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ラ・メールコラム > フラワーギフト > ラナンキュラスの花束の魅力は?花の特徴や花束におすすめの花を紹介

バラに似たフォルムですが、バラよりも可憐な印象で、ふわふわのスカートのように幾重にも重なる花びらが美しいラナンキュラス。もともと花が好きな方は知っているかもしれませんが、意外と聞き馴染みのない花の名前かもしれませんね。

今回は、そんなラナンキュラスの魅力について解説するとともに、ラナンキュラスを使ったおすすめの花束の形、花束におすすめのラナンキュラスの種類、一緒にまとめるのにおすすめの花などをご紹介します。ラナンキュラスの花束を贈りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ラナンキュラスってどんな花?

ラナンキュラスは、チューリップと同じ球根植物です。3月~6月に最盛期を迎えるラナンキュラスですが、一足早く春が訪れる花屋さんでは、冬頃から店頭に並び始めます。店頭に並ぶのは12月~4月頃、2月と3月がピークです。

丸っこい花をつけるスタンダードな品種から、変わり咲きと呼ばれる個性的な品種までとても種類豊富で、ぱっと見ただけでは「これもラナンキュラスなのかな」と疑問に思う花もあるほどです。ここでは、そんなラナンキュラスの花の特徴について見ていきましょう。

朝に開いて夜に閉じる性質

ラナンキュラスは朝の日光に反応して開き、夜になるとまた閉じる性質を持っています。

光以外に部屋の温度も敏感に感じ取るので、暖かすぎる部屋では開いたままだったり、逆に寒すぎる部屋に飾ると閉じたままだったりと、環境によって変化するのが特徴です。自宅で生ければ、次の日の朝にまた開く姿を見るのが楽しみになるでしょう。

蕾から開く姿が美しい花

ラナンキュラスは蕾の姿からは想像がつかないほど、ボリュームたっぷりの華やかな花を開かせます。蕾の状態ではぎゅっと詰まって、濃く見えていた中心部分の色も、開くとまた違った色に見えるのも楽しい花です。花束としてプレゼントする際には、開花しているものと蕾のものが混ざっていても良いかもしれませんね。

品種ごとの形が特徴的

ラナンキュラスは品種によって、見た目がまったく違います。幾重にも花びらを重ね合わせたフリルのように可愛らしい品種、花びらが短く詰まって個性的な品種、まるでバラのようなフォルムをした品種などさまざまです。特に3月の全盛期には、花屋さんでたくさんの種類のラナンキュラスに出会えます。

珍しい品種は別ですが、スタンダードな咲き方のラナンキュラスは1本400円以内で購入できる品種がほとんどです。1輪でもバラに負けないほどの存在感があり、ボリュームもあるので、メインの花として花束に選ぶのにおすすめできます。

香りが少なく香りが特徴的な花とも合う

バラに似ているので甘い香りがしてきそうですが、ラナンキュラスの多くはほとんど香りません。香りがあるのはごく一部の品種です。例えば、シバスという黄色いラナンキュラスは柑橘系の甘い香りがします。

その他のラナンキュラスは、意外にも鼻を近づけてみると葉っぱのような、どちらかというとキュウリやスイカのような自然の香りがほんのり感じられる程度です。

ラナンキュラス自体にほとんど香りがないので、香りの強い品種のバラや、ゼラニウムやローズマリーなど香りの強いハーブと一緒に花束にするのもおすすめです。部屋に飾れば疲れた体を見た目と香りで癒してくれるでしょう。

花の香りは私たちの心に癒しを与えてくれますが、病院へのお見舞いや飲食店に贈るギフトでは、逆に香りの少ない花が好まれます。ラナンキュラスは見た目の華やかさが素晴らしいですが、香りはないので、そんなシーンに贈る花束にも最適です。

花束にもぴったりなラナンキュラスの花言葉は?

