退職祝いに贈る花は何が喜ばれるの?おすすめの花と贈り方のマナー
お世話になった先輩や同僚に退職祝いの花を贈りたいけれど、どんな花を選べばいいのかわからない方もいるのではないでしょうか。
花屋さんの店頭には、四季それぞれに色彩豊かな花が並べられており、どれも美しく迷ってしまいますよね。
退職祝いには感謝や尊敬の気持ちを込めて、相手の好みそうな花を選んでみましょう。
贈り方のマナーやスタイルに気を配れば、心から喜んで頂けるようなギフトが見つかりますよ。
この記事では、退職祝いに贈る花や、おすすめのフラワーギフトの種類、マナーなどを詳しくご紹介します。
退職祝いに贈る花を選ぶポイント
退職祝いに贈る花は相手の好みや職場の雰囲気に合わせると効果的です。
また相手の方が会社を去っていく理由も、定年退職や転職・昇進・寿退社など、さまざまでしょう。
いずれにしても、ポジティブな印象の花を贈ることで、祝福と精一杯の労いの気持ちを伝えることができますね。
それではさっそく、退職祝いに贈る花をセレクトするコツをご紹介します。
相手の好みを考慮する
花を選ぶときには、相手の好みの色をセレクトすると失敗しないはずです。
特に女性であれば、普段その人がよく身に着けている洋服や小物などの色味をメインにすると良いでしょう。好きな色が分からない場合は、さりげなく聞いてみても良いのではないでしょうか。
もし職場がビジネスライクな雰囲気であれば、洗練されたトーンの花がおすすめです。和と洋の花を組み合わせたり、ラッピングにこだわってみたりするのも素敵ですね。
関係性に合わせたアイテムをチョイスする
退職祝いに贈る花は、関係性に合わせたアイテムをチョイスしましょう。
もし定年退職する方へのプレゼントなら、長く楽しめる観葉植物を贈ると言う選択肢もあります。
年配の方には、オーソドックスで明るい色味の花束が人気です。ラッピングに和紙を使っても喜ばれますよ。
相手が後輩で転職をする場合は、カラフルな花束でエールを送りましょう。
花器が必要ないスタンディングタイプのブーケや、そのまま飾れるハンドタイプの花束もおすすめです。
花言葉に込められた意味を調べる
退職祝いの花は、祝福の思いを込めて贈るものです。したがって、それにふさわしい花言葉の花を贈ると喜んでいただけるのではないでしょうか。
花言葉とは古代ギリシャの時代に歌人や植物学者の間で広まったもので、伝説や宗教などと深く関わっているといわれています。
たとえば、スイートピーの花言葉である「門出」や、ガーベラの花言葉「希望」「常に前進」、ピンクのバラの花言葉「感謝」などは、退職祝いにぴったりではないでしょうか。
このように花には各々の意味があるので、贈る相手の人生のスタートに適した花を選んでみましょう。
退職祝いに贈る花にはタブーはあるの?
どんな場面でも贈り物は、相手に喜んでもらうことが一番大切ですよね。
一般的に、退職祝いに贈る花には特にタブーはありません。
しかし、贈る花で不快な気持ちにさせないために意識しておきたい点があります。
たとえば、花を選ぶ際には男性の場合なら赤やピンクを避けて、なるべく渋い色でまとめるのがおすすめです。
また、持ち帰る時のことも考慮して、紙袋などを用意しておくといいですね。
ここでは退職祝いの花ギフトを特別なものにするために、注意したいポイントをご紹介します。
TPOによって花の芳香や花粉にも注意
花を贈るときには、TPOに合わせて花の香りや花粉にも注意すると良いでしょう。
それはなぜかと言うと、個々の健康状態や体質が異なるために、花が持つ特性が負担になることがあるからです。
したがってアレルギー体質の方に、花粉が多い花を贈るのはタブーになります。
また、レストランや狭い空間で花を渡す際には、強い香りが周りの迷惑になることもあるので気をつけましょう。
花束の本数にも心配りを
退職祝いに贈る花は、本数にも注意が必要です。
日本では特に不吉なイメージが強い「4」や「9」を避けた方がいいと言われています。国によって本数のタブーは異なることがあるので注意しましょう。
例えば中国では「4」が縁起の悪い数字として敬遠されています。また、キリスト教では「13」は不吉な数字です。
このように国や文化・風習の違いによって、花束の本数にも注意する必要があります。
花の予算はどう決める?
