希少な品種のバラ特集!とっておきのバラを大切な人へ贈ろう
みなさんはバラの種類がどれくらいあるのかをご存知でしょうか。実は毎年誕生する品種や原種までを合計すると、約三万種類以上もあると言われています。パッと見ただけでは分かりにくいですが、バラには花の大きさ・フォルム・香りから育てやすさまでさまざまな違いがあるのです。
今回はギフトにも最適な希少なバラの品種をご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
バラのルーツを知ろう
この世界の中には、際限がないほどのバラの種類があります。中には、私たちが目にしたこともないような希少なバラも存在するのです。では、バラは地球上のどこで生まれて今に至るのでしょうか。ここではバラの基本情報や品種・咲き方の違いなどをご紹介しますので、参考にしてみてください。
バラの基本データ
花屋には色とりどりのバラがあり、どれを購入したら良いのか迷ってしまいますね。形もカラーも種類もたくさんありますが、現在に至るまでには長い歴史があったのです。
記録に残っている限りで最古と言われているバラは、地中海に浮かぶクレタ島にある宮殿に描かれた(バラの)絵だと言われています。バラの歴史は諸説ありますが、これが真実となると紀元前二千年位から、人類とバラとの関わり合いがあったと考えられるのです。
古くは香料・薬用として利用され始めて、やがて観賞用として栽培されるようになりました。また、日本では奈良時代の「上陸風土記」の中に「うばら」と記されているのが、最古の記録となっています。
バラの品種について
美しく薫り高いバラは、現在も世界中の人々の心を魅了しています。そんなバラの原種は、各地に自生している一季咲き(5月~6月)のバラです。これらを品種改良することで、後続のオールドローズやモダンローズが生まれました。
原種となったバラには、日本発祥のノイバラやテリハノイバラも含まれています。テリハノイバラは日本のあちこちで自生しており、地を這うように伸びていく植物です。この特性がツル性のバラのベースになったと言われています。
オールドローズ
バラ園などには「オールドローズ」と書かれているバラがあります。オールドローズは一重の品種が多く、その歴史はとても古いです。しかし、園芸学において、はっきりとしたオールドローズの定義づけがあるわけではありません。
一般的には、1867年にフランス発の「ラ・フランス」という品種が誕生する前までの品種を、オールドローズと呼んでいるようです。オールドローズは形もシンプルなものが多く、香りが強いのが特徴と言えます。
また、色は主として白・ピンク・赤が多いです。オールドローズの系統には、大輪の花が魅惑的なガリカローズ系、ダマスククラシックの香りが人気のダマスクローズ系などがあります。
モダンローズ
「ラ・フランス」が世に出てからは、実にさまざまな品種のバラが誕生しました。現在栽培されているバラの多くは、この「モダンローズ」で個性的でカラフルなものが多いのが特徴です。
モダンローズは四季咲きの性質を持っているため、一年中楽しめるのが魅力でしょう。モダンローズには大輪でまっすぐ伸びた枝の先に一輪だけ花を咲かせるハイブリッドティー系統や、育てやすくブーケのような中型の花をたくさん咲かせるフロリバンダ系統などがあります。
バラの咲き方
バラにはたくさんの種類があることが分かりましたが、実は花姿もそれぞれ異なるのです。花のどこに注目するかによっても見分け方が違ってくるでしょう。ここでは花の咲き方の違いを簡単に説明します。
- 高芯剣弁咲き
バラの中でもっとも豪華なイメージなのは、高芯剣弁咲きのバラになります。花びらの中心が高く膨らんでおり、先端が尖ったような咲き方をするのが特徴です。
- カップ咲き
オールドローズに多い咲き方で花びらがふんわりと丸みを帯びているのが持ち味です。真横から見るとカップ(お椀)のように見えるのでこの名前になったと言われています。
- ロゼット咲き
花の真ん中から放射状に咲きます。内側の花びらが小さく外側の花びらが大きいので、横から見ると平らに見えるのが特徴です。
- シングル
花びらが一重の咲き方をするバラのことをシングル咲きと言います。花びらの数は5枚で素朴な印象を受けるでしょう。原種のバラに多い咲き方です。
- セミダブル
花びらの数が6枚以上あり、シングル咲きと同じく弁芯が見えるのがトレードマークです。基本的には花びらの枚数によって分けられ、20枚以上のバラはダブル(八重咲き)と呼ばれています。
- ポンポン咲き