花全体では「とても魅力的」や「優しい心遣い」「合格」という花言葉を持つラナンキュラス。その他、「華やかな魅力」「魅力あふれる」などの魅力に関する花言葉もあります。

これらの花言葉は、まるでシルクのように見える花びらが由来とされる説以外に、神話に登場する青年ラナンキュラスが由来であるという説もあるのです。

神話の中に登場するラナンキュラスの話には、親友のために自らの恋を諦めたというエピソードがあります。彼の誠実な人柄を称える意味を込めて、ラナンキュラスには「魅力」に関する花言葉がつけられたともいわれているのです。

そんなロマンチックなエピソードを持つラナンキュラスは、花の色ごとにも素敵な花言葉があります。

色ごとにあるラナンキュラスの花言葉

ピンク系は「飾らない美しさ」、黄色には「優しい心遣い」、白色には「純潔」、赤色のラナンキュラスは「あなたは魅力に満ちている」という花言葉があります。どれもラナンキュラスの優しいイメージにぴったりの花言葉です。

緑色のラナンキュラスの花言葉は「お祝い」なので、ギフトに最適な花といえます。そして、オレンジ系のラナンキュラスの花言葉は「秘密主義」です。秘密がある人ほど魅力的に見えることを意味しているのかもしれませんね。

ラナンキュラスにおすすめの花束の形

品種が多いラナンキュラスは、その花の形によっておすすめの花束の形が違います。花束の形を変えると花束の印象やボリュームが変わるので、代表的な花束の形2種類を知っておきましょう。同じ花を選んで束ねても、花束の形が変わると全体の雰囲気がガラリと変わります。

可愛らしい印象になるラウンド型

花の丈を短めに揃えて、ふんわり丸く束ねるのがラウンド型の花束です。ウェディングブーケでよく見る形をイメージすると分かりやすいでしょう。丸いフォルムのスタンダードなラナンキュラスには、ラウンド型の花束が良く似合います。間に小花や葉物を加えて、ふんわりと丸く束ねると、ラナンキュラスの可愛らしさがより引き立つ魅力的な花束になります。

ボリューミーなスタンダード型

変わり咲きのラナンキュラスや、蕾がついた状態のラナンキュラスなら、丈を長めに残したスタンダード型の花束がおすすめです。丈を長く残す分、花束全体にボリュームが出るのが特徴で、花本来の持つ個性を存分に楽しめるという魅力があります。特に、変わり咲きの個性豊かなラナンキュラスには、まるで摘み取ったばかりの花たちを束ねたような、ナチュラルな花束が良く似合うでしょう。

花束に入れたい!変わり咲きのラナンキュラス3選

品種が豊富なので、どのラナンキュラスを花束に入れようか目移りしてしまうという人も多いのではないでしょうか。どの品種もそれぞれ美しいのですが、今回はスタンダードな形以外の変わり咲きの品種3選をご紹介します。

ラナンキュラス・シャルロット

花屋さんに並んでいると一際目立つのがピンク色のシャルロットで、アネモネ咲きと呼ばれるラナンキュラスです。花びらのふちがフリルのようで、中心の濃い部分から花びらの先にかけてのグラデーションが美しい品種です。花束の主役にぴったりの大輪サイズで、花束を華やかに演出してくれます。

ラナンキュラス・ポンポンシリーズ

ピンク色と黄緑色の絶妙なコントラストがおしゃれなポンポンハーマイオニーや、白とグリーンのナチュラルなポンポンシレンテなど、ころんとした見た目の可愛いシリーズです。

名前を見て気になった方もいるかもしれませんが、2011年にイタリアで開発された品種で、初期のシリーズの品種名にはハリーポッターのイタリア版の名前がつけられているというエピソードもユニークなポイントとなっています。