それでは退職祝いに贈る花の予算の相場はどのくらいなのでしょうか。
ここからは、贈る相手別に予算の相場をご紹介します。
上司の場合
上司に贈る場合は、平均的には5,000円〜10,000円くらいの予算で花を選ぶ方が多いです。
もちろん贈るシチュエーションによっては、もっと予算を上乗せすることもあるでしょう。
また、相手との関係性なども視野に入れて、重荷にならない金額を設定することが大切になります。
もし予算が少なくても、感謝の気持ちを込めたメッセージなどを添えれば、記憶に残るプレゼントになるでしょう。
同僚や部下の場合
同僚や部下の場合は、3,000円〜5,000円くらいのギフトが適切です。
ただし相手とのお付き合いの度合いによって、特別な思いを込めたい場合には、もう少し予算を追加しても良いでしょう。
また職場のスケールやシーンによっても相場が異なります。相手との親密度や渡す場面によって、然るべく金額を決めるようにしてください。
みんなでお金を出し合って贈る場合は?
花束を複数で購入する場合は、どれくらいの人数が参加するか、予め確認しておくと良いでしょう。その人数によって、用意できる花束の種類や大きさを考慮するのがベストです。
時間があれば、事前に花屋さんに立ち寄り、贈りたい花の相場価格を調べておくと予算を組みやすくなるでしょう。
また、オンラインショップでは、24時間どんな時間帯でも、どこからでも花を注文することが可能です。特に忙しい方は、ネットを利用するのがおすすめですよ。
お世話になった上司に贈る花の種類
お世話になった上司の退職祝いには、今までのお礼と共に感謝の気持ちがこもったプレゼントを贈りましょう。
フラワーギフトは花言葉によって、特別な思いを伝えることができます。
花だけではなく、メッセージカードや手紙を添えれば、より一層記念に残る贈り物になるでしょう。
ここでは主に定年退職される方に、おすすめのギフトの種類を紹介します。
①旬の花を集めた花束
その時その季節にしか咲かない花には、不思議なエネルギーがあります。だからこそ、仕事熱心だった上司に対して敬意の気持ちを込めるのにふさわしいのです。
その季節だけの選りすぐりの花は、咲いている時間が限られているからこそ価値があり、存在感もあります。
特に春はカラフルな花が一斉に出揃うので、選ぶ楽しみもありますね。程よくボリュームを出せば、花束だけで華やかな贈り物になるでしょう。
②鉢植え
定年退職をされる方へのプレゼントには、鉢植えの植物もおすすめです。
退職すると家にいる時間が増えるので、余裕ができると共に、時間を持て余してしまう人もいるかもしれません。
鉢植えの植物は飾って鑑賞するだけではなく、育てる楽しみも味わえるので、そんな方にも最適な贈り物になるのではないでしょうか。
置くだけで部屋を明るくしてくれるような植物なら、インテリア性もあり素敵ですね。
③アレンジメント
アレンジメントフラワーは籠やボックスなどの花器に、水を含ませたスポンジや花用のゼリーを入れて花を美しく配置しています。
アレンジメントの良さは、そのまま飾れる手軽さと、持ち運びがしやすい点にあるでしょう。
花材の組み合わせは、花屋さんにお任せすることも可能です。しかしメインの花やカラーの好みを伝えるだけでも、あなたらしいプレゼントになるのではないでしょうか。
仲良しの同僚や後輩に贈る花の種類
次に、仲が良かった同僚や、可愛がっていた後輩に贈る花を選ぶときのコツを紹介します。
長年いっしょに働いて来た同僚なら想い出に残る花を、寿退社の友達には特別感のあるギフトがおすすめです。
①ブーケ
結婚を機に会社を辞める友達には、思い切り華やかな花でお祝いの気持ちを伝えましょう。
季節の花を束ねても素敵ですし、「幸せが飛んでくる」の花言葉がある胡蝶蘭なども喜ばれますよ。
また、長年いっしょに働いて来た同僚なら、想い出の花や色を主役にしても良いでしょう。
記念の品物を渡すのなら、ミニサイズのブーケを添えると退職祝いにぴったりの特別感が出ます。
②ソープフラワー
さまざまな理由で転職する後輩には、ちょっと贅沢な気分になれるソープフラワーがおすすめです。
ソープフラワーは石鹸で作られているので、長期保存することも可能。花が苦手な方にも、日常で使うアイテムなら贈りやすいですね。
また、ユニークなプレゼントを喜びそうな後輩には、ブーケタイプのソープフラワーなどはいかがでしょうか。生花とは異なり枯れることがなく、インテリアとしても優れています。
③フラワリウム(ハーバリウム)
退職祝いに贈る花の中でも、特に個性的なアイテムをお探しの方におすすめなのは「フラワリウム」です。
こちらは特殊な液体を入れたボトルに美しい花を閉じ込めたアイテムで、神秘的な雰囲気を楽しむことができます。
ボトルを左右に傾けることで、花たちはまったく違った表情を見せてくれるでしょう。花の世話が苦手な男性にも喜んでもらえるギフトです。
退職祝いに贈る花・人気ランキング/BEST7
