といった不要な枝をカットします。

咲き終わった花を放置しておくと花芽がつきにくくなることや、蜜が垂れて病気の原因になってしまうため、できるだけ早く剪定することが大切です。

また、枝が暴れやすい品種も多くあるため、毎年剪定して風通しを良くすると良いでしょう。

増やし方

グレビレアの増やし方には、挿し木という方法があります。

挿し木とはグレビレアの枝を切り、水につけて根を出させる方法であり、グレビレアは比較的丈夫なため、枝を切っても弱るということはありません。

そのため、挿し木には最適であり、比較的簡単に挿し木で増やすことができるでしょう。

グレビレアを育てる際に注意すべき病害虫

グレビレアは丈夫で育てやすい植物ですが、気を付けたい病気や害虫はあるのでしょうか。どんな病気や害虫に注意すべきなのかをご紹介します。

病気

グレビレアは丈夫で、比較的病気になりにくい植物であるため、それほど心配する必要はありませんが、すす病には注意が必要です。

すす病とは、葉がすすのように黒くなって枯れてしまう病気のことであり、すす病の原因としてはカビ菌の繁殖が挙げられます。

カビ菌は元々空気中に浮遊しているため、珍しいものではありませんが、カビ菌は虫の排泄物や蜜などをエサに繁殖する傾向があります。

そのため、蜜が葉に垂れてしまったときにはすぐにふき取ることで予防につながるでしょう。

害虫

グレビレアは害虫にも強い植物なので、それほど害虫の心配はいりません。

グレビレアは蜜を出すため虫が集まってきますが、害虫が原因で枯れてしまったということはほとんどないでしょう。

ただし、枝葉が密集していたりすると害虫のリスクは上がるため、剪定によって枝葉が密集しないようにすることが効果的です。

個性的なグレビレアはインパクトも抜群

グレビレアは見た目がユニークな花を咲かせ、南国リゾートのようなエキゾチックな雰囲気があります。そのため、個性的な花をプレゼントしたいという際にも最適です。

また、「情熱」や「あなたを待っています」という花言葉もあるので、恋人へのプレゼントとしても人気がありますよ。

ありふれた花ではないのでインパクトが抜群で、オリジナリティを出したいときにもおすすめの花といえるでしょう。

暖かい地方が原産の植物なので、育てる際はよく日に当たる場所で育ててくださいね。