小さな花びらが、ぎっしり詰まったようにそり返ったような咲き方をします。ミニバラに多くふんわりと可愛い印象を受けるでしょう。
- フリル咲き
花びらがフリルのように波立っているのが特徴です。その持ち味からゴージャスに見えるため、贈り物に人気があります。
希少なバラの品種7選
世界中には数え切れないほどの美しいバラがあります。その中には、あまり見かけない希少な品種も存在するのです。特別な日のプレゼントにチョイスするバラは、レアなものであるほど、相手をびっくりさせられるでしょう。
また、庭で育てるバラも有名なものだけではなく、希少なもの、新種のものなどがあればワクワクしますよね。ここでは希少なバラの品種や特徴などを詳しく解説しますので、参考にしてください。
ショコラロマンチカ
最初に紹介するのは、大輪のロゼット咲きが美しい「ショコラロマンチカ」です。開花するにしたがって、クラシカルな見た目になるのが特徴で、中央にギャザーが寄ったように咲くのもセールスポイントと言えます。
ピンクと茶色を混ぜたようなニュアンスカラーにも心が奪われます。ムスクのような香ばしい匂いも魅力です。
トゥール ドゥ マラコフ
少し青みがかった紫に近いピンクが希少な「トゥール ドゥ マラコフ」は、ツル性一季咲きのバラになります。(一季咲きとは、年に一回一定の期間しか咲かない植物の性質のことです)
開花後は色が濃くなり、すみれ色に近づく点も見どころではないでしょうか。大きめの花は満開時になると、うっとりするほど気品がある印象です。棘がないので育てやすいところも嬉しいポイントですね。少し変わったバラを育ててみたい方にもおすすめします。
リテラチュール
「リテラチュール」は、アンティークレモンのビターな色合いが魅力の希少な品種。こちらは「テナチュール」というバラの枝変わりです。ロゼット咲きで花弁が厚いので、花持ちが良いのが特徴になります。
バラには珍しいシックなイエローは、満開に近づくほどくすんだイエローに変化していきます。香りも強くないので、外出先で渡すサプライズのギフトにも向いていますよ。
ベイシーズパープルローズ
「ベイシーズパープルローズ」は、ハイブリッドルゴサ系統のバラで、少し紫を帯びた真紅の花びらと黄色のおしべとのコントラストが美しい希少な品種です。ハマナス由来の大輪の一重咲きが控えめな美しさを放ち、存在感があるバラになります。
また、返り咲きの性質を持つので、秋まで不定期に咲くのが特徴です。ツルバラらしい枝のしなやかさを持ち、ダマスクの強い芳香があります。
さらに、落葉前に紅葉する葉っぱや新枝の美しい彩りも、観賞用として十分な価値があるでしょう。
マドーナ
1994年にフランスから誕生したのは「マドーナ」という名前の、ハイブリッドティー系統のバラです。花持ちが良く発色も美しいのでプレゼントにも向いていますよ。
花の大きさが10cm以上あるため、パステル調のピンクのやわらかなグラデーションが一際目立ちます。庭に植える場合は、うどん粉病や黒星病に注意して育ててくださいね。
クリスティアーナ
「クリスティアーナ」は、2013年にドイツで生まれたカップ咲きのバラです。ふんわりとした丸いフォルムの花びらは、白を基調として中央がピンクに変わっていくのが特徴になります。
エレガントでありながらも可愛らしさを持つこのバラは、2014年に仏サヴェルヌ芳香賞を受賞しました。その甘美な香りは多くの女性の心を掴み、人気の品種です。
ブルームーンストーン
切り花に向いている「ブルームーンストーン」は、モーヴ色と白やピンクのグラデーションが不思議なバラです。
日本で誕生したこのバラは、2018年の国際バラ・ガーデニングショーに出品され、多くの人が魅了されたと言われています。かすかに薫る甘い香りにも心がくすぐられますよ。
寒さには弱いので、庭に植える場合は少し注意が必要です。
希少なバラの色5種
バラの歴史は非常に古く、さまざまな系統のバラがあり、その時代の流行色も異なります。明治から大正時代にかけて、バラは女性にとっての憧れの花でした。日常に使う色々なアイテムにバラが描かれるようになったのもこの頃からです。
そして、昭和の30年以降になると、庭にバラが植えられるようになったのです。平成に入ると情熱的な赤や真紅の主張が強いバラは好まれなくなり、シンプルなオールドローズが人気になりました。
昨今では優しい色合いのバラや希少な色合いのバラが人気を集めており、贈り物としても人気です。では、レアなバラには、どんな色があるのでしょうか。
ブルー
青いバラと聞くと、何かスペシャルな感じがしますね。実際に青いバラに憧れる女性は多く、長い間研究が続けられてきたのです。