人生の門出の日に贈るフラワーギフトには、温かみのある淡いニュアンスカラーや、明るくて前向きになれる色彩の花がおすすめです。
退職は一つの大きな分岐点なので、精一杯のエールを込めると喜んでもらえるのではないでしょうか。
特に相手に贈りたいメッセージを秘めている花や、ポジティブな印象の花が人気ですよ。
ここでは、退職祝いに贈る花や植物の中で、特に人気があるものをご紹介します。
7位スズラン
花言葉「希望」「幸せの約束」
スズランは春から夏にかけて咲く、地中海沿岸が原産のキジカクシ科の多年草です。
俯きがちに咲く花姿は清楚で、エレガントな印象を受けるでしょう。
フランスではスズランが「幸福」を運ぶ花とされ、愛する人に贈る習慣もあると言われています。
スズランだけで花束にしても素敵ですが、アナベルやスノーボール(ビバーナム)と組み合わせると、豪華な印象になりますよ。
6位オンシジューム
花言葉「清楚」「いっしょに踊って」
次に紹介するのはラン科の多年草で、中南米が原産のオンシジュームになります。
とても可愛らしい小さな黄色の花は、華やかさを演出するのに最適のアイテムです。
また大きな唇弁を有する花姿が、スカートを広げたように見えることから、別名「Dancing Lady Orchid」や「Dancing Ballerina」とも呼ばれることがあります。
直訳すると「踊る女性のラン」「踊るバレリーナ」となり、花姿をそのまま表現していることがわかりますね。
オンシジュームは花持ちも良いので、アレンジメントにも向いています。
5位ライラック
花言葉「友情」「大切な友達」
モクセイ科のライラックは、その優雅な外見と芳香で人気があります。
花言葉に秘めているメッセージも、友情にまつわることが多いので、親しかった方への退職祝いに贈る花として最適ではないでしょうか。
ヨーロッパでは「リラ」とも呼ばれており、日本では北海道で栽培されています。輸入のライラックは新鮮さを維持するために葉っぱを落として入荷されることが多いですが、国産のライラックは葉付きであることが多いです。
カスミソウと合わせて、ふんわりと優しいブーケにすると素敵ですよ。
4位スイートピー
花言葉「門出」「優しい想い出」
スイートピーはマメ科の植物で、種類によって一年草と多年草があります。
この花には「門出」と言う花言葉が込められているため、退職祝いのプレゼントにピッタリ。強過ぎない甘い香りとやわらかい色合いが魅力です。
ヒラヒラとした花びらが特徴なので、ポピーやカーネーションの花と組み合わせて贈ると、より優しいイメージになりますよ。
3位ミモザ
花言葉「友情」「感謝の気持ち」
小さくて丸い花をたくさんつけるミモザは、マメ科アカシア属の常緑高木になります。
シルバーがかった葉っぱと、鮮やかな黄色の対比も美しく、この花を見ると春の訪れを感じると言う方も多いでしょう。
ミモザは見た目が可愛らしく耐久性もあるので、リースやスワッグとしても活用されています。
またヨーロッパでは母の日や女性の誕生日にミモザを贈る習慣があるようです。花言葉も素敵なので、退職祝いにも最適ですね。
2位ラナンキュラス
花言葉「魅力的」「晴れやかな魅力」
ラナンキュラスはヨーロッパ原産のキンポウゲ科の多年草です。
昨今とても人気があるこの花は、何枚も重ね合わせたような繊細な花びらが魅力的。
ふっくらと丸いフォルムの咲き姿は、バラの花ともよく似ています。
ラナンキュラスは色別にも花言葉がありますが、どれも素敵なものが多いので安心です。ただし、オレンジ色には「秘密主義」という花言葉がついています。
贈り物に使う場合は、メッセージなどを添えて誤解のないようにしましょう。
1位バラ
花言葉「愛情」「感謝」
退職祝いに贈る花の第1位はバラです。
バラ科のこの花は、世界中のどんな場所でも見ることができます。
またバラは花の女王とも言われており、一年草や多年草、その種類も数え切れないほどあるのです。
バラは花の色や本数によっても、花に込められているメッセージが異なります。
また咲き方や、組み合わせる色によっても花言葉が変わるのが面白いポイントです。退職祝いにおすすめなのは「感謝」の花言葉を秘めているピンクのバラ。
バラだけでは物足りない場合は、季節感のあるストックやルピナスと組み合わせて華やかさをプラスしてみましょう。
また、濃淡が混じり合った斑模様のバラには、「君を忘れない」という意味があります。
まとめ
退職祝いのフラワーギフトを選ぶ際には、贈る相手の好みや、会社の雰囲気などを考慮して選ぶことが大切です。花言葉にも注目して、「感謝」や「尊敬」の気持ちが伝わるものを選ぶと良いでしょう。
また、送別会の席で花を渡すときには、早めに予約することをおすすめします。その理由は、送別会が春先に集中しており、花屋さんに注文が殺到するシーズンでもあるためです。
直前になって慌てないように、ネット予約などを活用してみてくださいね。