ラナンキュラス・ラックスシリーズ

花びらがキラキラと光っているように見えるのが、ラックスシリーズの特徴です。他のラナンキュラスに比べると花びらの数は少ないのですが、他の品種に負けない可憐な美しさがあります。太陽に当たるとキラキラ光る花びらは、まるでシルクのようで、思わずそっと触れてみたくなる質感です。

ラナンキュラスと一緒に束ねるのにおすすめの花

一輪でも華やかなラナンキュラスは、主張が強すぎないのでどんな花とも合わせやすい花です。ラナンキュラスの花だけを集めた花束もシンプルで素敵ですが、一緒に束ねたい花にはどんなものがあるでしょうか。おすすめの花を解説していきます。

バラやガーベラなど丸い形の花

咲き姿が似ているので、ラウンド型にまとめるととても愛らしい花束になります。可愛いものが大好きな人にはきっと喜んでもらえるでしょう。バラやガーベラ、ラナンキュラスの間には、優しい緑の葉物を合わせれば、それぞれの花がより引き立って美しく感じられます。

スイートピーやレースフラワーなどふわふわした花

ラナンキュラスの間を埋めるように、レースフラワーやスイートピーの花を束ねれば、優しい印象の花束になります。出産祝いの贈り物やひなまつりに贈る花束にもおすすめです。見ているだけでも癒されるので、日頃忙しい人に感謝の気持ちを込めて贈ってみてはいかがでしょうか。

ミモザとラナンキュラスは相性が抜群

12月~3月頃に花屋さんに並ぶ、黄色い実をつけるミモザ。その美しい見た目から、毎年飾るのを楽しみにしている人も多いでしょう。そんなミモザにふわふわのラナンキュラスを合わせた花束は、おしゃれな人にぜひ贈りたいものです。

白やペールトーンのラナンキュラスを選べば、ナチュラルにミモザの間から可愛らしい花が顔を覗かせてくれます。元気になってほしい人には、黄色やオレンジのラナンキュラスを合わせてハッピーカラーにすると良いです。パープル系のラナンキュラスも、黄色いミモザとのコントラストが美しいのでおすすめできます。

ラナンキュラスの花束を贈るのにおすすめのシーン

ふわふわで可愛らしい花束は、お祝いのシーンを彩る花束には特におすすめしたい花です。色のバリエーションが豊富なので、どんな色味の花束にも活躍します。

誕生日や記念日に贈る花束

優しい印象のピンク系のラナンキュラスの入った花束は可愛いものが大好きな人へ、元気でポップなオレンジ・イエロー系のラナンキュラスなら笑顔が素敵な人へ贈るのがおすすめです。いつもおしゃれでスタイリッシュな人には、白グリーン系のラナンキュラスや個性的な変わり咲きのラナンキュラスを選ぶのも良いでしょう。

ふわふわの花びらでボリュームもあるので、ラナンキュラスが入ると花束がぐっと華やかになります。ラナンキュラスをたっぷり使うなら、小花や葉物と合わせて、ざっくりナチュラルに仕上げた花束もおすすめです。

華やかなラナンキュラスの花束は、誕生日や記念日を特別なものにしてくれるでしょう。

合格や成功を祈る花束

可愛らしい印象からは意外に感じるかもしれませんが、ラナンキュラスには「合格」という花言葉があります。合格を願って贈る花束や、合格祝いの花束、試合の成功を祈る花束にも最適です。

明るい花色も多いラナンキュラスを部屋に飾れば、気分をリフレッシュしてリラックスした気持ちで勝負の日を迎えられそうです。

大切な人へ贈る花束

ラナンキュラスは「魅力」に関する花言葉を持つので、大切な人に贈ればさりげなく想いを伝えられます。相手に直接、あなたは魅力的だと伝えるのは難しくても、花言葉にのせれば、いつもは言えない気持ちも伝えることができるはず。贈った花束の花言葉をふと調べたときに、こんな意味があることを知れば、忘れられない特別な贈り物になりそうです。

ラナンキュラスの花束はどんな人に贈ると良い?