その中でも、サントリーがオーストラリアの企業と共同開発したという「アプローズ」は、紫に近いブルーの発色が美しい希少な品種になります。アプローズは拍手・喝采という意味です。この名前には、あり得ないと言われていた青いバラを作った喜びが込められているのでしょう。
ちなみに「アプローズ」の花言葉は「夢叶う」になります。結婚祝いなどに贈ったら喜ばれそうです。
ブラック
ブラックのバラも自然界にはないため、人工的に作られたものです。実際には黒系統の真紅のバラのことを指しています。その中でも希少価値があるのは「ブラックバカラ」という品種。
艶やかで大人のムードを漂わせる黒バラは、男性にも人気があります。ただし、花言葉には「憎しみ」などのネガティブな意味もありますので、プレゼントで贈る際は注意してください。黒いバラはこの他にも「ルイ14世」「黒真珠」といった品種もあります。
グリーン
昨今の淡いカラーの流行から注目されているのがグリーンのバラです。優しいパステルカラーは、どんな花とも調和するため、ブーケやアレンジメントとしての出番も多くなっています。
中でも、小ぶりの花びらを持つ「エクレール」やミニチュアの「グリーンダイヤモンド」が人気です。ガーデニングに向いているのは、ハイブリッドティー系統の「わかな」という品種になります。
こちらは花びらの真ん中だけが、わずかにピンク色になるのが可愛いバラです。また緑色のバラに込められた花言葉は「穏やか」になります。
パープル
紫色のバラには「気品」「尊敬」という素敵な花言葉が込められています。そのため、特別な日の贈り物にピッタリです。
「レイニーブルー」は、パステル調の紫色が優美なバラになります。紫系のバラの中では育てやすく、圧倒的な人気です。
次いで白と紫、グレイを合わせたようなニュアンスカラーの「ステンレススチール」も他とは違うクールな印象を受けます。棘がなく育てやすいのもメリットです。変わったバラを探している方におすすめですよ。
複色
複色とは、はっきりとこの色と言い切れないような微妙な色合いのことです。「もこもこ」という名前のバラは、コロッとした丸いフォルムが可愛い品種になります。開花する前は白っぽいイメージですが、咲き進むにしたがって内側にあるアプリコットのようなピンクが目立ってくるのです。固い蕾が少しずつ開いていくのを鑑賞するのも楽しいでしょう。
また、「マニエル・ノアール」という名前のバラは、緑がかった白に濃いピンクのふちどりがある美しい品種です。花びらも大きく存在感があるので、ブーケの主役にも向いています。
特別な日に贈ると喜ばれる!希少なバラギフトの選び方
現在トレンドのバラは、香りが良くパステルカラー・くすみカラーなどの優しい色合いのバラです。また、蕾から開花に移り変わる過程で、変化が楽しめるようなバラも希少価値があります。では特別な日のギフトには、どんな種類のギフトを選べば良いでしょうか。
アレンジメント
アレンジメントと花束の違いは、移し替える必要がない点でしょう。バスケットや花器の底に敷いた吸水スポンジに、花をきれいにデコレーションしてあるので貰った時の状態のまま飾れるのがメリットです。
また、贈るシーンや置き場所によっても、アレンジメントのスタイルが選べます。もちろん一般的な放射状のスタイルも素敵ですが、どのアングルから見ても美しく見えるラウンドスタイルもおすすめです。
サプライズ向け/一本のバラ
サプライズ向けにメインのプレゼントにバラの花を添えるなら、花言葉でチョイスするのがおすすめです。赤いバラには「情熱/愛」の花言葉がありますから、愛の告白をするのにピッタリですね。
ピンクには「幸福/感謝」白には「純潔/相思相愛」紫「尊敬」オレンジ「絆/信頼」青「奇跡」緑「穏やか」虹色「無限の可能性」ベージュ「成熟した愛」の花言葉が込められています。
また、良い意味と悪い意味を併せ持った色のバラもあるので、ギフトに使うときは気をつけてください。黄色のバラには「友情」と言う意味もありますが「嫉妬」と言うネガティブな花言葉があります。真紅のバラには「死ぬほど恋焦がれている」と言う強い意味もあるようです。
希少な品種のバラは特別の日のギフトにおすすめ
希少な品種のバラは特別感があり、記念日を祝うのにふさわしいギフトと言えます。例えば、プロポーズや結婚記念日・誕生日・クリスマスなど、特別な記念日はたくさんあります。普段はなかなか言えない想いも、花束に添えて贈ってみましょう。希少な品種のバラをお探しの方は、ぜひフラワーギフトラボをご利用ください。