花屋さんにはたくさんの花が並んでいるので、相手のイメージにぴったりのものを選びたいですよね。こんな人にラナンキュラスを贈れば、花束をきっと気に入ってくれるはずです。

写真を撮るのが好きな人

何層にも重なった美しい花びらはとてもフォトジェニックで、SNSなどに写真をのせるのが好きな人に贈れば、きっと気に入ってもらえるはずです。そんな人には、モロッコシリーズという変わり咲きのラナンキュラスや、グリーンとピンクのコントラストが写真映えするハーマイオニーという品種を選んだ花束もおすすめできます。

繊細でナチュラルな雰囲気が好きな人

バラやひまわりといった花に比べると、ラナンキュラスはボリュームがありながらも控えめで繊細な花です。華やかさは欲しいけれど、あまり主張の強くないナチュラルな花束を贈りたい人にもラナンキュラスはおすすめです。

春に出回る葉物であるタラスピなど、ふわっとした葉物と一緒に花束にすれば、まるで摘みたての花を集めてきたような、ナチュラルな雰囲気が楽しめます。

珍しい花が好きな人

ラナンキュラスは個性的な品種が多く、同じ品種でも咲き姿には個性があります。花を飾るのが好きで、珍しい花を贈りたいという人には変わり咲きといわれる品種のラナンキュラスを贈ってみてはいかがでしょうか。

変わり咲きのラナンキュラスは、ポンポン咲きやモロッコ系、同じ品種の中にも色や形に個性があるので、お気に入りの一輪を花束に入れれば世界にひとつだけの特別な花束になります。

ラナンキュラスを自宅で生けてみよう

花束で貰ったラナンキュラスは、美しい状態をできるだけ長く楽しみたいものですよね。ちょっとしたコツを知っておくと、長持ちさせることができます。どれも簡単にできるお手入れなので、花束を貰ったときや花を買ったときにはぜひ取り入れてみてください。

ラナンキュラスは浅水で生ける

花によって、深水というたっぷりの水に生けた方が長持ちする種類と、浅水という少ない水に生けた方が良い種類があります。ラナンキュラスは浅水で生けるのがおすすめです。春の花は茎の中が空洞になっていて、茎自体も柔らかいものが多いので、深水にすると腐りやすく腐った部分から折れてしまうことがあります。

水替えと切り戻しをする

花が浸かった状態が長く続くと、水の中にはバクテリアが増えて、痛みが進む原因になります。春・秋は2~3日に1回、水が腐りやすい夏はできれば毎日、冬の時期は3~4日を目安に新しい水に取り替えましょう。水替えの際は、茎や花瓶の中についたぬめりも洗い流してあげるとより長持ちします。

水替えと同時に、茎の先を少し切り戻してあげると、新しい導管(水を吸い上げる部分)が出て、水の吸い上げが良くなります。

花が開いたままになったら丈を短く切って生ける

ラナンキュラスは光に応じて開いたり、閉じたりする性質がありますが、花の終わりは花が開いたままになります。水の吸い上げを良くしてあげるためにも、花の終わりが近づいたら短めに切り戻してあげるのがおすすめです。浅めの器に浮かべれば、最後まで花を楽しむことができます。

お祝いにはラナンキュラスの花束を贈ろう

誕生日や記念日、卒業のお祝いなどに、フリルのような花びらが愛らしいラナンキュラスの花束を贈れば、大切な人もきっと喜んでくれるはず。品種やカラーが豊富なので、花屋さんでお気に入りの花を選ぶ時間も楽しいひと時になります。

しかし、贈りたいが季節が合っていなくて花屋さんで見つけられない、珍しい花を贈りたいけど花屋さんに置いていないということもありますよね。そういった方は、フラワーギフトラボをご利用ください。大切な日の花束にラナンキュラスを選んで、その魅力を、贈る人にも届けてみてはいかがでしょうか。